MINI初のEV「クーパーSE(プロトタイプ)」オフィシャルフォト

ミニクーパーSE F56 電気自動車 プロトタイプ

MINIの量産型で初となるピュアEV「ミニクーパーSE」のオフィシャルフォトが公開。カモフラージュが施されたプロトタイプとなるが、これがほぼ最終仕様?とみられる。

クーパーSEは、現行のMINIで最もコンパクトなハッチバック 3ドア(F56)をベースにしたEV(電気自動車)モデル。最高出力は、2リッターガソリンターボのクーパーS(192ps)に迫る「184ps」という快速仕様。フロントに搭載したモーターによる前輪駆動と、MINI特有のクイックなハンドリングで「走りも楽しいホットハッチEV」という新ジャンルを開拓する。

エクステリアの主な特徴は、EVならではの通気口の少ないフロントグリルと、テールパイプが無いクリーンなイメージのリア。クーパーSを象徴するボンネットのエアインテークは存在しない。このほか、2018年5月のマイナーチェンジで採用されたリング型のLEDヘッドライトや、ユニオンジャックデザインのリアコンビランプは、ベースモデルからそのまま引き継いでいる。

ワールドプレミアは、9月のフランクフルトモーターショー2019。実際の発売時期は2019年末で、英国オックスフォード工場で11月から生産が開始される予定。欧州でのショールームデビューと納車開始時期は2020年春とアナウンスされている。フランスやオランダでは、すでに事前予約を受け付けている状況だ。気になる国内の発売時期は未定だが、ミニの日である3月2日に期待したい。

追記:2019年7月10日

クーパーSEが正式発表!

MINI初のEV「ミニクーパーSE」発表! 184馬力のゴーカートEVが誕生

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MINI3ドア クーパーSE(プロトタイプ)

クローズしたフロントグリルが次代を象徴

ミニクーパーSE F56 電気自動車 プロトタイプ

ミニクーパーSE F56 電気自動車 プロトタイプ フロントグリル

ミニクーパーSE F56 電気自動車 プロトタイプ

ミニクーパーSE F56 電気自動車 プロトタイプ

エキゾーストテールパイプのないリア

ミニクーパーSE F56 電気自動車 プロトタイプ リアコンビランプ

ミニクーパーSE F56 電気自動車 プロトタイプ

ミニクーパーSE F56 電気自動車 プロトタイプ

ミニクーパーSE F56 電気自動車 プロトタイプ

ポジションランプは新デザインに?

ミニクーパーSE F56 電気自動車 LEDフロントフォグランプ

LEDヘッドライトとリアコンビランプは現行のベースモデルと同じだが、LEDフロントフォグランプは新しいデザインに換装されている。ランプの外周がクッキリしたリング型になり、より洗練された印象をもつ。リング型ヘッドライトとの組み合わせも、以前よりスマートにみえる。

このランプは、今秋に国内発売を控える「MINIクラブマンのマイナーチェンジ(LCI)」型にも採用されている。そのため、2020年モデルからは、すべてのMINIで置き換わるかもしれない。

動画

プロトタイプの試乗インプレッション

MINI3ドア クーパーSEの基本スペック

クーパーSに迫るパワーを秘めたEV

ミニクーパーSEとミニクーパーSの比較

左:クーパーSE 右:クーパーS(SD)

  MINI3ドア(F56)
クーパーSE クーパーS クーパーSD
発売日 海外:2019年末 国内:2018年5月(LCI)
国内価格 未定 372万円(AT) 389万円
パワートレイン モーター
BMW eDriveテクノロジー
ガソリン 2.0L ディーゼル 2.0L
駆動方式 FF FF FF
トランスミッション 1速 7速AT(DCT)/6速MT 6速AT
最高出力 184ps(135kW) 192ps(141kW) 170ps(125kW)
最大トルク 270Nm 280Nm 360Nm
最高速度 約150km/h 235km/h 225km/h
加速 0~100km/h 7.3秒 6.7秒 7.2秒
燃費(JC08) 16.4km/L(AT) 23.8km/L
航続距離(充電1回分) 235~270km
駆動用バッテリー容量 92Ah
その他 諸元表 諸元表

複数の海外メディアが報じているスペック(予想を含む)をまとめてみた。MINIの公式発表ではないため、実際の仕様とは若干異なるかもしれないが、クーパーSEがガソリンエンジンのクーパーSと同等の動力性能をもつことがわかる。0-100加速は、車両重量が100kg以上増加する影響もあり、クーパーSより0.6秒遅く、ディーゼルのクーパーSDとほぼ同じタイムになりそうだ。とはいえ、瞬時に最大トルクを発揮するモーターの加速感は、内燃機関のそれとは異なる楽しみ与えてくれるため、タイムだけでは分からないスポーツ性を秘めたモデルといえる。

text by minicooper-sketch.com