MINIの必須メンテ! MINI純正 ガソリン添加剤/ディーゼル添加剤
軽快で気持ちの良いドライブを楽しむためには、エンジンのコンディションをベストに保つことが大切です。フューエルクリーナーと呼ばれるMINI純正の「ガソリン添加剤」、「ディーゼル添加剤」を定期的に使用しておけば、エンジン内部をクリーンに保つことができますので、長期間にわたって新車時と変わらないエンジン性能を発揮することができます。すでに不調をきたしてしまったエンジンでは、エンジン内部の汚れを取り除いて本来のパフォーマンスを復活させることも可能です(深刻な状態を除く)。
とくに、MINIを5~10年以上のスパンで乗りたい場合には、必須のメンテナンスアイテムといえます。洗車と同じように、定期的にエンジン内部を洗浄してベストコンディションのMINIでドライブを楽しみましょう。
MINI純正の添加剤は、ガソリンエンジン用とディーゼルエンジン用が用意されています。価格は約2,000円です。主にMINIディーラーやオンラインショップで購入することができます。
エンジン内部を洗浄して、本来の性能を回復!
堆積したカーボンやスラッジを強力に除去
ストップ&ゴーが多い市街地や、エンジンが暖まりきらない短距離の走行が多い場合は、エンジン内部にカーボン等の汚れが堆積しやすくなります。流れの良い郊外路でも、エンジンを中~高回転まで回さずに低回転域だけでゆったり走行される方も要注意です。
エンジン内部に汚れが堆積されると、アイドリングが不安定になったり、燃費が悪化、パワー(トルク)の低下、黒煙が出るなど、様々な悪影響を及ぼします。新車の時の気持ちの良いフィーリングに比べると、極端にいえば「別のクルマ」になってしまいます。
そんなエンジンの汚れを落として本来持っているパフォーマンスを取り戻せるのが「ガソリン/ディーゼル添加剤」です。
添加剤を給油口から入れるだけで、インジェクター(燃料噴射装置)や吸気バルブ、燃焼室に堆積したカーボンやスラッジ(燃えカス)を強力に除去して燃焼効率を回復することができます。除去するだけではなく、汚れが再び付かないように予防する効果もありますので、エンジン内部が綺麗なうちに使用していくと、長期間にわたってエンジンをベストなコンディションに保つことができます。
添加剤の効果(使用前、使用後の比較)
出典:BMW JAPAN オフィシャルサイト
MINI(BMW)が認定している唯一の添加剤
このような添加剤(フューエルクリーナー)は、ホームセンターやカー用品店でも市販されていますが、基本的には純正品を使用することをお勧めします。
純正の添加剤は、BMW(MINIの開発元)とドイツの大手メーカーである「リキモリ(LIQUI MOLY)」が協力して開発したMINI(BMW)専用品のため、エンジン内部の部品やフューエルホース(燃料を送る管)などの素材と問題が生じないか、長時間におよぶ実験で適合を実証しているからです。
市販品の添加剤は、エンジンに悪影響を及ぼす可能性がゼロではないため、メーカーは推奨していないそうです。そのため、万が一、市販の添加剤によってエンジンの調子が悪くなってしまった場合は、メーカーの新車保証が受けられない可能性があります。ちなみに、エンジンオイルも純正以外を使用して、それが不調の原因だと判明した場合は保証が受けられない可能性があります。
とはいえ、実際には「ワコーズ」などの市販の添加剤でも、用法用量をちゃんと守って使用すれば心配ありません。しかし、少なくともメーカー保証が残っているうちは、純正品を使用するほうが無難です。エンジン周りは高額な修理費になるので、念には念をの考えです。市販品にくらべて少し高価ですが、その分は「純正&専用品」という安心感で埋め合わせできますので、純正品を強くお勧めします。
添加剤は、こんな方にお勧め
街乗りメインで10年乗りたい方は必須!
まとめると、MINI純正の「ガソリン/ディーゼル添加剤」は、このような方にお勧めです。
- 新車で購入、大切に長く乗りたい
- 今のところ不調はないが、短距離の街乗りが多い
- アイドリングが不安定になってきた
- 同じ乗り方をしているのに、燃費が悪くなってきた
- パワー(トルク)が下がっているような気がする
- マフラーから黒煙が出る
- 市販の添加剤を使うのは不安
- 走行距離が多い中古車のリフレッシュ
新車で購入して5年以上乗りたい方は、エンジンが汚れる前に早めに使用していくのが理想的です。3~5年で乗り換える予定の方は、それほど気にしなくてよいと思いますが、次のオーナーにも気持ちよく乗ってもらいたいですね。
このほか、乗り始めた頃と比べて、アイドリングが不安定になってきたり、燃費やパワーが落ちてきた場合は、ディーラーやプロショップに点検を依頼する前に添加剤を試してみましょう。症状が重い場合は、1回ではなく連続して数回試してみてください。もし、完全に回復しなくても一定の洗浄効果はありますので、無駄になることはありません。
添加剤の使用方法
給油口から注入して燃料を満タンにするだけでOK
- 1:黒いキャップを外して中のフタを剥がす
- 2:付属のノズルを装着する
- 3:ノズルの先で給油口の中の弁を押し開けて注入(奥まで差し込む)
- 4:注入が終わったら、燃料を満タンにする
添加剤の使用方法はいたって簡単です。エンジンが停止した状態で、給油口から添加剤を注入して、燃料を満タンにするだけです。添加剤とタンクの燃料を混ぜ合わせるのが理想ですので、注入後には必ず満タンまで給油してください。そのため、添加剤を注入するタイミングは、燃料が満タンに近い時よりも、ある程度減っている時が好ましいと思います。
難しい作業ではありませんが、不安な方は自宅で注入してからガソリンスタンドへ行きましょう。中のフタを剥がすときに力が必要ですので、女性は少し大変かもしれません。燃料が極端に少ない時に注入すると、添加剤が燃料に対して濃すぎてしまうおそれがありますので、気をつけてください。燃料半分を目安にしておけば大丈夫です。慣れてきたらガソリンスタンドで「注入→満タン」でOKです。空っぽになった添加剤の缶を入れるビニール袋をお忘れなく。なお、真っ逆さまで注入できないため、缶に添加剤が少し残ります。
3~6か月に1本を注入!1回に2本使用も
添加剤はエンジンのサプリメントのようなものですので、定期的に使い続けていくことが大切です。添加剤の案内には「3ヵ月から6ヵ月毎に注入してください」とあります。アイドリングや低速走行、短距離走行が多い街乗りメインの方は、3ヵ月に1回が理想です。そうではない方は、6ヵ月に1回でも良いでしょう。
より強力な洗浄が必要な場合は、1回に2本まで注入できますので、すでにエンジンの不調を感じている場合や、走行距離の多い中古車の場合は、最初に2本分、2回目以降は様子をみて調整してください。
なお、一般的にエンジンを高回転まで回している車両はエンジン内部が汚れにくいため、定期的な添加剤と合わせて、週に数回は高回転まで使う走行を心がけてください。シフトレバーを左側に倒すと、スポーツプログラムモードになって、通常よりも高い回転域まで回るようになります。
添加剤のコストパフォーマンスは?
気になる添加剤のコストは、1回(1本)で約2000円ですので「3ヵ月に1回の注入で1日20円ちょっと」、「6ヵ月に1回の注入で1日10円ちょっと」になります。
「1回で2000円は高い!」と感じるかもしれませんが、エンジン内部に添加剤では洗浄できないレベルの汚れが堆積しまうと、MINIに精通したプロショップに洗浄を依頼することになります。最低でも数万円の工賃とそれに費やす時間がかかりますので、長期的な観点でみれば、添加剤を定期的に注入していって汚れの堆積を予防しておくことは、コスト以上にメリットが大きいです。
ちなみに、当サイトのデモカー「MINI 3ドア クーパーSD(F56)」には、4,000km時点で1回目の注入を行いました。当然ですが、まだエンジン内部は汚れていませんので、実感できる効果はまったくありませんでした。それでも、汚れの付着防止やフューエルシステム全体の腐食防止効果もありますので、気分は上々です。
MINI純正 ガソリン/ディーゼル添加剤
添加剤は継続して定期的に使用するものですので、複数個のまとめ買いをお勧めします。洗車用品などと一緒に保管しておけば、うっかり忘れることも少なくなります。一部のネットショップでは、お得な5本セットや10本セットが用意されています。
白いキャップ&ノズルがガソリンエンジン用で、黒いキャップ&ノズルがディーゼルエンジン用です。お間違えなく!
※「BMW純正」と表記されている添加剤は、商品ラベルが異なるだけで中身は「MINI純正」と同じです。最新のパッケージは、ブラックからホワイトに変更されています。
1. ガソリンエンジン用
2. ディーゼルエンジン用
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