最新情報:新型クラブマン発表!
2015年6月に新型クラブマン(F54)が発表された。詳しくはこちら「新型MINIクラブマン 正式発表! 5人乗りの快適MINIへ大進化」
ジュネーブモーターショー2014で、新型MINIクラブマン(F54)のコンセプトモデルが発表された。クラブマンとしては初代クラブマン(R55)に続く二代目のモデルとなる。
コンセプトモデルとはいえ、エクステリアは市販車に近いレベルだ。基本的なデザインコンセプトは、2014年4月に発売される新型MINIハッチバック(F56)を踏襲している。
昨年から出回っているロードテスト中とみられるクラブマンクーパーSのスパイショットと比べ、ドアノブやサイドミラー等のディテールは異なるものの大きな違いはない。
エンジンは新型ハッチバックと同様に、クーパーSに「直噴2.0リットル直列4気筒ターボ」、クーパーに「直噴1.5リットル直列3気筒ターボ」となる。
先代クラブマンと最大の違いはボディサイズ!?
photo credit : MOTORINGFILE
写真では伝わりにくいが、新型クラブマンは大きく成長した。
新型のボディサイズは、全長4223mm 全幅1844mm(ミラー含まず) 全高1450mmで、先代クラブマン(R55)よりも全長が243mm、全幅が159mmと大幅にサイズアップした。だが全高は10mmアップとほぼ同じため、大きさの割に大柄な印象はない。
驚くことに、なんとMINIクロスオーバーのクーパーS(R60)よりも全長が103mm、全幅が54mm大きいのだ。サイズアップした新型MINIハッチバック(F56)と比べると、全幅は117mm大きい。ようするに、これまでのMINIのラインナップで最大サイズだ。
横幅は、現行モデルのエルグランド(全幅1850mm)やアテンザ(全幅1840mm)とほぼ同じ。
「もうMINIではない。」
サイズアップで3ナンバー化した新型MINIが発表されてから、MINIオーナーのあいだでは定番のセリフ。もはや一般の方がクルマ選びをする際に、MINIという車名が混乱をきたす状況だ。
次期MINIクロスオーバーも同様に大型化するのであろうか?
しょうじき期待と不安でいっぱいだ。
だが、筆者が東京モーターショー2013において、新型MINIを初めて見たときの印象をこのクラブマンにもあてはめるとするならば、やはりMINIはMINIなのだ。3代目になりMINIはミニサイズという最大のオリジナリティをこえた、新しい価値を生み出したのではないかと思っている。
クラブドアを廃止して4ドアに
photo credit : MOTORINGFILE
クラブマンの特長といえば、クラブドアと観音開きのテールゲートだ。それゆえに先代(R55)のオーナーは、もっとも気になるポイントだろう。
※クラブドアとは、後席へのアクセスを補うために運転席側だけについている補助的なドア。
もうお気づきだと思うが、見ての通りクラブドアは廃止され、4ドアになった。「そんなのクラブマンじゃない」とクラブマン愛のあるオーナーからは聞こえてきそうだが、いわゆる普通のステーションワゴンになったことで、利便性は格段にアップしている。
後席の利便性をとってクラブマンから4ドアのMINIクロスオーバーに乗り換えたオーナーは、この新型クラブマンに戻ることを検討したいところだろう。
4ドアになったことにより筆者が残念に思うのは、独特な非日常オーラを放っていたデザインが、生活感のある”使えるクルマ”なってしまったことだ。
それでも、やっぱりMINIである。ステーションワゴンの中では別格の存在感だと感じさせる。
観音開きのテールゲートは健在
photo credit : BIMMERTODAY
いっぽうで、スプリットドアといわれる観音開きのテールゲートはそのままだ。新型クラブマンも後ろのドライバーに与えるインパクトは健在だ。
写真のコンセプトモデルでは、上部のリアスポイラー部分もドアと共に分割されて大迫力だが、ロードテスト中のスパイショットをみる限りでは、市販車ではドアと切り離されると思われる。(あくまで予測)
ディテールチェック
photo credit : BIMMERTODAY
新型クラブマンは大きくなって4ドアになっただけではなく、エアロダイナミクスも進化している。
BMW3シリーズ・グランツーリスモにも装備されているエア・ブリーザーというエアダクトが、前輪のホイールハウス後方にデザインされている。エア・ブリーザーは、ホイール周辺で発生する乱気流をエアダクトから放出させて、空気抵抗を低減させる。その効果がドライバーにどれほどの恩恵を与えるのかわからないが、見た目がカッコイイことは確かだ。
クラブマン クーパーSならばボンネットのエアダクトと合わせてスポーティーなディテールを演出してくれるだろう。エアロ感のある造形のため、フェンダーアーチをボディ同色に塗装するカスタマイズも楽しめそうだ。(写真は19インチホイール)
ジュネーブモーターショー MINIオフィシャルムービー
新型MINIからデザインディレクターに就任したデンマーク人のアンダース・ワーミング氏が、クラブマンを紹介する動画(2分12秒)。動画で観ると車高の低さからくる独特のスタイリングがわかる。公称値ほど横幅が大きく見えないのだが、目の錯覚だろうか。
WORLD PREMIERE MINI CLUBMAN CONCEPT
追記:新型クラブマン 購入ガイド
新型MINIクラブマン 5人乗りの快適MINIへ大進化 / 特長と装備
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