MINIカントリーマンが安全性能評価で「4つ星」を獲得!

ナスバ 自動車安全性能 2025 の評価結果 ミニ カントリーマン

国土交通省とナスバ(独立行政法人 自動車事故対策機構)は2026年4月22日、「自動車安全性能2025」の評価結果として、「MINIカントリーマン(U25)」を公表しました。

同車は総合評価で5段階中4番目にあたる「★★★★☆(4つ星)」を獲得しました。

これは消費者が安全性能の高いクルマを選択できるよう、また自動車メーカーがより安全な製品を開発するよう促すことを目的として、毎年実施されている公的な日本の安全性能評価制度です。

販売台数の多い車種を中心に「予防安全」「衝突安全」「事故自動緊急通報装置」の3分野で試験を行い、その総合得点によって★1〜★5の総合評価が付与されます。購入前のクルマ選びの重要な指標として広く活用されています。

ナスバ 自動車安全性能 2025 の評価結果 ミニ カントリーマン

現時点で2025年の安全性能評価が公表されている車は、「スバル フォレスター」「フォルクスワーゲン ティグアン」「ホンダ アコード」、そして「MINI カントリーマン」の4台です。この中で最高評価の「5つ星」を獲得したのはフォレスターのみ。他は4つ星となっています。

MINIカントリーマンの試験は、昨年2025年9月に行われています。試験車両の詳細は明示されていませんが、試験映像を確認するとアドブルーの補給口が見えるので、ディーゼルの「カントリーマンD(発売:2024年3月)」であることが分かりました。

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主な試験内容とその結果

今回の評価では、予防安全・衝突安全・事後の3分野にわたって多数の試験が実施されました。

予防安全性能 | 評価:Bランク

ナスバ 自動車安全性能 2025 の評価結果 ミニ カントリーマン 衝突被害軽減ブレーキ試験 対自転車(左から横断 時速50キロメートル)

ナスバ 自動車安全性能 2025 の評価結果 ミニ カントリーマン 車線逸脱抑制試験

予防安全の分野では、衝突被害軽減ブレーキ(AEBS)に関する複数の試験が行われました。対歩行者(昼間・夜間)、対自転車、交差点での対車両・対歩行者といったシナリオすべてにおいてレベル5の最高評価を獲得。

車線逸脱抑制試験や高機能前照灯試験でもレベル5を達成しており、様々な場面での予防安全技術は高い水準にあることがわかります。

衝突安全性能 | 評価:Aランク

ナスバ 自動車安全性能 2025 の評価結果 ミニ カントリーマン 側面衝突試験

ナスバ 自動車安全性能 2025 の評価結果 ミニ カントリーマン フルラップ前面衝突試験

衝突安全の分野では最高ランクとなるAランクを獲得しました。側面衝突試験や歩行者脚部保護試験ではレベル5の最高評価を達成。フルラップ前面衝突試験でもレベル4と高評価を得ています。

新オフセット前面衝突試験・歩行者頭部保護試験・シートベルトリマインダーではレベル4という結果で、実際に衝突が起きた場合の乗員や歩行者の保護性能は全体的に優秀な評価を受けています。

事故自動緊急通報装置 | 評価:先進型

ナスバ 自動車安全性能 2025 の評価結果 ミニ カントリーマン フルラップ前面衝突試験 後部座席

事故自動緊急通報装置については、最上位区分の「先進型」と評価されました。

先進型とは、事故発生を自動的に緊急通報する基本機能に加え、乗員の傷害予測に必要な情報を送信する機能を備えたものです。万が一の事故発生時にも迅速な救助につながる装備が整っています。

総合評価が4つ星にとどまった理由

「ペダル踏み間違い時加速抑制」が低評価

ナスバ 自動車安全性能 2025 の評価結果 ミニ カントリーマン 各試験結果

多くの項目で高評価を獲得したMINIカントリーマンですが、総合評価が★5ではなく★4にとどまった主な原因が「ペダル踏み間違い時加速抑制」の試験結果です。この試験での評価は「レベル2」と低く、予防安全の総合評価がBランクにとどまる要因となりました。

「ペダル踏み間違い時加速抑制」の試験映像

試験映像を見ると、その低評価は一目瞭然です。前進時・後退時のいずれのシナリオでも、障害物が目前に迫っても車両は停止せず、そのまま衝突してしまっています。

ペダルの踏み間違い加速抑制システムがほとんど機能していないように見受けられ、駐車場などでの誤操作リスクへの対応が不十分であることが明らかになりました。

対照的に、同じく2025年度に評価を受けたフォルクスワーゲンのティグアンは、この試験でレベル5を獲得しています。ティグアンの試験映像では、前進・後退のいずれのシーンでも障害物の手前でしっかりと減速・停止し、衝突を回避している様子が確認できます。

同クラスのSUVとの比較でも、この点においてMINIカントリーマンは大きく見劣りする結果となりました。

ペダル踏み間違い事故は特に高齢ドライバーを中心に深刻な社会問題となっており、この機能への対応はメーカーにとって今後の重要な課題といえます。

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全体的には安全性の高いモデル

ユーロNCAPでは最高評価の5つ星

ミニ カントリーマンSE U25

ペダル踏み間違い時加速抑制試験の結果は残念でしたが、それ以外の安全性能は全体的に高い水準にあります。衝突安全はAランク、衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱抑制といった予防安全の主要項目は軒並みレベル5を達成しており、緊急通報装置も最上位の先進型を装備しています。

また、現行世代のMINIカントリーマンは、欧州の自動車安全性能評価機関であるユーロNCAP(Euro NCAP)において最高評価の5つ星を獲得していることも付け加えておきたい点です。欧州市場向けの厳格な安全基準においても最高評価を受けているモデルであり、その基本的な安全性の高さは国際的にも認められています。

ミニカントリーマン U25 複数台の走行シーン

ペダル踏み間違い時加速抑制機能についてはソフトウェアのアップデートや改良による今後の対応に期待したいところですが、現時点でも総合的な安全性は非常に高いレベルにあります。

MINIカントリーマンは、多彩な先進安全技術を備えた、安心して日々のドライブを楽しめる一台です。日常的な走行シーンにおける衝突回避性能や乗員保護性能は十分に信頼できるものであり、安全性を重視するユーザーにも自信を持っておすすめできるモデルといえるでしょう。

text by minicooper-sketch.com

試験映像

モデル:MINIカントリーマンD(2025)

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