海外:MINI初!全モデルの特別仕様車を同時発表&同時発売!
2022年春に海外市場で「5つの特別仕様車」が発売。対象となるモデルは、驚くことに現在販売されているMINIの全モデルだ。
3ドア、5ドア、コンバーチブル、クラブマン、クロスオーバーのそれぞれに専用のカラーや装備が与えられ、通常モデルとは一線を画す特別仕様となっている。中にはこれまでのMINIデザインのルールを覆す専用パーツもあり、MINIに詳しい方ほど驚きと発見があるだろう。
全てのモデルの特別仕様車を、世界の主要市場で同時に発売するという試みはMINIで初となる。これまでにも全モデルを網羅していた特別仕様車「シャドーエディション」が同時発売されていたが、こちらは英国限定となっていた。ちなみに、国内ではMINIクロスオーバーの「シャドーエディション(詳細)」のみ導入されている。
今回発表された特別仕様車の国内導入については未定(追記:2022年6月から国内販売が開始)だが、MINIのドレスアップを楽しみたいカスタム派のMINIオーナーにとっては、参考になるポイントが沢山あるので是非参考にしていただきたい。
5つの特別仕様車は、独自のコンセプトを持つ3つのエディションに分けられている。
「レゾルート エディション(Resolute Edition)」は、MINI3ドアとMINI5ドア、MINIコンバーチブルをベースにした特別仕様車。コンパクトなボディサイズで、ミニマムなMINIブランドを最もアイコニックに象徴した3つのモデルに、ドライビングの楽しさやカリスマ性を感じさせるデザインパーツが与えられている。
追記:2022年9月から「レゾルート エディション(詳細)」の国内販売が開始!
「アントールド エディション(Untold Edition)」は、観音開きのバックドアを持つMINIクラブマンをベースにした特別仕様車。クラブマンのシックでスポーティな魅力を引き立てる専用カラーを採用して内装までトータルコーディネートされている。
追記:2022年8月から「アントールド エディション(詳細)」の国内販売が開始!
「アンテイムド エディション(Untamed Edition)」は、SUVスタイルで世界的に人気が高まっているMINIクロスオーバーをベースにした特別仕様車。ワイルドなルックスと優れたオフロード性能を感じさせるストライプや、専用カラーのパーツで冒険心を呼び覚ます。
追記:2022年6月から「アンテイムド エディション(詳細)」の国内販売が開始!
それでは各モデルの注目ポイントを見ていこう。
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レゾルートエディション
MINI3ドア/5ドア/コンバーチブルの特別仕様車
レゾルートエディション MINI3ドア クーパーS(ガソリン/2.0L/4気筒)
レゾルートエディション MINI5ドア クーパー(ガソリン/1.5L/3気筒)
レゾルートエディション MINIコンバーチブル クーパーS(ガソリン/2.0L/4気筒)
「レゾルート エディション(Resolute Edition)」は、ボディカラーにハイパフォーマンスモデルであるジョンクーパーワークスの専用カラー「レベルグリーン ソリッド」を特別採用。ルーフカラーとミラーキャップには国内で1番人気の「ペッパーホワイト ソリッド」を組み合わせ、MINI発祥の地である英国クラシックなカラーコーデとなっている。
MINI伝統のメッキパーツをマットなブロンズカラー化
通常モデルではクロームメッキやピアノブラック仕様となるパーツを、マットで高い質感の「レゾルートブロンズ」に全て変更。シックなグリーンボディーと相まって、モダンクラシックな印象を与える非常にユニークなカラーコーデとなっている。
ライトリングやラジエターグリルのフレームのほか、ドアハンドルやフューエルキャップまでブロンズ化。MINIのエンブレムは既存のブラックバージョンに換装して外装のメッキ感を出来る限り排除している。
余談だが、英国MINIのプレスリリースでは「将来のMINIは外装のクロームメッキパーツが標準にはならない」とある。つまり、外装のメッキパーツはオプションで、(おそらく)ピアノブラックが標準になる。これまでのMINIデザインはメッキパーツが欠かすことのできない伝統的な要素となっていたため、この方向転換は非常に大きい。
MINIに限らずプロダクトデザイン全般に言えることだが、光り輝くメッキパーツで高級感を演出する時代は終わったということだろう。ちなみに、ドイツMINIや米国MINIのプレスリリースでは報じられていないため、英国で販売されるMINIに限定したことかもしれない。
MINIインテリアの要であるインテリアサーフェスも、ブロンズをコンセプトにした専用デザインを採用。不思議と和モダンな印象を受ける。
追記:2022年9月から国内販売開始!
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アントールドエディション
MINIクラブマンの特別仕様車
アントールドエディション MINIクラブマン クーパーS(ガソリン/2.0L/4気筒)
「アントールド エディション(Untold Edition)」は、ボディカラーに2020年9月にマイナーチェンジした「MINIクロスオーバー」の人気専用カラー「セージグリーン メタリック」を特別採用。このカラーのルーフはシルバーやブラックがベターだが、あえてボディ同色のルーフを組み合わせ、繊細なルーフストライプを加飾することで疾走感を演出している。
フロントエプロンとリアエプロンは、ジョンクーパーワークスのエアロダイナミックキットをベースにしたものを装着。面白いことに、リアエプロンは2019年10月の「マイナーチェンジ」で変更された新しいデザインのものではなく、2017年1月に発売した旧型(前期型)のデザインが採用されている。
フェンダーアーチモールをボディ同系カラー化
フェンダーアーチモールとサイドステップは、ボディカラーより少しトーンを落としたディープグリーン仕様になっている。標準では未塗装のブラックになるパーツだが、ボディ系のカラーに変更することで全体的に1トーンの統一感を持たせつつ、寸胴な見た目にならないように必要最小限のメリハリを与えている。
フェンダーアーチモールとサイドステップをボディと同じカラーにするアイディアは、MINIのカスタマイズで定番の1つだが、まったく同じカラーではなく、トーンを適度に落とすことによって2トーン化する効果は大きいと感じた。次世代MINIでは、オプションでフェンダーアーチモールのカラーを選択できるようになるかも?
伝統のメッキを捨て去り、ゴールドのグリルフレームを初採用
フロントグリルのフレームとリアのモデルレター「CLUBMAN」を、標準のクロームメッキからゴールド仕様に換装。実際には黄金に光り輝く「ゴールド」ではなく、落ち着いた色調の「真鍮」をイメージしたカラーだが、ここでは分かりやすくゴールドと呼びたい。多用すると下品な印象を与えかねない強いカラーだが、クラブマンの持つ独創的なキャラクターによって、上手に飼いならしている。
エアコンの吹き出し口やドアシルプレートもゴールド化。新しい価値観をMINIから提案されている気分だ。
ジョンクーパーワークス
こちらは306馬力を発揮するハイパフォーマンスモデル「ジョンクーパーワークス(詳細)」のアントールド エディション。リアエプロンのデザインが前項のクーパーSとは異なっている。
ちなみに、クラブマンのジョンクーパーワークスは、0~100km/h加速が第3世代MINIで最速。ゴールドのグリルフレームが王者の風格を漂わせているようにも見える。
追記:2022年8月から国内販売開始!
アンテイムドエディション
MINIクロスオーバーの特別仕様車
アンテイムドエディション MINIクロスオーバー クーパーSE(PHEV/1.5L/3気筒)
「アンテイムド エディション(Untamed Edition)」は、ボディカラーに専用の「モメンタムグレー メタリック」を採用。既存の「ムーンウォークグレー メタリック」に近い印象だが、それよりもライトグレー傾向で、各部のブラックパーツと相まってモノトーンのカラーコーディネートが冴える。
専用のサイドストライプには、力強い疾走感を演出する4本のラインが「フローズンブルーストーン」というカラーを用いてデザインされている。都会的なスマートさと、SUVとしてのワイルドな側面を併せ持つクロスオーバーならではのルックスを創りだす。
ディテールを徹底してボディと同じカラーに統一
ほかの特別仕様車と比べると地味に見えるが、ディテールに注目してみると専用カラーのパーツが数多く装着されていることが分かる。
ボディカラーと同じモメンタムグレーの専用MINIエンブレム、ALL4エクステリア(フロントのエアインテークやアンダーガード)の加飾パーツも、標準のマットシルバーからモメンタムグレーに変更。さらにはプラグインハイブリッドのコアとも言える充電ポートまで、電動化モデルのテーマカラーであるイエローを排除してモメンタムグレー化するなど、徹底して1トーンのボディになるように仕上げられている。
インテリアはアウトドアの舞台となる自然からインスピレーションを得たブルー&グリーン系でまとめられている。専用のインテリアサーフェスには山の風景をイメージしたイルミネーションが浮かび上がり、ナイトドライブを盛り上げる。
追記:2022年6月から国内販売開始!
MINIオフィシャルプロモーション動画
Introducing the new MINI Editions
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