MINIの必須カスタム! コーディングで出来ること一覧

ミニクーパー コーディング

MINIのカスタマイズで、じわじわと人気上昇中のコーディング。MINIに搭載されているコンピューターの設定を変えて、本来は調整できない機能を好みの動作に変えたり、日本仕様車で無効化されている機能を追加(有効化)することができます。

ようするに「MINIを純正状態のまま、使いやすくしたり、機能アップできるカスタム」です。プログラムレベルの変更なので、施工費用が抑えられることと、容易に標準状態に戻すことができるため、導入のハードルが低いのも特長です。

コーディングのカスタムには、ナビやライトに関するものから、ミラーやウィンドウの動作系など豊富に用意されています。

そこで、第3世代MINI(F56/F55/F54系)と第2世代MINI(R56/R60系)の主なコーディングカスタムをまとめてみました。

「あっ!コレ便利。」が見つかるかも!?

Contents

  1. F56/F55/F54/F60のコーディング メニュー
  2. R56/R60系 コーディング メニュー
  3. コーディングの価格と施工ショップ

F56/F55/F54/F60のコーディング メニュー

デイライトの有効化 or オフ機能が人気!

ミニ3ドア(F56)のコーディング

ご注意:原則として、コーディングを行うとメーカー保証が失効します。保証期間中の車両にコーディングを行う場合は、そのリスクを十分に理解したうえで行ってください。

第3世代のF系 MINI3ドア(F56)とMINI5ドア(F55)、MINIコンバーチブル(F57)、MINIクラブマン(F54)、MINIクロスオーバー(F60)で施工できる主なコーディングメニューです。

最も象徴的なカスタムは、LEDヘッドライトのデイライト化でしょう。コーディングの中で、外に向けてアピールできる数少ないファッション系カスタムです。そのほか、アイドリングストップやエアコンの動作状態を記憶してくれるメモリー系など、慣れると手放せなくなる便利な機能が豊富に用意されています。

追記:デイライトが標準に

LEDヘッドライトのデイライトは「2016年12月の仕様変更」から標準になりました。エンジンの始動と共に強制的に点灯するため、オフにすることはできませんが、コーディングを行うと設定画面に「オン/オフ」機能を追加することができます。

主なコーディング内容

コーディング項目 内容
ナビのスピードロック解除 走行中にもナビの操作やUSBメモリなどの動画を視聴できるようになる。(ナビキャンセラー/テレビキャンセラーに相当)
PLUG TV!を使えば自分で施工可能
リーガルディスクレーマーの非表示 純正ナビ(iDrive)起動時に表示される警告(注意書き)を表示しない。
PLUG TV!を使えば自分で施工可能
USBの動画ファイル再生機能を追加 USBポートに接続したUSBメモリの動画ファイル(WMVやMP4など)の再生が可能になる。
PLUG TV!を使えば自分で施工可能
※タッチスクリーンのナビ装備車は標準で再生可能
時刻をGPSで自動設定 純正ナビ(iDrive)の時刻がGPSで自動設定(時刻補正)される。
デイライト機能の追加 LEDヘッドライトのリング型ライトをデイライト(昼間点灯)動作させることが可能になる。メニューの「設定/ライト」にデイライトが追加され、オン/オフの切り換えも可能。(発光パターンは複数あり)
PLUG DRL!を使えば自分で施工可能
標準のデイライトにオフ機能を追加 デイライトが標準仕様となっているモデルで、メニューにオン/オフを追加して、デイライトのオフを可能にする。標準デイライトは常時点灯仕様のため、通常はオフにできない。デイライトは、クロスオーバーと「2016年12月の仕様変更」以降の全モデルで標準となっている。
オートライトにオフ機能を追加 オートライトが常時オンになるモデルで、ライトスイッチのポジションを「0」にするとオートライトがオフになるように変更。
ワンタッチウインカーの点滅回数を変更 ワンタッチターンシグナルの点滅を、標準の3回から5回などに変更できる。
ウェルカムライトの変更 ドアロックを解除した時に点灯するウェルカムライトを変更できる。標準で点灯するヘッドライトやテールライトに、ウインカーやフォグライトなどを追加可能。
アイドリングストップのデフォルトを無効に変更 エンジン始動時にデフォルトで有効になっているアイドリングストップを無効にする。
PLUG ISC!を使えば自分で施工可能
アイドリングストップの動作状態を記憶 例:エンジン停止時に無効ならば、次回のエンジン始動時も無効になる。
エアコンの動作状態(オフ)を記憶 例:エンジン停止時に無効ならば、次回のエンジン始動時も無効になる。
ドアオープン時 ワンタッチウィンドウクローズ ドアが開いているときに、パワーウインドウをワンタッチでオートクローズできる。(オートオープンは標準で可能)
バック時 助手席側ドアミラー下降角度の変更 バックに連動して作動する助手席側ドアミラーの下降角度を調整できる。
ドアロック連動のドアミラー格納 ドアロック時にドアミラーが連動して折り畳まれる。
シートベルトのアラーム音を消去 シートベルトを装着していないときに鳴る警告音を作動しないようにする。運転席と助手席それぞれに設定可能。(エンジン始動時の警告音も消去可)
ドライビングモードのデフォルトを変更 オプションのMINIドライビングモード装備車において、エンジン始動時のデフォルトモード(MID)をSPORTモードまたはGREENモードに変更。GREENをデフォルト化するのが人気。
ドライビングエキサイトメントの追加 オプションのMINIドライビングモード装備車において、純正ナビの画面に出力とトルクのメーターを表示。
HUDにJCW専用タコメーターを表示 オプションのヘッドアップディスプレイ(HUD)装備車(JCWは標準)において、JCW専用機能のタコメーターを表示する。
※車両プログラムのバージョンによってはコーディングできない(参考情報
アクティブクルーズコントロールのストップ&ゴーを有効化 アクティブクルーズコントロール(ACC)を30km/h以下の速度域でも動作させ、停止までサポート。停止状態からの再発進は、アクセルを軽く踏むかマルチファンクションステアリングの「RES CNCL」ボタン。クラブマン(一部除く)やクロスオーバーのアクティブクルーズコントロールは標準でストップ&ゴーに対応している。
追記:2021年5月のマイナーチェンジ(LCI2)で、3ドア/5ドア/コンバーチブルも「ストップ&ゴー」に標準で対応
アクティブクルーズコントロールの車間距離変更 アクティブクルーズコントロール(ACC)の車間距離を変更する。
アクティブクルーズコントロールの作動開始速度を変更 アクティブクルーズコントロール(ACC)が作動する初期速度を標準の30km/hから任意の速度(10km/hなど)に変更する。
インフォディスプレイの表示項目を追加(オンボードコンピュータ) 2018年5月のマイナーチェンジ(LCI)で、インフォディスプレイ(スピードメーター内のモニタ)に表示できる情報が水温のみに削減された。これをマイナーチェンジ前のモデルと同等にする。航続距離や平均燃費、瞬間燃費、平均速度、日付、目的地までの距離などが表示できるようになる。追記:2019年9月の装備変更から当機能が復帰(マイナーチェンジ前と同じ仕様に変更)。

*ご注意:施工できるコーディングメニューは、施工ショップや車両によって異なる場合があります。メニューは、各ショップの情報を元に当サイトで要約・解説したものです。詳しくはショップにお問い合わせください。

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追記:スマホで誰でもコーディングが可能に!

BREX CODE PHANTOM スマホを使ったコーディング

スマホのアプリで誰でも簡単にF系MINIのコーディングができるツール「BREX CODE PHANTOM(コードファントム)」が登場(2015年9月)しました。

コードファントム本体をMINIに備わっているOBDポートに接続すると、スマホとMINIがBluetooth(無線通信)で接続されます。あとは、スマホにインストールした専用アプリを使って、各機能のオンオフや調整を行うだけでOK。アプリはiPhoneとAndroidに対応していて、メニューは全て日本語で表示されます。*コーディングに対応しているのはF系のみ

価格は38,000円(税別)ですが、ショップのコーディング施工価格が1点4000円(参考価格)で、人気のナビ スピードロック解除は1万円くらいします。ディーラーで設定がリセット(初期化など)された場合も、自分で再設定できるメリットがありますので、なかなか魅力的な価格だと思います。

特に、たくさんのコーディングメニューを気軽に試してみたい方にはお勧めです。これからは、このようなセルフコーディングが主流になっていくのかもしれませんね。

詳しくは「MINI F56/55対応 スマホでコーディング BREX CODE PHANTOM」で紹介しています。

R56/R60系のコーディング メニュー

走り重視ならスポーツモードの追加はマスト!

MINI(R56) ミニクロスオーバー(R60)のコーディング

第2世代のMINIハッチバック(R56)、クラブマン(R55)、ミニクロスオーバー(R60)などで施工できる主なコーディングメニューです。

かゆいところに手が届くカスタムが充実しています。特に「ボタンだけでエンジンスタート」や、車線変更で大活躍する「ワンタッチウインカーの点滅回数変更」は、使用頻度が高いので最優先に検討したいメニューです。(個人的には、毎年ビックリさせられる「△雪マーク」のアラームを消したい)

主なコーディング内容

コーディング項目 内容
スポーツモード(スポーツボタン)の追加 スロットルレスポンスやシフトプログラムがスポーティになる走行モードが追加される。物理ボタンの追加も必要。施工ショップや料金についてはこちら
ビジュアルブーストのスピードロック解除 走行中にも動画を視聴できるようになる。(テレビキャンセラーに相当)
リーガルディスクレーマーの非表示 ビジュアルブースト起動時に表示される警告(注意書き)を表示しない。
デジタルスピード表示 タコメーター内の上側ディスプレイに、車速(XXkm/h)を常時表示する。
ボタンだけでエンジンスタート ブレーキやクラッチを踏まずに、ボタンプッシュだけでエンジン始動ができる。
デイライト機能の追加

フロントウインカーやポジションライト、フォグライトをデイライト(昼間点灯)として動作させることができる。タコメーター内のディスプレイでオン/オフの切り替えも可能。

LEDの球切れチェックをキャンセル エンジン始動時の球切れチェック(点滅)をキャンセルする。
ウェルカムライトの変更 ドアロックを解除した時に点灯するウェルカムライトを変更できる。標準で点灯するヘッドライトやテールライトに、ウインカーやフォグライトなどを追加可能。
ワンタッチウインカーの点滅回数を変更 ワンタッチターンシグナルの点滅を、標準の3回から5回などに変更できる。
ヘッドライトウォッシャーをキャンセル ウインドーウォッシャー時に、ヘッドライトウォッシャーが作動しないようにする。
ドアロック長押しでウインドウクローズ キーレスのドアロックボタン長押しで、全てのウィンドウをクローズさせる。
ドアオープン時 ワンタッチウィンドウクローズ ドアが開いているときに、パワーウインドウをワンタッチでオートクローズできる。
助手席ウインドウのオートオープン&クローズ 助手席側のパワーウインドウをワンタッチでオートオープン&クローズできる。
レインセンサー連動のサンルーフクローズ オートワイパーがオンの状態で、レインセンサーが雨を感知すると、サンルーフが自動で閉まる。(チルトアップ時は不可)
R60/61用
ドアロック長押しでドアミラー格納
キーレスのドアロックボタン長押しで、ドアミラーが格納できる。ドアにウインドウスイッチがある年式のクロスオーバー(R60)、ペースマン(R61)用。
R60/61用
ドアロック連動のドアミラー格納
ドアロック時にドアミラーが連動して折り畳まれる。「ドアロック長押しでドアミラー格納」の施工も必要。
R57用
ソフトトップ開閉の車速制限を変更
標準で約30km/hまでとなっているルーフ開閉時の速度を変更できる。
アイドリングストップの動作状態を記憶 例:エンジン停止時に無効ならば、次回のエンジン始動時も無効になる。
シートベルトのアラーム音を消去 シートベルトを装着していないときに鳴る警告音を作動しないようにする。運転席と助手席それぞれに設定可能。(エンジン始動時の警告音も消去可)
キーリマインダー エンジン停止中にキーを装着したままドアオープンした際に警告音を鳴らす。
路面凍結アラームを消去 外気温が3度以下になると表示される警告灯(△の雪マーク)のアラームを消去する。

*ご注意:施工できるコーディングメニューは、施工ショップや車両によって異なる場合があります。メニューは、各ショップの情報を元に当サイトで要約・解説したものです。詳しくはショップにお問い合わせください。

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施工費用は1点3000円から

コーディング デイライト

コーディング料金の目安は、メニュー項目1点につき「3,000~4,000円」になります。ナビやビジュアルブーストのスピードロック解除は「10,000円」程度と少し高めに設定されています。

大抵のショップでセット料金が設定されており、一度にたくさん施工するほど1点分の料金がお得になります。特にMINIの施工実績が多いライコウ(滋賀県)さんは、3点以上の費用は「10,000円(税別)」固定となっているため、一度にたくさん施工したい方にはお勧めです。

主な施工ショップは、MINIプロショップ(全国一覧)やBMW系に強いカスタムショップになります。

プログラムのアップデートに注意

mini-coding-2

コーディングで注意しておきたいことが1つあります。それは、ディーラーに入庫した際に、プログラムのリセットやアップデートが行われると、コーディングした内容が元に戻ってしまうことです。プログラムの更新頻度については何とも言えませんが、新しいモデルは、必然的に高くなることが予想されます。

でも安心してください。多くのショップでは、リセットされた場合の再コーディング料金を安くするサービスを行っています。値引きは半額から無料まで幅があるので、予め確認しておきましょう。

新しいモデルの場合は「再施工料金が安くて、自宅から近いショップを優先的に選ぶ」ことをお勧めします。

近くに専門ショップがない方へ

PLUGシリーズのラインアップ

F系に限りますが「PLUG TV!」や「PLUG ISC!」という誰でも簡単にコーディングが出来るPLUGシリーズが販売されています。

PLUGシリーズのコーディング内容は「ナビのスピードロック解除」「リーガルディスクレーマーの非表示」「USBの動画ファイル再生機能」「LEDヘッドライトのデイライト化」などに限られますが、手軽に施工が出来るので人気アイテムになっています。

専門ショップのコーディングに比べると、1項目あたりの費用が高くつきますが、ディーラーでリセットされてしまった場合も自分で再設定できますので、近隣にショップがない方や特定の機能だけを手軽にコーディングしたい方にはお勧めです。

PLUGシリーズのラインアップ

  コーディング項目 価格(税別)
PLUG TV! TVキャンセラー(走行中にナビ操作可能)、ナビ起動時の警告を非表示、USB経由の動画再生 24,000円
PLUG DRL! LEDヘッドライトのデイライト化
※2017年3月9日メーカー出荷分から「2016年12月の仕様変更」以降のデイライト標準車では、メニューにデイライトのオンオフが追加される(デイライトをオフにすることが可能になる)。
19,000円
PLUG ISC! アイドリングストップキャンセラー 10,000円

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