新型MINI ジョンクーパーワークス(JCW/F56) コンセプト発表!

MINI John Cooper Works  F56 2014 コンセプト フロント

【追記 2014/12/11】市販モデルが公式発表!
詳細はこちら「MINI ジョンクーパーワークス(JCW/F56)発表!

BMWは、新型MINI(F56/2014年発売)クーパーSのハイチューンモデルにあたる、John Cooper Works(ジョンクーパーワークス/JCW)のコンセプトモデルを発表した。同モデルはデトロイトモーターショー14で展示される。※展示車の動画は記事最後に有り

新型JCWは、エアロダイナミクスを向上させた専用エアロや、オリジナルデザインの18インチホイールを装備。カラーリングもチリレッドを施したJCW専用パターンとなり、MINIの最上位に君臨するスペシャルモデルとして特別なオーラを放っている。

エンジン仕様は公表されていないが、クーパーSの2.0リットル4気筒ツインターボの最大出力を、192psから230ps、最大トルクを280Nmから350Nm程度に引き上げた仕様になると一部で報道されている。新型のクーパーSも十分すぎるほどパワフルなだけに、新しいJCWはMINI史上最高レベルのスポーツドライブを提供してくれそうだ。

発売は2015年春以降を予定。

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ダイナミックなエアロデザイン

MINI JCW F56 コンセプト

コンセプトモデルとはいえ量産車に近い現実的な段階であることがうかがえる。ボディカラーはシルバーをベースにJCW専用色のチリレッドが随所に使われており、ハイテクで宇宙的なイメージ。デイライトを備えたLEDヘッドランプやフロントグリルのデザインは通常モデルと同じだが、フロントバンパーはメッシュのエアインテークを5つも備える専用デザインになっている。

MINI JCW F56 コンセプト スポーツストライプ

シルバーボディは細いラインが未来的な表情を創るヘアライン加工が施されている。大小4つのボンネットストライプは疾走感を演出。面白いのがストライプがエアスクープの中まで延長されている点。フロントバンパー両サイドには大径のエアインテークが備わり、フロントアンダーにワイド感を出している。とはいえ、実際にはポジションランプが設置されると思われる。

MINI JCW F56 コンセプト サイド

MINI JCW F56 コンセプト ルーフステッカー

JCW用のサイドスカートは、ボディ同色で外側に膨らんでいる。先代JCW(R56)のようにスカートのリア側にエアインテーク(飾り)は備わっていない。フューエルキャップの周りにチリレッドのリングが施されている。アンテナベースもチリレッドになっており、ルーフエンドのデザインに溶け込んでいる。

MINI JCW F56 コンセプト リア

フェンダーアーチに注目したい。下側に小さな羽がついている。エアロダイナミクスを意識したデザインの一端であろうか。

MINI JCW F56 コンセプト リアバンパー

迫力のリアバンパー。両サイドに大径のエアインテークが備わり、ワイドで低重心のあるスタイリングになっている。センター2本だしのマフラーはクーパーSと同じだが、その周りをかためる大型デュフューザーが違いを明確にしている。リアリップも外側に羽が付いており、エアロ感の強いリアスタイルを補っている。バックドアハンドルはブラック仕様。

ディテール

フロントグリル

MINI JCW F56 コンセプト フロントグリル

フロントグリルはJCW定番のブラックフレームを装備。先代MINIでは流用してクーパーSに装着するカスタマイズが人気だ。ただし新型JCWは一味ちがう。グリル下側のバーはチリレッド仕様になっている。この一本のバーがJCWのフロントフェイスに大きな特徴をもたらしている。グリル右側にJCWの証「John Cooper Works」のエンブレムを備える。

サイドスカットル

MINI JCW F56 コンセプト サイドスカットル

サイドスカットルも専用デザイン。ブラックベースにチリレッドの縁取りが、サイドラインのアクセントになっている。クーパーSの場合は、クロームベースにSのエンブレムが付く。

マフラー

MINI JCW F56 コンセプト マフラー

ツインテールパイプは、JCWエンブレムが付加されてカーボンのような加工が施されている。

18インチホイール

MINI JCW F56 コンセプト 18インチホイール

JCW専用デザインの18インチホイール、タイヤサイズは205/40R18。先代MINIの John Cooper Works GP用のホイールに似ている。ホイールセンターキャップにはJCWエンブレムが鎮座する。ちなみに、新型MINI(F56)のホイールボルトは5本に変更になったため、4本ボルトの先代MINI用ホイールは流用できない。

動画:デトロイトモーターショー14

2014年1月開催のデトロイトモーターショー14に出典されたコンセプトモデルが収録されている。シルバーとチリレッドのカラーリングが放つ存在感が凄い。デザインスタディのためのコンセプトモデルだが、完成車の新型MINIをベースにしているため、このまま走りだせそうなレベルだ。量産車はフロントバンパーのデザインなど、もう少し実用的な落としどころに収まると思われるが、カラーリングは先代JCWよりもスペシャル感が強い方向になるかもしれない。

John Cooper Works パッケージ

新型MINI用のアクセサリーとして「John Cooper Works パッケージ」が用意されている。このパッケージを装着すると、クーパーやクーパーSをJCWと同様のデザインにすることができる。チリレッドのステッチが施されたJCWレザーステアリングやシフトノブも装備されて、普通とは違うホットなMINIに仕立てることが可能だ。速さそのものを求めない場合は、こちらのパッケージを検討するのもよいだろう。

詳しくはこちら「新型MINI(F56)JCWパッケージとJCWアクセサリー