新世代MINI 円形ディスプレイと新オペレーティングシステムを発表!
2024年から国内販売が始まる新世代MINI(第4世代)のインフォテイメントシステムが公式発表。自動車用で初となる円形のOLEDディスプレイ(有機EL)を備え、最先端のデジタル技術やスマホライクなユーザーインターフェースが積極的に採用されている。
この他にも、各モードを選択することでインテリアの演出やサウンドが一変し、全く異なる世界を体感できる「MINIエクスペリエンスモード」など、新世代型でもクルマを楽しむというコアはより一層強くなっている。
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MINIインタラクションユニット
自動車業界初!円形の有機ELディスプレイを採用
円形ディスプレイを備えたMINIインタラクションユニットは、2024年から国内販売を開始する新世代MINIの全てのモデルに標準搭載される。左はMINIクーパー(3ドア)、右はMINIカントリーマン(国内旧名:MINIクロスオーバー)
MINI伝統のセンターサークルは、遂にここまで進化した。「MINIインタラクションユニット」は、MINI独自のユーザーインターフェースデザインを備えた直径240mm(約9.4インチ)の円形OLEDタッチスクリーンディスプレイ(有機EL)を採用。韓国のサムスンディスプレイがMINI専用品として4年をかけて開発したもので、車載用の円形ディスプレイは業界初となる。
タッチ操作と音声操作に最適化された最新OSを搭載
最新バージョンとなる「MINIオペレーティングシステム9」は、スマートフォンレベルのタッチ操作や音声操作に最適化。ユーザーインターフェースは、MINIならではのクールでエモーショナルなデザインが特徴。その直感的でスムーズな操作感は上記の公式動画で確認できる。
このシステムは、「Android オープンソース プロジェクト (AOSP)」のソフトウェアを使用して、BMWグループで自社開発したAndroidベースの初OSとなる。これまではLinuxベースで開発していたが、広く普及しているAndroidベースになることでアプリの開発が以前よりも容易になる。
なお、同世代のBMWには「BMWオペレーティングシステム9」という名で搭載されている。ユーザーインターフェースは異なるが、実質的に同じOSとなる。
待望の「Android Auto」にも新対応
先代のシステムと同様に、iPhoneを無線で接続して、対応したアプリを車載ディスプレイで使用できる「Apple CarPlay」に対応。さらに、先代では実現しなかったAndroidユーザ用の「Android Auto」にも対応した。関連情報は、円形ディスプレイの「MINIインタラクションユニット」に表示されるだけでなく、オプションのヘッドアップディスプレイにも表示される。
画面の中央にはスタートメニューがあり、パーソナライズされたコンテンツを水平にスワイプして選択する。下部には固定のステータスバーがあり、メニュー項目「ナビゲーション」、「メディア」、「テレフォニー」、「すべてのアプリ」、状況に応じて「ホーム」が選択できる。
画面の下端から上にスワイプすると、ツールベルトを呼び出すことができる。ここにお気に入りの機能を保存すれば、すぐに呼び出すことが可能。ツールベルトは、マルチファンクションステアリングホイールの星ボタンで起動することもできる。
画面の上部は、速度や車両の状態に関する重要な情報など、運転関連のコンテンツ用が表示される。オプションのヘッドアップディスプレイは、運転者にとって最も重要な情報を表示する。
運転席と助手席の温度は、画面の左端と右端に常時表示される。空調の設定は「MINIインタラクションユニット」で管理されており、タッチ操作または音声で調整することができる。
MINIエクスペリエンスモード
遊び心満載!臨場感バツグンの走行モード
最大で8つの演出が楽しめる「MINIエクスペリエンスモード」を搭載。それぞれのモードは、照明やユーザーインターフェイスデザイン、ドライビングの設定、サウンドを変化させることによって、没入感のあるドライブ体験を提供する。
標準で「コア」「グリーン(エコ走行用)」「ゴーカート(スポーツ走行用)」の3モードが含まれており、それぞれに独自のユーザーインターフェイスを用意。さらにオプションで、最大5つ「バランス/タイムレス/ヴィヴィッド/パーソナル/トレイル」のモードを追加することができる。
「MINIインタラクションユニット」の背面にあるオプションのライトプロジェクターは、ダッシュボード全体を選択したモードに応じたカラーとパターンで照らす。オプションのヘッドアップディスプレイのコンテンツ表示も、エクスペリエンスモードに対応して変化する。
「ゴーカートモード」では、スポーティなメーターが大きく表示され、サウンドやアクセルレスポンスも変わる
ダイナミックでモータースポーツのDNAあふれる「ゴーカートモード」は、ディスプレイとインテリア全体をアンスラサイトとレッドの色合いで覆い隠す。ディスプレイには運転者の希望に応じて、スポーティなスピードメーターを画面全体に表示する。
ダッシュボードは、ゴーカートモード専用のパターンで覆われており、アクセルのレスポンスはスポーティな走行用に最適化。ドライビングサウンドはスポーティな走行体験を一段と高めるため、ピッチと立ち下がりが強く強調され、俊敏でダイナミックな走行にふさわしいサウンドスケープとなっている。
「タイムレスモード」では、レトロなメーターデザインとなり、現代MINIの元祖であるクラシックminiの雰囲気を楽しめる
「タイムレスモード」では、クラシックminiをイメージしたホワイトベースのスピードメータが表示される。最新のMINIに乗っていながら、クラシカルなminiの雰囲気を楽しむことができる。ライトプロジェクターの照明デザインによって、ナイトドライブ時にも特別なムードを演出する。
本物のクラシックminiからサンプリングしたエンジンサウンドを使用、そのドライビングサウンドは加速の盛り上がりに連動して激しさを増す!
さらに、ドライビングサウンドには、クラシックminiから限定生産の最強モデル「ジョンクーパーワークスGP」までのエンジンサウンドをサンプリングしたものを採用。クラシカルなメーターデザインと音響によって、時を超えたドライブ体験を実現する。
いっぽう「バランスモード」のドライビングサウンドは、リラックスして快適に過ごせるように誰にでも心地の良いものとなっている。川のせせらぎやコオロギの鳴き声、柔らかな風の音など、森の中で聞こえる自然界の音をベースにデザインされている。
「パーソナルモード」では、お気に入りの写真を壁紙にできる、ペットの写真や自作デザインの画像を設定するなど楽しみは尽きない
パーソナライゼーションと調整機能の点で新境地を開拓する「パーソナルモード」は、MINIアプリを使用して、スマートフォンのギャラリーにある写真を「MINIインタラクションユニット」の背景に使用することができる。照明のカラーは、選択した画像に合わせて自動的に設定される。
「ヴィヴィッドモード」は、音楽等のメディア再生をより楽しくするモード。現在再生している楽曲のアートワーク(ジャケットデザイン)に使われているカラーを自動的に抜き出して、ユーザーインターフェースや照明の色に反映させる。例えば、海をイメージしたアートワークの音楽を聴いている時は、インテリアがブルー系にライトアップされる。
EVモデル専用の走行サウンド
BEVモデル(クーパーE/クーパーSE)には、専用のサウンドデザインを用意。室内で響く全く新しい走行サウンドや、車外からも分かるMINIブランドを象徴するサウンド、新しいMINIエクスペリエンスモード用のジングル、情報および警告機能を備えた30の新しいサウンドが含まれる。
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MINIインテリジェント パーソナルアシスタント
高レベルの対話型音声操作、キャラクター演出も楽しい
MINIで初搭載となる本格的な音声アシスタント「MINIインテリジェント パーソナルアシスタント」は、音声コマンド「Hey MINI」またはステアリングホイールのプッシュトゥトークボタンを押すことで起動する。フロントにある2つのマイクによって、運転手と同乗者のどちらが話しているのかを認識することも可能。
音声に反応して、グラフィックやタイポグラフィをはじめ、MINIファンにはお馴染みの犬のキャラクター「Spike(オプション)」 による視覚的な演出も楽しめる。
パーソナルアシスタントを使用すると、ナビゲーション、電話、ラジオ、温度設定などの重要な機能を音声で操作できる。さらに、「目的地の天気は?」といったドライブ時に役立つ情報の問い合わせや、「お腹が空いた」「コーヒーが飲みたい」などのリクエストに応じて、最適な選択肢を提案する。
MINIナビゲーション
クラウドベースになって大進化!地図の更新は不要に
新しい「MINIナビゲーション」はクラウドベース(ネットと連携)となっており、パフォーマンスが先代のナビより大幅に向上。リアルタイムの交通データに基づいて、最新の道路状況を反映した動的なルート計算がスピーディーにできるようになった。
ナビゲーションアプリを起動すると、円形ディスプレイに地図が表示される。地図は選択している「MINIエクスペリエンスモード」に応じたカラーで表示される。例えば、燃費重視の「グリーンモード」を選択しているの時は、エコなイメージを反映したグリーン系の地図を表示する。建物を魅力的な3Dで表現するモードも任意で選択できる。
最新の地図データは、ナビに常にストリーミング(配信)されるため、先代のようにディーラーで更新する必要はなくなった。
EVモデルでは、充電状況(航続可能距離)に最適化されたルート案内が提供されるため、バッテリー残量や充電のタイミングを心配することなく、安心して目的地に到着することができる。例えば、ライブデータにより、予定していた充電ステーションを利用できなくなったと判断した場合は、利用可能な充電ステーションを自動的に見つけ出して、ルートを変更する。
オプションの拡張ビュー機能は、ドライバーの視点から観たライブ映像と必要な補足情報をディスプレイに表示する。例えば、進行方向が分かりにくい複雑な交差点や分岐点の場合に、ライブ映像に進行方向の矢印アニメーションが重なって表示される。直感的に自分がどこへ進べきかをサポートしてくれる。
MINIコネクテッド ストア
円形ディスプレイに対応した様々なアプリを配信!
「MINIコネクテッド ストア」では、オプションの「MINI コネクテッドパッケージ」と組み合わせることで、ゲームや音楽、映像配信などの実用的で楽しいアプリをダウンロードすることができる。利用者に最適化したアプリを提供するため、利用できるアプリは、国や地域によって異なる。
ゲームは「AirConsole(ゲームのプラットフォーム)」により、自分のスマートフォンをコントローラーとして使用することが可能。AirConsoleアプリを起動して、ディスプレイに表示されるQRコードをスキャンするだけで、車両とスマートフォンが接続されて、すぐにゲームをプレイすることができる。
当ゲームシステムは、2023年に発売した新型BMW5シリーズで初搭載したもの(写真はBMW)
さらに、AirConsoleのテクノロジーによって、複数のプレイヤーで同じゲームをプレイすることも可能となっている。例えば、EVモデルの場合、充電が完了するまでのちょっとした空き時間に、助手席や後部座席の家族・友人と一緒にゲームを楽しむことができる。
プレイできるゲームは、誰もが直感的に操作できて、親しみやすいカジュアルなゲームとなる。ジャンルは、レース、パズル、スポーツ、クイズなど幅広く用意されている。これらのゲームは固定ではなく、ラインアップは常に更新されていくため、飽きることは無い。
「Spotify」や「Amazon Music」などの音楽配信アプリは、「MINIオペレーティングシステム9」に対応。円形ディスプレイの 「MINIインタラクションユニット」用に最適化されているため、直感的かつ視覚的にも優れた音楽配信を楽しむことができる。Spotifyアカウントとのリンク(ログイン)は、QRコードをスキャンするだけでOK。
ソフトウェアのオンラインアップデート
年に数回の無料アップデート、新機能の追加や改善も
品質向上に関するソフトウェアの無料アップデートを、年に数回リモートで実施。国、車種、装備、車両状態に応じて、新機能の追加や機能の改善があった場合も無料で提供される。
2018年以来、BMWで継続的に開発されてきたソフトウェアプラットフォームを使用しているため、アップデートは安全かつスムーズに実行される。
MINIデジタルキープラス
スマートフォンがキーの代わりに利用可能!
BMWのデジタルキープラスは、MINIより一足早く国内に導入済み。2023年3月現在、対応しているAndroid端末は「Google Pixel6」および「Pixel7(Pro含む)」のみ
オプションの「MINIデジタルキープラス」を使用すると、対応した「Apple、Google、Samsung」のスマートフォンや「Apple Watch」を車のデジタルキーとして利用することができる。
スマートフォンは、ポケットやハンドバッグから取り出さなくても車両へアクセス(ロック/アンロック等)が可能。超広帯域テクノロジーにより、自分のMINIに近づくとフレンドリーな演出で迎えられる。乗車すると「MINI ID」で人を識別し、個別の挨拶を受けることができる。
同じシステムを使用している「BMWデジタルキープラス」(左:iPhone 右:Android)
デジタルキーはスマートフォンの共有機能によって、AppleまたはGoogleウォレットから、家族や友人に簡単かつ安全に渡すことができる。クロスプラットフォームにも対応しているため、iPhoneとAndroidで相互に受け渡すことも可能。デジタルキーは最大5人まで共有することができる。
デジタルキーの共有方法は、相手にリンク(URL)を送るだけでOK。具体例、MINIオーナーのAndroidから友人のiPhoneに、メールまたはSNS等のダイレクトメッセージでリンクを送る。受け取った友人がリンクをタップすると、ウォレットにデジタルキーが追加される。
状況によっては、セキュリティ上のリスクから、車両にアクティベーションコードの入力が必要になる場合もある。
なお、デジタルキーの所有者と受信者が同じ場合は、「Apple AirDrop」や「Android Nearby Share」を介してより簡単に共有することができる。
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