簡単DIY!ミニクーパー MINIエンブレムの交換方法
BMW MINI(ミニクーパー)のエンブレムを、新品のエンブレムに交換する方法をご紹介します。ちょっとしたコツは必要ですが、誰でも簡単に交換することができますので、DIY初心者の方もぜひチャレンジしてみてください。
エンブレムの取り換えは、MINIディーラーやカスタムショップでも行えますが、自分でやれば「ランチ1回分+αくらいお得」です。MINIを乗り継いでいきたい方は、これから何度か必要になる必須メンテナンスですので、自分で出来るようになりましょう!
Contents
シールが剥がれたらエンブレムを丸ごと交換
丸いシールだけの販売は無し
MINIのエンブレムは、経年劣化によって真ん中の丸いシールが剥がれ落ちてしまいます。エンブレムは車体のフロントとリアにありますが、片方が剥がれると、やがてもう片方も剥がれる可能性が高くなります。
車の保管環境にもよりますが、だいたい新車から5~7年くらい経過すると剥がれる可能性が高くなってきます。年式の古いMINIでは、シールが剥がれてしまっている車両を多く見かけますので「MINIのエンブレムは消耗品」といえます。私の経験則になりますが、ボディカバーで雨や紫外線をシャッドダウンしていても、シールそのものが少しずつ剥がれてくるため、完全に防ぐことはできませんでした。
剥がれてしまってもベースのクロームメッキ部分は残っていますので、丸いシール部分のみを補修したいところです。しかし、メーカー側ではシールだけの販売は行っていないため、エンブレム本体を丸ごと交換する必要があります。
「剥がれたままでいいや」と思うかもしれませんが、エンブレムが劣化していると思いのほかMINIが古びて見えますので、しばらく乗り続ける場合は速やかに新品に交換することをお勧めします。
MINIのエンブレム交換 用意するもの
「エンブレム取外しキット」が早くて簡単!
それでは、エンブレムの交換方法をご紹介します。MINIのエンブレム交換に必要となる物は、次の4つです。
エンブレム交換に必要な物 | 購入 |
---|---|
1. MINI 純正エンブレム | 適合一覧 |
2. Holts(ホルツ) エンブレム取外しキット | Amazon |
3. ソフト99 WAX分/油分 取り剤 シリコンオフ | Amazon |
4. マスキングテープ | Amazon |
1. MINI 純正エンブレム
お乗りのMINIに適合した新品の「MINI 純正エンブレム」。価格はちょっとお高く6,000円ほどです。いっけんどのモデルも同じエンブレムに見えますが、年式やグレードによって適合するエンブレムが微妙に異なりますので、ネットショップで購入する際には注意が必要です。詳しくは当ページの最後「純正エンブレム 適合モデル一覧」を参照してください。
2. エンブレム取外しキット
Holts(ホルツ)の「エンブレム取外しキット(700円ほど)」は、古いエンブレムを車体から取り外すときに使用します。アラミド繊維という丈夫な糸を使って、ボディに傷をつけずにエンブレムを剥がすことができます。剥がした後に残る「のり跡」を綺麗にする「エンブレム取外し用 はがし液(20ml)」もセットになっていますので、非常に便利です。同様のキットは他のメーカーからも発売されていますが、Holts(ホルツ)のキットは、Amazonのクチコミでも評価の高い定番のキットです。
3. WAX分/油分 取り剤 シリコンオフ
ソフト99の「WAX分/油分 取り剤 シリコンオフ(400円ほど)」は、新しいエンブレムを貼り付ける前に、車体側の貼り付け箇所に付着しているワックスや油分を取り除く脱脂剤(スプレー缶)です。エンブレムは両面テープで貼り付けますので、油分が残っているとエンブレムが剥がれやすくなってしまいます。そのため、脱脂剤は必ず用意してください。ご紹介しているシリコンオフも、ロングセラーの定番アイテムですので安心して使用できます。
4. マスキングテープ
マスキングテープは、糸でエンブレムを取り外す際に作業領域周辺のボディに傷を付けないために使用します。マスキングしなくてもエンブレム交換は行えますが、エンブレムが新しくなってもボディが痛んでしまってはMINIが泣いてしまいますので、面倒ですが必ず使用してください。緑の養生テープでもOKです。
MINIエンブレムの交換方法
エンブレム交換の大まかな流れ
- エンブレム周辺をマスキング
- 古いエンブレムを取り外す
- のり跡を除去する
- シャンプーなどで洗浄する
- 油分をとる(脱脂)
- 新しいエンブレムを貼り付ける
エンブレム交換の大まかな流れは、上記のようになります。2番の「のり跡の除去」は、もっとも地道な作業が必要となるため、交換作業の山場になります。とはいえ、難しい作業は一つもないので安心してください。自分で交換できた瞬間は、なんともいえない達成感が味わえます。MINIへの愛着もよりいっそう深まることでしょう。
それでは、エンブレム交換の詳しい作業手順をご紹介します。
1. マスキング
エンブレムの周りにマスキングテープを貼ります。ボディがザラザラするくらい汚れている場合は、ざっと拭いて綺麗にしてから貼ってください。ボディを守るのが目的ですので、時間をかけて丁寧に貼る必要はありません。
写真は、第2世代MINI(R56)ハッチバックのリアエンブレムになります。第3世代の3ドア(F56)や5ドア(F55)のリアエンブレムは、テールゲートハンドルに埋め込まれるように設置されているため、エンブレム周辺に傷がつく可能性が高くなります。面倒ですがマスキングは必ず行いましょう。
2. 糸でエンブレムを取り外す
「Holts(ホルツ) エンブレム取外しキット」の糸を使ってエンブレムを取り外します。あらかじめ糸にシールはがし剤(小瓶)をしみ込ませておくと、滑りがよくなって効率的に作業が行えます。
エンブレムとボディの隙間に糸を押し込みます。糸の両端にあるグリップをしっかり持って、左右にギコギコと糸を動かし、エンブレムとボディを接着している両面テープを切ります。車両にもよりますが、思いのほか強力に固着しているため、グリップに通した指が少し痛むくらいの力が必要になります。「取り外す」というよりも「切り落とす」感じです。
糸は市販のタコ糸などでも代用できますが、グリップがないと指を痛めてしまいますので注意してください。例えば、5円玉に糸を通してグリップの代わりにしてもよいと思います。
なお、強度のある糸を使用しないと途中で切れてしまうことがあります。かといって丈夫で太い糸だと、エンブレムとボディの隙間に糸を押し込みずらくなってしまいます。取り外しキットの糸は、強度に優れたアラミド繊維ですので、ノコギリのようにガシガシ使っても大丈夫です。
エンブレムの裏側には2つのピンがありますので、そのピンの周りを切り剥がして手前に引っ張ると取り外すことができます。周囲を完全に切り剥がさない状態で力強く引っ張ると「スポンッ!」と抜けるので、勢いあまって後ろへ倒れないように注意してください。
3. のり跡を除去する
エンブレム取外しキットに付属されている「エンブレム取外し用 はがし液」を使って、ボディに残った両面テープの「のり跡」を除去します。はがし液をフタ裏についたハケで塗って、付属のヘラで削り取ります。
この作業が全行程の中でもっとも根気のいる作業になります。はがし液をたっぷり塗って、ボディに傷をつけないように慎重に少しずつ削っていきます。繰り返しますが、はがし液を「たっぷり浸透するように」塗るとこがポイントです。たっぷり塗っても、エンブレム交換5~6回分はありますので、ケチらずに使いましょう(補充用の糸もたっぷりありますので、切れてしまっても数回使えます)。
のり跡が取れてデコボコ感がなくなったら除去完了です。写真のようにはがし液だけでは完全に綺麗にならないため、次の工程で洗浄を行います。
6. クリーナーで洗浄する
水アカシャンプーなどのクリーナーを使って洗浄します(写真は洗浄後)。ピンの穴に洗浄液が入らないように注意してください。汚れが少ない場合は、水拭きだけでもOKです。ようは、大まかに表面が綺麗になれば何を使ってもOKです。洗浄後はボディの水分を完全に拭き取ってください。
私は定番の「リンレイ 水アカスポットクリーナー」を使用しました。エンブレムの跡がクッキリと残っていますが、新しいエンブレムを貼れば殆ど目立ちませんので気にしなくて大丈夫です。
7. 油分をとる(脱脂)
「WAX分/油分 取り剤 シリコンオフ」を使ってボディに残った油分を取ります(脱脂)。油分が残っていると新しいエンブレムが剥がれやすくなってしまうため、とても重要な工程です。
エンブレムを貼る部分にシリコンオフをスプレーして、乾かないうちに柔らかい布(クロス)で拭き取ります。布が汚れいると新たな油分が付着してしまいますので、綺麗な布で面を変えながら丁寧に拭き取ってください。
8. 新しいエンブレムを仮あてする
新しいエンブレムを台紙を剥がさずに2つのピンにはめこんで仮あてします。適合するエンブレムは年式やグレードによって微妙に異なるため、貼り付けてしまう前に適合したエンブレムかどうかを最終確認します。各モデルに適合するエンブレムは、当記事の最後に「対応表」でまとめてあります。
9. 新しいエンブレムを貼り付ける
最後になりますが、これが1番楽しい工程です。新しいエンブレムの台紙を剥がし、ピンの位置を合わせて貼り付けます。ピンがあるおかげで位置合わせに失敗することはありません。しばらくギュッと押さえて圧着してください。凍えるほど寒い時期には、エンブレムの接着面をドライヤーなどで軽く温めると、より貼り付けやすくなります。
これでエンブレム交換完了です。
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ピカピカのエンブレムで新車気分!
エンブレムが新しくなると期待していた以上にフレッシュな気持ちになります。ちょっと大袈裟かもしれませんが、車全体が新しくなったようなプチ感動を味わえます。エンブレムは小さな装飾パーツですが、自然と目がいく車体センター部分にあるため、あらためて重要なパーツであることに気がつきます。とくにMINIのエンブレムデザイン(ウイングマーク)は歴史あるクラシックミニから継承されているので、なおさらですね。
自分で貼り付けたエンブレムは、どことなく愛着がわきます。一度経験してしまえば簡単な作業ですので、ぜひチャレンジしてみてください。
MINI 純正エンブレム 適合モデル一覧
注意! 年式やグレードで適合するエンブレムは異なる
MINI純正エンブレムは、年式やグレードによって適合するモデルが細かく分かれていますので、オンラインショップで購入する際は注意してください。
とくに第2世代MINI(R55~57) ハッチバック/クラブマン/コンバーチブル用のフロントエンブレムは間違えやすいです。ワンとクーパーは前期型と後期型でエンブレムが異なります。しかし、クーパーSは前期型も後期型も共通になります。いっぽうリア用のエンブレムは、クロスオーバーやクラブマン、クーペ、ロードスター以外は、第1世代(R50~53)から第3世代(F55~57)まですべて共通です。
冒頭でも述べましたが、フロントかリアの一方が剥がれた場合は、遅かれ早かれもう片方も剥がれます。そのため、送料がかかってしまう場合は、フロント用とリア用を1度にセットで購入することをお勧めします。
以下に各モデルで適合するエンブレムを表でまとめてあります。オンラインショップで購入する際は、念のため商品ページで適合の確認をしてください。
フロントのエンブレム
適合モデル | エンブレム型番 | 購入 |
---|---|---|
ワン/クーパー用 R50:ハッチバック R52:コンバーチブル |
51147026184 | Amazon 楽天 Yahoo! |
クーパーS用 R52:コンバーチブル R53:ハッチバック |
51140660106 | Amazon 楽天 Yahoo! |
ワン/クーパー用 前期型用(~2010年8月) R55:クラブマン R56:ハッチバック R57:コンバーチブル |
51142754972 | Amazon 楽天 Yahoo! |
ワン/クーパー用 後期型用(2010年8月~) R55:クラブマン R56:ハッチバック R57:コンバーチブル R58:クーペ R59:ロードスター |
51142754973 | Amazon 楽天 Yahoo! |
クーパーS用(JCW除く) ※前期型と後期型は共通 R55:クラブマン R56:ハッチバック R57:コンバーチブル R58:クーペ R59:ロードスター |
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全グレード共通 R60:クロスオーバー R61:ペースマン |
51149811725 | Amazon 楽天 Yahoo! |
全グレード共通 F55:5ドア F56:3ドア F57:コンバーチブル |
51147316703 | Amazon 楽天 Yahoo! |
全グレード共通 F54:クラブマン |
51147351370 | Amazon 楽天 Yahoo! |
リアのエンブレム
適合モデル | エンブレム型番 | 購入 |
---|---|---|
全グレード共通 R50:ハッチバック R52:コンバーチブル R53:ハッチバック R56:ハッチバック R57:コンバーチブル F55:5ドア F56:3ドア F57:コンバーチブル |
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全グレード共通 R55:クラブマン |
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全グレード共通 R58:クーペ R59:ロードスター |
51142759223 | Amazon 楽天 Yahoo! |
全グレード共通 R60:クロスオーバー R61:ペースマン ※取付方法は記事内容と異なります。 |
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全グレード共通 F54:クラブマン |
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エンブレムの交換に必要なもの
text and photo by minicooper-sketch.com
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