つぎのMINIは5ドア? MINIから5ドアへの乗り換えランキング
後ろにドアが付いて、ファミリーユースにも対応できる MINI 5ドア(F55)。2014年10月の発売以来、MINIオーナーをはじめ、MINIに乗りたくても、使いかっての面から諦めていた方など、幅広い層から注目を集めているモデルです。
5ドアの発売から半年以上が経過し、従来のMINIから5ドアへ乗り換えたケースをよく目にするようになってきました。それと同時に「5ドアへ乗り換えたオーナーは、もともと何のMINIに乗っていたんだろう?」、「3ドアのハッチバックより、クラブマンやクロスオーバーからの乗り換えが多いのかなぁ?」という素朴な疑問がわいてきました。
そこで「MINIから5ドアへの乗り換えは、どのモデルが多いのか?」をテーマに調査を行ってみました。意外な事実も発見しましたので、5ドアへ乗り換えを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
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MINIから5ドアへ! 乗り換えモデル ランキング
ランキングの集計は、MINI5ドアの発売から約9か月後となる2015年6月に、全国のMINIディーラーがブログで配信している納車報告を元に行いました。
集計の対象は「MINIから5ドアへ乗り換え」かつ「乗り換え前のMINIのグレードが判る」納車です。対象となった車両は50台。サンプルとしては十分な数ではありませんが、大まかな傾向はつかめると思います。
ではさっそく、第4位から発表です。
第4位:クラブマン ⇒ 5ドア
第4位は、ミニ クラブマン(R55)。50台のうち8台が、クラブマンから5ドアへ乗り換え。
「後席が使えるMINI」という点で、5ドアとクラブマンのコンセプトは同じです。そのため、もっと上位にランクインすることを予想していましたが、意外な結果でした。クラブマンは、後席の広さ確保しているだけではなく、その独創的なスタイリングに魅力があるため、単純に5ドアの代わりにはならないのかもしれませんね。このランキングとは別に、大型化する2代目クラブマン(F54)への乗り換え率が興味深いところです。
第3位:クロスオーバー ⇒ 5ドア
第3位は、ミニ クロスオーバー(R60)。50台のうち9台が、クロスオーバーから5ドアへ乗り換え。
4位のクラブマンと1台の差しかありませんが、クロスオーバーは発売(2011年)からそれほど経過していないため、乗り換えのタイミングを考慮すると、なかなか健闘しているといえます。クロスオーバーに乗っている方は、もともと「MINIハッチバックのスタイルに4ドアモデルがあったらいいな」と思っていた方も多いのではないでしょうか。絶対的な広さはクロスオーバーに敵いませんが、「5ドアなら大丈夫、使えそう!」と判断された方が多いのかもしれませんね。
第2位:初代ハッチバック ⇒ 5ドア
第2位は、初代ミニ ハッチバック/3ドア(R53/50)。50台のうち13台が、初代ハッチバックから5ドアへ乗り換え。
初代ミニ(2002~2006年)は、多くの車両が10年以上経過しているため、乗り換えの上位にランクインするのは自然な結果ともいえます。今回の集計では、初代から5ドアへの乗り換えが、同3ドアに比べて、多いのか少ないのかは判りません。ですが、初代ミニに長いあいだ大切に乗ってきたオーナーが、現在のライフスタイルにあった5ドアへ乗り継いでいる事実が「なんかイイなぁ」と思いました。
第1位:2代目ハッチバック ⇒ 5ドア
そして第1位は、2代目ミニ ハッチバック/3ドア(R56)。50台のうち20台が、2代目ハッチバックから5ドアへ乗り換え。※コンバーチブル(R57) 1台含む
これは、2代目ハッチバックの流通量を考えると当然の結果ですね。乗り換えの理由を勝手に想像すると「憧れのMINIに乗ってみたものの、やっぱり不便。」「後ろにドアが欲しいけど、クロスオーバーほど大きくなくていい。」「新型の3ドアに乗り換えようと思っていたけど、5ドアの便利さに負けた・・。」「家族がゴリ押し!」などでしょうか。
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65%がハッチバックから乗り換え
上記は、ランキングのデータを元に作成したグラフです。5ドアへ乗り換える前に乗っていたMINIは、約65%が2代目または初代のハッチバック/3ドアで、残りをクロスオーバーとクラブマンで二分する割合になっています。
この割合は各モデルの流通量からすると、意外なほど素直な結果かもしれません。個人的には、クラブマンの割合が思ったよりも少ないなという印象です。
75%がワン/クーパーから乗り換え
上記はランキングのデータを元に、乗り換え前のグレードと、乗り換え後のグレードをまとめたグラフです。約75%が、ワンまたはクーパーから5ドアへ乗り換えています。もっとも多いパターンは「クーパーから5ドア クーパー」となっており、全体の約45%を占めます。
ここで明らかになったのは、5ドアはクーパーからの乗り換えが多いということです。逆にいえば、クーパーSからの乗り換えは少ないことになります。
そして、興味深いのがクーパーから乗り換えた方の約30%が、クーパーSにグレードアップしている点です。クーパーからクーパーSに乗り換えることは珍しくありませんが、個人的な感覚からすると「普通よりちょっと多いかな」と思います。パワーは1.5リッターのクーパーでも必要十分だと思いますが、多人数で乗車することを前提とした5ドアの場合、もっと余裕を持ちたいということでしょうか。
あるいは「ナビとLEDヘッドライトが標準装備されているクーパーSがイイ!」ということかもしれませんね。
ONEは苦戦? 5ドアのグレード
上記は5ドアのグレード割合です。クーパーがクーパーSよりも、少し多くなっています。「あれ?ONEは?」という結果ですが、今回の集計で対象(MINIから5ドアへ乗り換えたケースのみ)となった5ドア/50台の中に、ONEは1台もありませんでした。
もちろん、集計対象は販売された5ドアの一部分ですので、実際にONEがまったく売れていないということではありません。ですが、大まかな傾向として3ドアのONEに比べ、5ドアのONEはあまり選ばれていないといえそうです。とくに、MINIから5ドアへの乗り換えは、クーパー/クーパーSからの乗り換えが90%以上を占めていたため、エントリーモデルのONEを選ばれた方がいなかったと考えられます。
関連:MINI5ドア ONEが販売開始!1.2Lターボで255万円
まとめ:見えてきた? 5ドアの位置付け
集計して明らかになったことは、旧型ハッチバック(3ドア)からの乗り換えが多く、その中でもクーパーからの乗り換えが突出していることです。5ドアのエクステリアは、リアウィンドウを寝かせてキャビンを小さく見せることによって、MINIらしいスタイルをキープしています。そんなところも、従来からのMINIファンを惹きつける魅力になっているのかもしれませんね。
いっぽうで、クーパーSからの乗り換えは全体の約25%にとどまっています。やはり、走りやカスタマイズを楽しむ方は、3ドアを選ばれている傾向がありそうです。この点において、5ドアはクラブマン(R55)とコンセプトが近いものの、ちょっと違う位置付けになっていくのかなと思いました。つまり、5ドアは予想される以上にファミリー志向が強いモデルといえるでしょう。
調査概要「MINIからMINI5ドアへの乗り換え」
集計日:2015年6月(5ドアの発売から約9ヶ月後)
情報元:全国のMINIディーラーブログ
実施者:MINI COOPER Sketch. *当サイト
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