2024年夏から国内導入が始まる第4世代「MINIクーパー(旧名:3ドア)」の新たなオフィシャルフォトが公開された。
モデルはガソリンエンジンのスポーツグレード「MINIクーパーS」に「ジョンクーパーワークス トリム(John Cooper Works TRIM)」を装備した仕様となっている。
「ジョンクーパーワークス トリム(JCWトリム)」とは、クーパーSの内外装をハイパフォーマンスモデルの「ジョンクーパーワークス(2024年秋に正式発表予定)」仕様にするメーカーオプション。
迫力のある専用のフロントグリルやリアディフューザーなどが備わり、新世代のシンプルモダンなデザインで大人しくなった「クーパーS」を、ホットでスポーティなキャラクターに大変身させることができる。
これまで「クーパーSE(電気自動車)」の「ジョンクーパーワークス トリム」は、電動化を促進する推しモデルということもあって早くから公開されていたが、「クーパーS」の「ジョンクーパーワーク ストリム」は、今回のオフィシャルフォトが初公開となる。
ボディカラーは「ブリティッシュレーシンググリーンIV」で、ルーフカラーには「ブラック」をチョイス。これまでに公開されていたパステルカラーの「オーシャンウェーブグリーン」とは異なり、強いグリーンとブラックのハイコントラストで引き締まった精悍な「クーパーS」となっている。
余談だが、先代のクーパーS(F56)にあったボンネットのエアインテークやテールパイプが無くなり、かなりマイルドな印象になった新型「クーパーS」に物足りなさを感じていた筆者は、このカラーリングと「ジョンクーパーワークス トリム」の組み合わせをみて「ん?そんなに悪くないかも、」という認識に至った。
標準モデルとの比較
フロントビュー
▼ ジョンクーパーワークス トリム
▼ クラシック トリム(クーパーSの標準装備)
「ジョンクーパーワークス トリム」のフロントグリルは、チェッカーフラッグをイメージしたパターンとインテークが強調された内燃機関ならではのスポーティなデザイン。フロントバンパー左右の大きいブラックエアインテークは、低重心でワイドな印象を与える効果大。
グリル内はブラックで統一され、標準モデルとは大きく異なる力強いフロントマスクに変貌している。右に配置されたトップグレードを示す「JOHN COOPER WORKS」のエンブレムも誇らしい。
サイドビュー
▼ ジョンクーパーワークス トリム
※写真の18インチホイールはオプション(国内仕様車は17インチのブラックホイール)
▼ クラシック トリム(クーパーSの標準装備)
標準モデルでは、無塗装の樹脂パーツとなるフェンダーアーチモールやサイドスカートが、「ジョンクーパーワークス トリム」ではグロスブラックの塗装仕上げとなる。
メタリックカラーのボディと相性がバツグンで、クルマ全体の表層が統一され高級感が増している。おそらく写真で見るよりも、実際の車を見比べて分かる違いはかなり大きいはず。樹脂パーツがチープと感じてしまう方は、「ジョンクーパーワークス トリム」は必ず検討しておきたい。
また、フェンダーの樹脂パーツは数年で白化してくるので、ボディメンテナンスの観点から見てもメリット有り。
リヤビュー
▼ ジョンクーパーワークス トリム
▼ クラシック トリム(クーパーSの標準装備)
ルーフエンドに備わるリアスポイラーは、先代のデザインに近いエアロ形状。要素が削られてシンプルになったボディのせいか、先代より際立ってみえる。全長が短いMINIクーパーに、控えめながらも適度な疾走感を与えている。
リアディフューザーも先代のデザインに近いスポーティな形状に変更。縦方向のフィンを追加し、より深い造形にすることでボリューム感を演出している。未塗装からグロスブラック塗装にすることで質感も向上。
新型ではテールパイプがボディ下に隠されたことで先代のような迫力はないが、だからこそ装備しておきたいパーツといえる。
なお、2024年秋に正式発表されるハイパフォーマンスモデルの「ジョンクーパーワークス」では、このリアディフューザーの中央に1本出しのテールパイプが加わると報じられている。
参考:オプション価格
写真と同じ仕様(ホイールは除外)の国内価格は次の通り。
MINIクーパーS(クラシック トリムが標準装備)で「ブリティッシュレーシンググリーン(約8万円)」を選択すると「約473万円」。
これをベースにオプションの「ジョンクーパーワークス トリム」に変更するとプラス「約41万円」で「約514万円」となる。
※注意:2024年5月現在の価格
ジョンクーパーワークス スポーツステアリング(パドルシフト付)
ジョンクーパーワークス スポーツシート
なお、「ジョンクーパーワークス トリム」には専用の外装パーツのほか、「アダプティブサスペンション」や、ジョンクーパーワークスの「ステアリング」「スポーツシート」「スポーツブレーキ」、ステアリングに「パドルシフト」が付くスポーツオートマチック(7速DCT)などの装備が含まれている。
フォトギャラリー
エクステリア
※写真の18インチホイールはオプション(国内仕様車は17インチのブラックホイール)
インテリア
※写真のAピラーのスピーカー(Harman/Kardon製 HiFiラウドスピーカーシステム)は、国内仕様車ではオプション
※写真は海外仕様車(国内仕様車と一部異なる場合があります)
プロモーション動画
走行シーン
text by minicooper-sketch.com
▼ 関連記事
最後のガソリンエンジン 新型MINI「クーパーS」が初公開!
最後のガソリンエンジン 新型MINI「クーパーS」が初公開!
新型MINI「クーパーS」の詳細スペックと標準装備
MINI クーパーS(F66)のスペックと装備
関連記事 Related Posts
-
注目の新型「MINIクーパー 5ドア」走行シーンの写真が初公開!
新型「MINIクーパー 5ドア(F65)」の新しい公式写真が公開された。これまではスタジオで撮影した静止状態の写真のみが公開されており、屋外で走る実際のイメージを早く見たいと思っていた方も多いだろう。…
タグ: MINI COOPER 5door(F65), 第4世代 MINI(2024年~)
-
新型MINIクーパーSのオプション「ジョンクーパーワークス トリム」
2024年夏から国内導入が始まる第4世代「MINIクーパー(旧名:3ドア)」の新たなオフィシャルフォトが公開された。 モデルはガソリンエンジンのスポーツグレード「MINIクーパーS」に「ジョンクーパー…
タグ: JCW, MINI COOPER 3door(F66), 第4世代 MINI(2024年~)
-
速報【写真のみ】BEV専用MINI「エースマン」が世界初公開!
BEV専用「MINIエースマン」 エースマンSE インテリア 同世代MINIとのサイズ比較 左:クーパー(3ドア) 右:カントリーマン オフィシャル動画 エクステリア&インテリア text by mi…
タグ: MINI ACEMAN(J05), MINI EV(電気自動車), 第4世代 MINI(2024年~)
-
BEVのエントリーモデル 新型MINI「クーパーE」の新着フォト!
2024年から市場投入する新型MINIの新しいオフィシャルフォトが公開された。モデルは、3ドアのBEV(バッテリー式電気自動車)となる「MINIクーパーE」。 3ドアのBEVは、動力性能と航続距離が異…
タグ: MINI 3door(J01), MINI EV(電気自動車), 第4世代 MINI(2024年~)
-
-
最後のガソリンエンジン 新型MINI「クーパーS」が初公開!
約10年ぶりのフルモデルチェンジを果たした新型MINI3ドアの「クーパーS」が、ついに正式公開された。 クーパーSは、2リッター4気筒のガソリンエンジンを搭載したスポーツグレードで、MINIならではの…
タグ: MINI COOPER 3door(F66), 第4世代 MINI(2024年~)
-
オックスフォード工場でクラブマン最後の生産車両がラインオフ
2024年2月5日(月曜日) 、英国のオックスフォード工場で、MINIクラブマン(F54)の生産が終了した。現行型の完了ではなく「クラブマン」そのものが廃止となる。 つまり、2024年からデリバリーが…
タグ: MINI CLUBMAN(F54)
-
デビュー目前の新型MINI「エースマン」が最終テストをクリア!
MINIのモデルラインアップに、新時代を象徴するまったく新しいモデルが加わる。その名は、MINI初のBEV(バッテリー式電気自動車)専用モデルとなる新星「MINIエースマン」。 2024年4月に量産モ…
タグ: MINI ACEMAN(J05), MINI EV(電気自動車), 第4世代 MINI(2024年~)
-
雪上を駆ける!今春発売の新型MINI「カントリーマンS ALL4」
約7年ぶりのフルモデルチェンジを果たし、今春に国内販売が開始される新型MINIカントリーマン(国内旧名:MINIクロスオーバー)。その期待膨らむニューモデルの新たなオフィシャルフォトが公開された。 今…
タグ: MINI COUNTRYMAN(U25), 第4世代 MINI(2024年~)
-
新型MINI3ドア注目のBEVは、オールシーズン楽しい!
MINIの基幹モデルである「MIN3ドア」は、2024年に販売を開始する最新世代でもドライビングの楽しさや効率性を備えている。 MINI3ドアのBEV(バッテリー式電気自動車)である「MINIクーパー…
タグ: MINI 3door(J01), MINI EV(電気自動車), 第4世代 MINI(2024年~)
-
MINI 2023年の世界販売で好調を記録!電動化モデルはシェア拡大
自動車業界における多くの変化と課題に見舞われた2023年に、MINIは世界で販売台数を伸ばすことができた。この中で、新たに導入されたEV(電気自動車)である「MINI3ドア クーパーSE(国内販売無し…
-
-
新型MINIクーパーSE「ジョンクーパーワークストリム」の全貌
新型MINIをスポーティにドレスアップするオプション「ジョンクーパーワークス トリム(JCW Trim)」の全貌が正式に公開された。 写真のモデルは、2024年から国内導入される新型MINI3ドアのE…
タグ: JCW, MINI 3door(J01), MINI EV(電気自動車), 第4世代 MINI(2024年~)
-
ルーマニアで新型MINI「カントリーマン&クーパー」発表イベント
第4世代目となる新型MINIは、2024年から販売を開始する。それに先駆けて、ルーマニアで発表イベントが開催された。 展示されたモデルは、MINIブランドで最も大きい「カントリーマン」と、最も小さな3…
タグ: 第4世代 MINI(2024年~)
-
ガソリン派の大本命!?新型MINI「カントリーマンS ALL4」
先日、国内導入モデルと価格が正式発表「詳細記事」された新型MINIカントリーマン(U25)。 そのカントリーマンでガソリンエンジンを搭載したスポーツグレードにあたる「カントリーマンS ALL4」のオフ…
タグ: MINI COUNTRYMAN(U25), 第4世代 MINI(2024年~)
-
新型MINIクーパーSEの「ジョンクーパーワークストリム」に注目!
10年ぶりのフルモデルチェンジを受けて、2024年から国内販売が開始される新型MINI。そのEVバージョンとなる3ドアの「クーパーSE(詳細記事)」は、2023年9月に正式発表されている。 今回ブルガ…
タグ: MINI 3door(J01), MINI EV(電気自動車), 第4世代 MINI(2024年~)
-
最速の新型MINIカントリーマン「ジョンクーパーワークス」発表!
2023年11月9日、MINI(BMW)は三代目となる新型MINIカントリーマン(国内旧名:クロスオーバー)のハイパフォーマンスモデル「ジョンクーパーワークス(JCW)」を発表。 約7年ぶりにフルモデ…
タグ: JCW, MINI COUNTRYMAN(U25), 第4世代 MINI(2024年~)