新型MINIに市販の高機能ナビを装着!社外ナビ取付けキット
MINIの社外ナビ取付けキットで定評のあるカナテクスが、新型MINI 3ドア(F56)に対応したAVトレードインキットを発売。
AVトレードインキットとは、MINIに市販のカーナビやオーディオを取り付けるために専用設計されたキット。インパネのデザイン性をそこなうことなく、最新の高機能ナビをスマートに導入することができる。
8インチサイズのナビに対応した「GE-BM208G」と、2DINなどの7インチ ナビ/オーディオに対応した「GE-BM207G」の2製品が用意されている。
純正ナビ(クーパーSには標準装備)の装着を見送ったワンとクーパーのオーナーには、純正よりも高機能なナビを搭載できる待望のキットとなる。純正のナビゲーションシステムは、タッチパネルやテレビ(オプション)に対応していないため、このキットで社外ナビをインストールすれば一発解決だ。
価格は、50,000~52,000円(税抜)。
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センターサークルに社外ナビをインストール
左:装着前 右:装着後(8インチ用)
ナビは標準オーディオ(ブーストラジオ)があるセンターサークルにインストールされる。いっけん標準オーディオに被せているだけのように見えるが、実際にはサークル部分のトリム全体を取り替えている。大胆なパーツチェンジだが、純正ベースのデザインになっているため、取り付け後も純正の雰囲気がちゃんと維持されている。
見ての通り、純正のデザインを極限まで残しつつ一体感のある装着を実現している。サークルにギリギリ収まっているため、ナビが角張っているように見えてしまうが、これは仕方のないところ。
ナビにとって画面の見やすさは最も重要なポイントだが、インストールされるナビは純正ナビと同じ位置にあるため、助手席や後部座席からの視認性も問題ない。ただし、サークル外周のトリムがナビの上下に分割されるため、LEDのリングライトと共存することはできない。この点は、あくまでナビとしての機能を優先するという割り切りが必要だろう。
8インチ用と7インチ用の2製品
左:8インチ 右:7インチ
取付けキットは、8インチサイズと7インチサイズに対応する2製品が用意されている。写真左の8インチ用は、パイオニア(楽ナビ)製とアルパイン製に対応する。(各社に対応するケーブル類が別途必要)
7インチ用は、「2DIN」サイズや「1DIN+1DIN」サイズのナビ/カーオーディオに対応する。市販されているカーナビのほとんどが、これに該当するため、使い慣れたブランドで選んだり、手ごろな価格のものからWi-Fiやブルーレイを搭載した高機能なものまで、幅広く選ぶことが可能だ。
画面サイズを優先するなら8インチ用、使いたいナビが決まっている場合や、コストパフォーマンス優先ならば7インチ用という選び方になる。見た目は、8インチよりも7インチのほうがインパネとのバランスが良い印象だ。8インチはサークル外径に対してギリギリのサイズのため、どうしても窮屈感が出てしまう。とはいえ、画面サイズを最優先したい場合は、8インチを選んでおいた方が後悔しないだろう。
標準オーディオはラゲッジへ移設
追記:2016年2月時点
平成27年11月以降生産で「ストレージコンパートメントパッケージ」を装着している車両には、キット同梱の移設用部品が使用できない。詳細はこちら「メーカー発表資料(PDF)」
取り外された標準のオーディオは、ラゲッジスペースへ移設される。標準オーディオには、車両に関する基本的な機能も含まれているため、完全に取り払ってしまうことはできない。そこで、ラゲッジスペースに丸ごと持っていき、必要な機能を維持する方法がとられている。移設されたオーディオは、専用のカバーで完全に覆われるため、見た目はそれほど気にならない。
デメリットは、ラゲッジスペースが少し狭くなってしまうことと、オプションのストレージコンパートメントパッケージに含まれるラゲッジ用の可動式フロアカバーは使用できなくなってしまうこと。大きな荷物を積み込みたいときには痛手だが、普段の買い物程度ならば気にならないだろう。
純正ナビよりも10万円お得!?
左:純正ナビ 右:8インチ
当キットを使って市販ナビを取り付けた場合と、市販ナビと同等の機能を純正オプションで装着した場合の価格差は、10万円程度となる。
市販のナビには、テレビ(フルセグTV)やCD/DVDが備わっているが、純正ナビには搭載されていない。そのため、純正ナビを市販と同等の機能にするためには、オプションで用意されている地上デジタルTVパッケージやDVDチェンジャーの追加が必要になる。これらの費用を合計すると、市販ナビ+取付けキットの方が安くなるという計算だ。
純正ナビと市販ナビ+取付けキットの価格差
以下は、当キットの開発元が公表している取付け例。市販ナビの価格はピンキリなので、安価な機種を選べば、価格差はもっと広がる。なお、取付け工賃が含まれていないため、実際にかかる合計金額とは異なる。
純正オプションの費用(税込) | |
---|---|
ナビゲーションパッケージ(タッチパネル / TV / DVD は非対応) | 178,000円 |
地上デジタルTVパッケージ | 100,440円 |
DVDチェンジャー | 63,000円 |
合計 341,440円 | |
市販ナビ+取付けキットの費用(税込) | |
市販ナビ(タッチパネル / TV / DVD に対応)※価格は一例 | 150,000円 |
8インチ用 取付けキット(GE-BM208G) | 54,000円 | アイドリングストップ対策アダプター(GE-X009) | 16,200円 |
CAN-Busインターフェース(GE-XA02) | 25,920円 |
合計 246,120円 |
地図の更新料金に大きな差
純正ナビか市販ナビかで検討するときに、意外に忘れがちなのが地図の更新にかかる料金だ。これまで市販ナビを使っていた方は、地図データの更新にお金がかかるという認識はないかもしれない。大抵の場合「地図は何度か無料で更新できる」という感覚だろう。
ところが、純正ナビの場合は、地図の更新1回につき約25,000円+工賃(約4000円)が必要となる。しかも、自分で更新はできないため、車両をMINIディーラーに持ち込まなくてはならない。
なお、2年間の更新費用が無料になる「2年間アップデートプログラム(32,184円)」も用意されている。工賃は更新のたびに必要になるが、常に最新状態にしておきたい方は、こちらのほうがお得だ。
2015年8月25日の仕様変更から、3年間の無償アップデートが付帯(要工賃)。
地図は数年で大きく変わることは少ないが、新しい道路が1本新設されただけで、最適なルートが大幅に変わる場合もある。オープンしたばかりの施設情報も追加されていた方がありがたい。特に、遠方に出かける機会が多い方は、地図の更新費用も検討材料に加えておこう。
ナビ | 更新方法 | 更新料金(税込) |
---|---|---|
純正ナビ | ディーラーでのみ更新可能 | 1回更新 24,840円 2年間無料 32,184円 |
市販ナビ (パイオニア / パナソニック等) |
自分で更新可能 | 最大3年分無料 |
タッチパネルが最大の検討ポイント!
機能やコスト面では、市販ナビ+取付けキットに軍配が上がる。だが、純正ナビはデザイン性に加え、オイルチェックなどのクルマの基本機能をグラフィカルに表示できるという強みもある。純正だけにMINIとの一体感は遥かに優れている。高額なテレビチューナーオプションも、MINI専門店などで、社外品パーツを使って安価に実装することも可能だ。
では、市販ナビの最大のメリットは何か?と言うと、それはタッチパネルといえる。前述したように、純正ナビにもテレビチューナーやDVDを追加することはできる。だが、タッチパネルだけは追加できない。純正ナビには、サイドブレーキの近くにMINIコントローラーというダイヤル&プッシュ式のインターフェースが備わっているが、直感的な操作はタッチパネルのほうが格段に優れている。スマートフォンで地図をスクロールする操作性を想像すると分かりやすい。
ナビの利用頻度が高い場合は、タッチパネルのメリットを中心に比較検討すると良いだろう。
機能 | 純正ナビ | 市販ナビ |
---|---|---|
タッチパネル | 無し | 標準 |
フルセグTV | オプション | 標準 |
DVD | オプション | 標準 |
ブルーレイ | 無し | 搭載機種 有り |
Wi-Fi | 無し | 搭載機種 有り |
商品詳細
8インチ ナビ用
7インチ ナビ/AV用
キット型番 | 価格(税抜) | 概要 |
---|---|---|
GE-BM207G | 52,000円 | 2DIN、1DIN+1DINサイズのカーナビ/オーディオ用 取付けキット |
GE-XA02 | 24,000円 | CAN-Busインターフェイス(必須) |
関連オプション
キット型番 | 価格(税抜) | 概要 |
---|---|---|
GE-X009 | 15,000円 | アイドリングストップからのエンジン再始動時、ナビゲーションの電源が落ちてしまう場合に使用するアダプター(電源の電圧低下を防止)。必要となるケースは、取り付けるナビやカーオーディオ、及び使用状況による。 |
GE-X008 | 4,500円 | マルチファンクションステアリングからオーディオの操作を可能にする |
対応車種
車種 | 型式 | 備考 |
---|---|---|
2014年4月~ MINI 3ドア(F56) |
DBA-XM12 DBA-XM15 |
標準のオーディオ装備車 (純正ナビ装備車は適合調査中 2015/3月時点) |
2014年10月~ MINI 5ドア(F55) (適合調査中 2015/3月時点) |
DBA-XS12 DBA-XS15 |
注意事項
- ラゲッジに標準オーディオを移設するため、ストレージコンパートメントパッケージの可動式フロアカバーは使用できなくなる。
- センターサークル外周のLEDリングは点灯できなくなる。
- フロントにあるUSBスロットは使用できなくなる。(エンジンスタートボタン下のUSB)
その他
- 発売日:2015年3月25日
- 開発元:カナテクス
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