大ヒットモデルが新世代へ!新型「MINIクーパー 5ドア」発売
2014年に登場し国内で大ヒットモデルとなった「MINI5ドア」が、フルモデルチェンジを受け、新名「MINIクーパー 5ドア」として新世代MINIのラインアップに登場。
2024年6月13日から全国のMINI正規ディーラーで販売を開始する。納車は2024年第4四半期(秋頃)以降を予定。
既に販売を開始している3ドア版の「MINIクーパー(EVは中国生産)」と同じく、5ドアも2024年7月から英国のオックスフォード工場で生産を開始する。
価格は、クーパーC 5ドア(1.5リッター3気筒エンジン)が408万円、クーパーS 5ドア(2リッター4気筒エンジン)が477万円。3ドアのクーパーC&クーパーSより12万円高となる。
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新型も大ヒット間違いなし!?
3ドアの欠点を補う5ドア、日常使いに最適
5ドアのサイドビューは先代モデルと同様に、リアウインドウの角度が浅いのが特徴
5ドアに先立って2024年3月に国内販売を開始した3ドア版の「MINIクーパー」(納車開始は今夏)
MINIクーパー 5ドアのボディサイズは、「全長4035mm、全幅1745mm、全高1470mm(欧州仕様)」。プラットフォームは先代ベースの改良型となるが、先代モデル(F55)より全幅が20mm大きく、全高は25mm高くなっている。
同じ新世代MINIとなる新型「MINIクーパー 3ドア(欧州仕様)」に比べて、ホイールベースは70mm、全長は160mmも長い。先日発表されたBEV専用のコンパクトSUV「MINIエースマン」に比べると、全長は45mm短く、全幅は11mm小さく、全高は45mm低いというサイズ感となる。
左から、MINIクーパー(3ドア)、MINIエースマン、MINIカントリーマン
MINIクーパー 5ドアは、MINIクーパー 3ドアのコンパクトで軽快なプロポーションを持ちつつ、後部座席や荷室のスペースを広げることで、日常使いにおける利便性を高めているのが特長。
「小さなMINIに乗りたい!でも後部座席のドアがないのは、やっぱり不便」という方に最適なモデルとなる。
ただし、後部座席はそれほど広くはないため、多人数で快適な長距離ドライブを楽しみたい場合は、より大きなボディを持ち、室内空間が広い「MINIエースマン」や「MINIカントリーマン」を検討したい。
3ドアと同様に、先代モデルにあったテールパイプはボディ下に隠されている
MINIクーパー 5ドアのパワートレインはガソリンエンジン(BMW製)のみで、先代モデルと同じく、1.5リッター3気筒(156ps/230Nm/7速DCT)の「クーパーC」と、2.0リッター4気筒(204ps/300Nm/7速DCT)の「クーパーS」を用意。最高出力と最大トルクは、先代モデルより12~20ps、10~20Nm向上している。
0-100km/h加速は、3ドアのクーパーCの「7.7秒」に対して5ドアのクーパーCは「8.0秒」、同じく3ドアのクーパーSの「6.6秒」に対して5ドアのクーパーSは「6.8秒」となる。
先代モデルと同様に、エンジンスペックや各種装備、内外装の基本デザインは3ドアと同じものが採用されている。
シンプルモダンでクリーンなエクステリア、高精細な円形の大型有機ELセンターディスプレイ、高度な音声操作、最先端の先進安全機能、レザーを排除してリサイクル素材を使用した内装など、先代モデルとは一線を画す進化を遂げている。
5ドアの後部座席スペースは、BEV専用プラットフォームを使うエースマンには劣るが、日常使いには必要十分
MINIクーパー 5ドアは、先代モデルと同様に「MINIらしさ(コンパクト&機敏な走り)」と「ほどほどの実用性」を併せ持った、多くの方に「選びやすいモデル」といえる。
ボディサイズの近い「MINIエースマン」が競合になるが、こちららはBEV専用のため、自宅での充電環境やEVゆえの短い航続距離など、誰にでもフィットするモデルではない。そのため、新型でも5ドアの大ヒットは間違いなしとみる。
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MINIクーパーS 5ドア
MINIのDNAを継承し、ミニマルな新デザインを採用
新色の「アイシー サンシャイン ブルー」
新型「MINIクーパー 5ドア」のエクステリアは、先代モデルのキープコンセプトとなるが、より洗練され、MINIならではの存在感が増している。
八角形のフロントグリルから、MINI伝統のクロームメッキパーツを削除。グリル中央には先進安全機能のためのセンサーとカメラをスッキリ配置し、BEV版のクーパーと同様にクリーンなルックスでまとめられている。
先代モデルのクーパーS、写真は2021年のマイナーチェンジ(詳細)を受けた後期型
先代モデル(後期型)では、フロントバンパーの両サイドに縦スリットのエアインテーク、クーパーSにはスポーツ性をアピールするために大型のブレーキダクトが備わっていたが、新型ではそれらを完全に削除。フロントのボディラインをそのままトレースするような曲面で構成されている。
フロントまわりから各部の要素が減ったことで、MINI伝統の丸いヘッドライトが、より際立つデザインとなっている。
これは新世代MINIの全てのモデルで採用されれいるデザイン言語(コンセプト)「カリスマティック・シンプリシティー」の考えに基づいている。簡単に言えば「これまでのMINIにあった加飾を見直して、MINIにとって本当に必要なものだけを残す」というデザインの方向性を示している。
新型のリアデザイン
先代モデルのリアデザイン
いっぽう、リアのデザインは大幅に変更されている。テールライトは丸みのあるスクエア型かた内側を向いた台形型(三角)に刷新。そのライトとバックドアハンドルの水平ラインが繋がるルックスには可愛らしさが無く、驚くほどにMINIらしくない(否定的な意見が多いのも事実)。
完全に新スタイルになったLEDテールライトは、MINIの生まれ故郷である英国旗「ユニオンジャック」をイメージしたデザインに点灯する。
このコンセプトは先代モデルのマイナーチェンジで採用されていたが、新型ではテールライトの外形も「ユニオンジャック化」することで、より一層の意味を持たせた。
クーパーSはリアスポイラーを上方へ跳ね上がったスポーティなデザインにすることで、クーパーCとの差別化を図っている
先代モデルで初採用された「マルチ・トーン・ルーフ」は、新型でもオプション設定される。
マルチ・トーン・ルーフとは、ルーフカラーがグラデーション塗装になるカラーオプション。その特殊な塗装工程により、まったく同じグラデーションは存在しないという。各車両で微妙に異なる唯一の表情が与えられるため「世界で1台だけのルーフを持ったMINI」という所有欲を刺激する。
これは自動車業界初となるもので、「遊び心」あふれるMINIブランドならではのアイディアといえる。ちなみに、初採用された先代モデルでは、その大胆なルックスから、大人気とはならずレアなオプションとなっていた。(MINI好きな筆者でも数台しか見たことが無い)
写真の「マルチ・トーン・ルーフ・ブルー」は、ルーフのフロントからリアにかけて「サンマリノ・ブルー」、「インディゴ・サンセット・ブルー」、「ホワイト」のブルー系グラデーションとなっている。
MINIクーパー 5ドアのルーフカラーは、この他に「ボディと同色」「ホワイト」「ブラック」から選択が可能。さらに、クーパーSでは、スポーツ系オプションの「JCWトリム」を装備した場合のみ「レッド」も選択できる。
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プロモーション動画
The New MINI Cooper 5-Door
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