新型MINI搭載の最新OSは発展途上?英コンサルが厳しい評価

英国に本社を置き、自動車業界に特化した調査や分析&評価、コンサルティングサービスなどを提供する「SBD Automotiveジャパン(名古屋市)」が、新型MINIのUX(ユーザーエクスペリエンス)に厳しい評価を下した。

SBD Automotiveは、自動車のインフォテイメントシステムやナビ、ADAS(運転支援システム)、音声認識、コネクテッド機能、操作性、デザインなどを評価対象とした「UXベンチマーク評価レポート」をシリーズで発行している。

このレポートは、自動車メーカーやサプライヤーが、自社のUXを競合他社と比較し、改善点を見つけたり、トレンドを把握して製品開発に役立てるための企業向けサービスとなる。

2025年2月13日発行の最新レポートでは、2024年にフルモデルチェンジを果たした「MINIカントリーマン(BEVモデル)」が登場。当モデルは、円形ディスプレイとMINI初のAndroidベース「MINIオペレーティングシステム9」を採用した第4世代目のMINIとなる。

残念ながら、評価結果は厳しいものとなっている。企業向けの有償サービスのため、無料で得られる情報は「短評」のみで詳しい内容は不明だが、システムの安定性に問題があり、それが評価を大きく落した原因のようだ。

以下にレポートの短評を掲載した。大きなシステム変更には、不具合(バグ)はつきもの。今後のバージョンアップや、モデルのマイナーチェンジ(LCI)で改善することを期待したい。

スポンサーリンク

UXベンチマーク評価(短評)

ミニカントリーマン UX評価 2025年

デザイン面は好評価、4つの致命的なバグがある

今回SBD Automotiveでは、UX(ユーザーエクスペリエンス)専門チームによる「MINI Electric Countryman」のHMI UX評価を実施しました。評価を行ったのはインフォテイメント、ナビゲーション、ADAS、自動運転車などのCASE分野に精通したSBDエキスパートです。

MINI Electric Countrymanに搭載されたOLEDセンターディスプレイは特に印象的で、車両を始動させるための鍵型スイッチ、ブリティッシュブルドッグの姿をしたアバターの「Spike」、システム全体に施されたコンテンポラリーなデザインやマイクロアニメーションなど、様々な楽しい演出が提供されています。

しかしMINIのスコアは低くなっており、その最も大きな理由は安定性の低さにあります。同モデルのシステムでは11のバグが見つかり、そのうち4つは致命的とみられ、その中には完全なシステムクラッシュも含まれています。

さらに、少しイライラする程度のものからまったく操作不能な状態のものまで、断続的なラグが操作中に発生しました。これにより、せっかくの魅力的なアプローチが台無しになり、高級な製品であるという印象が薄れてしまう結果となりました。

関連リンク

text by minicooper-sketch.com