動画:MINIクーパーとデミオXDの走行性能を比較テスト!

ミニクーパーとデミオの比較

車の動画サイト「StartYourEngines」で、MINI 3ドアとMAZDA デミオの比較テストが公開されました。

StartYourEnginesは、国内外の新車インプレッションや性能テストを行っている動画専門サイトです。もともとは有料サイトでしたが、2015年12月から無料で動画を公開しています。

テストは、加速性能や高速走行時の安定性や車線変更など、限界領域でのポテンシャルが試される内容となっています。

テスト車両は、2014年に発売した1.5L 3気筒ターボの「MINI3ドア クーパー(F56)」と、1.5L 4気筒ターボのディーゼルを搭載した「デミオXD」です。両モデルは、ATとMTをラインアップしていますが、テスト車両はMINIがAT、デミオがMTとなっています。

この2台はコンパクトカーを代表するモデルの一角といえますが、実際には競合車種として検討することは少ないと思います。しかし、3代目となり成熟度を増したMINIと、日本カーオブザイヤー(2014-15)を受賞した高評価のデミオを比較することは、それぞれの特徴を浮き彫りにすることになるでしょう。

「MINIがいいけど、デミオのディーゼルも気になる。」「MINIの走りって国産と比べて実際どうなの?」など、MINIやデミオの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

スポンサーリンク

テスト1:加速と減速

MINIの3気筒よりもデミオのディーゼルの方が静か!?

テスト部分の合計時間:約6分50秒 配信元:StartYourEnginesX

2分26秒から)完全に停止した状態からの加速と、スピードに乗った状態からの急ブレーキのテスト。最初にデミオ、そのあとに続けてMINIをテストしています(以降の動画も同じ)

動画内容の要約

デミオXD(1.5L 4気筒 ディーゼル/MT)

  • ディーゼルエンジンとしては高回転までよく回る
  • 1.5LのBセグメントにおいて期待以上の加速性能
  • デミオのマニュアルは初心者でも扱やすい
  • ブレーキの制動力も期待通り(16インチタイヤ)
  • ABS(タイヤのロックを防ぐ)の精度も優れている
  • シートの表皮が少し滑る(レーシングスーツの影響かも)

MINI クーパー(1.5L 3気筒 ガソリン/AT)

  • 高回転まで気持ちよく回り、デミオよりも速い
  • エンジン振動はMINIの3気筒よりデミオの4気筒ディーゼルの方が静かかも
  • 3気筒のため低回転時のエンジン振動が気になる
  • 減速時のシフトダウン時にショックが発生する
  • ブレーキは予想以上に効く(眼鏡がズレ落ちるくらい)
  • 全体のバランスはMINIらしさに忠実(ブレていない)

Check! 第3世代MINI 最高出力&加速性能ランキング

テスト2:ハイスピードライディング

趣味の世界 MINIのゴーカートフィーリングが炸裂!

テスト部分の合計時間:約4分25秒 配信元:StartYourEnginesX

ハイスピードで直線と緩やかなバンクコーナーを走るテスト。高速道路の利用が多い方は、今回もっとも参考になるテストだと思います。

MINIのテストを終えた第一声が「なんじゃこりゃ」^^

動画内容の要約

デミオXD(1.5L 4気筒 ディーゼル/MT)

  • さずが日本カーオブザイヤーの実力
  • 160km/hのクルージングが苦も無く楽しい
  • 高速領域でも静か、ディーゼルを意識することはない(快適)
  • 大きくステアリングをきってもスタビリティ(安定性)が非常に高い

MINI クーパー(1.5L 3気筒 ガソリン/AT)

  • とにかくアジリティ(旋回能力の高さ、曲がりやすさ)な車
  • ステアリングを少し動かすだけで隣のレーンに行ってしまう感じ
  • スポーツモード(オプション)で高速道路を走ると(ステアリング操作が)忙しくて疲れる感じ
  • 標準モードならば穏やかになるが、それでも他の車に比べたら特徴的
  • 100km走ったら疲れてしまうほどステアリングに遊びがない
  • 全体的に駆動系からの振動が結構入ってくる(この点はデミオの方が優れる)
  • デミオは良く仕立てられた実用車
  • MINIは趣味の世界から飛び出してきたような車
  • 旧MINI(世代不明)よりもMINIらしさが増している

テスト3:ダブルレーンチェンジ

MINIのスポーツモードは運転上級者向け!?

テスト部分の合計時間:約4分50秒 配信元:StartYourEnginesX

隣の車線に移動して、すぐに元の車線に戻るテスト。道路に障害物があった場合に、その回避性能を試すテストです。

動画内容の要約

デミオXD(1.5L 4気筒 ディーゼル/MT)

  • 驚くほどESC(横滑り防止)の効きが自然(少しアンダーステア)
  • 世界と戦える国産Bセグメントといえる
  • 音や振動は、よく抑え込まれている
  • マツダエンジンの中で1.5Lディーゼルは期待以上(ガソリン車は今後テスト)

MINI クーパー(1.5L 3気筒 ガソリン/AT)

  • スポーツモードだと非常にシビア(運転スキルの高い人向け)
  • スポーツモードは、ステアリング操作がラフな人には合わないかも
  • アジリティ(旋回能力の高さ、曲がりやすさ)によって、速度は凄く速い
  • ロールもピッチしないで俊敏に走れる(車体が傾かない)
  • とにかくアジリティがMINIの個性!

関連:ペースマンとマツダCX-3のレーンチェンジ対決

まとめ:やんちゃなMINIと優等生のデミオ

ミニクーパー F56

今回のテスト結果をまとめると、MINIは「趣味性が高く、ハマる人には楽しい車」、デミオは「誰にでも快適で実用性が高い車」でしょうか。すでにMINIに乗っていて、その魅力を知っている方にとっては、予想した通りの結果ですね。

MINIの評価でしきりに連呼されていたのは「アジリティ」という表現です。あまり聞き慣れないワードですが、動画では「アジリティ=旋回能力の高さ(曲がりやすさ)」としています。言いかえれば、MINIの走りの特徴を表現するときに使われる「ゴーカートフィーリング」と訳すことができます。ゴーカートのように、意のままに素早く曲がれる(操れる)ということです。

これはMINIを運転する面白さでもあるのですが、今回のテストにおいては、その特徴が「シビア過ぎる」というマイナスよりの評価になっています。通常の街乗りでは、それほどデメリットになる特性ではありませんが、限界領域のテストにおいては、より顕著に感じられたのかもしれませんね。

MINIクーパーとデミオXDのスペック比較

ミニクーパーとデミオ ディーゼル

MINI 3ドア
クーパー
MAZDA デミオ
XD Touring
中古車情報
エンジン ガソリンエンジン
1.5L 3気筒 ターボ
ディーゼルエンジン
1.5L 4気筒 ターボ
最高出力
回転数
136ps
4400rpm
105ps
4000rpm
最大トルク
回転数
220Nm
1250~4300rpm
250Nm
1500~2500rpm
(MT車は220Nm)
燃費 6AT:18.3km/L 6AT:26.4km/L
燃料 無鉛プレミアム(ハイオク) 軽油
全長x全幅x全高 3835x1725x1430 4060x1695x1500
価格(8%税込) 6AT:280万 6AT:194万

関連:MINI 3ドア クーパーの詳細スペック
関連:MINI 3ドア クーパーSの詳細スペック