爽快オープンモデル！MINIコンバーチブル（F57）の特長と装備

3月2日は”ミニの日”、この記念すべき日にふさわしいスペシャルなMINI「新型ミニコンバーチブル（F57）」が登場！

当モデルで3世代目となるミニコンバーチブルは、2014年にフルモデルチェンジをはたしたMINIハッチバック（3ドア/F56）をベースにしたオープンモデル。搭載エンジンや主要装備、内外装のデザインはハッチバックを継承しながらも、そこにオープンエアドライブの楽しさをプラスした。

心臓部には先代モデル（R57）よりもトルクと燃費に優れた最新のBMW製ガソリンエンジンを搭載する。トランスミッションは6速ATのみとなり、ハッチバックの3ドアに設定されているマニュアルトランスミッションは無し。

価格（8%税込）は、1.5リッター直列3気筒ターボ（136PS）の「クーパーが342万円」、2.0リッター直列4気筒ターボ（192PS）の「クーパーSが397万円」。ベースモデルのMINIハッチバック（3ドア/F56）より、クーパーで62万円高、クーパーSで58万円高。

ハイパフォーマンスモデルとなる2.0リッター直列4気筒ターボ（231PS）のジョンクーパーワークス（JCW）は、483万円。ハッチバックのジョンクーパーワークスより68万円高となっている。

納車時期は本年3月末から、ジョンクーパーワークスは5月末からを予定。

4人乗りのソフトトップ オープンMINI！

クーパーS（新色カリビアンアクアメタリック）

コンバーチブルのデザインは、ハッチバックから継承したプロポーションにオープンルーフの開放感を組み合わせ、どっしりとした安定感がありながらもMINIらしい軽快感を実現。

その軽快なプロポーションは、ドライビングフィールにもおよびぶ。コンバーチブル専用のボディ補強によって、オープンモデルでありながらも高い剛性を実現し、MINIの魅力の1つである俊敏かつ安定した走り「ゴーカートフィーリング」が楽しむことができる。

新しいミニコンバーチブルは「オープドライブの気持ちよさと、思わず笑顔になってしまうクイックで楽しい走り」を提供してくれる。

最新のターボエンジンで爽快で力強い走りを実現

クーパー（1.5L 直列3気筒 ターボ）

新型コンバーチブルのエンジンは、全てのグレードで最新のMINIツインパワーターボ ガソリンエンジン（BMW製）を搭載。可変バルブ制御システム、ダイレクト インジェクション、ターボチャージャーを組み合わせたテクノロジーにより、パワフルで気持のよい走りと低燃費を実現。先代モデル（R57）に比べ、とくに低速での力強さが大幅に向上している。

各グレードのエンジンスペック

なお、同エンジンは、ハッチバック（F56/55）やステーションワゴンのミニクラブマン（F54）にも搭載されており、各グレードに与えられるスペックも同じ仕様（燃費は異なる）となっている。

ワンタッチでフルオープン！全自動ソフトトップ

クーパーS（メルティングシルバーメタリック）

全モデルで標準装備となる電動ソフトトップ（幌）は、ボタンを押すだけで自動で開閉が可能。時速30km/h以下ならば、いつでも開閉可能で、動作は18秒以内に完了する。停車中にはワイヤレスキーからも制御ができる。なお、コンバーチブルにハードトップモデルの設定はない。

静粛性の高いモーターを採用することにより、先代モデル（R57）よりも、開閉動作時の音が静かになっている。このほか、ソフトトップを閉じた状態の防音性の改善、バックドアとソフトトップ収納庫の遮音性アップにより、ソフトトップを開いた状態でも閉じた状態でも音の快適性が向上している。

スライディングルーフ機能

スライディングルーフ機能（先代モデルも有り）は、幌を前から40cmまで引き開けることができる補助的なオープン機能。とはいえ、開閉は走行速度に関係なくできるため、走行中の気分によって気軽にオープンできる利用頻度の高い機能。いっけんサンルーフに近い機能に見えるが、フロントシートの頭上が完全にオープンになるため、サンルーフとは別次元の開放感を味わえる（先代モデルでの筆者経験）。

動画：ソフトトップのオープン動作

動画の車両は、ハイパフォーマンスモデルの「ジョンクーパーワークス」。

注目の新オプション！ユニオンジャックデザインの幌

初採用となるユニオンジャックデザインの幌をオプションで用意。正式名称は「MINI Yours ソフトトップ（85,000円）」。写真はクーパーSだが、クーパーやジョンクーパーワークスでも選択できる。（標準の幌は無地のブラック）

MINIならではの英国をイメージさせるグラフィックが、ひと目で新世代のコンバーチブルと認識させてくれる。ユニオンジャックは、気品を感じさせる伝統的なヘリンボーンパターン（Vが連続した模様）の地柄に、ブラックとグレーのモノトーンカラーで織り込まれている。大胆なデザインながら、派手過ぎず、周囲を楽しくさせるシックな魅力をもつ。

ロールオーバープロテクションシステム

上：新型（F57）　下：先代（R57）

新型コンバーチブルのロールオーバー（ロールケージ）は、見えない場所にスッキリと格納された。ロールオーバーとは、オープカー特有の安全装置で、車が横転してしまったときに乗員のスペースを確保するために備わっている。

先代モデル（写真下）のロールオーバーは、外から見える設計になっていたが、新型では格納式になった。これにより、後方視界の見通しも改善されている。

ロールオーバーのプロテクションシステムは、車の中央安全装置と繋がっており、横転の危険が高まると高強度アルミニウム製のフレームが0.15秒以内に拡張されて、乗員の生存空間を確保する。

インテリアデザイン

インテリアデザインは、ベースモデルのハッチバック（F56/55）と同様で、全体的にシックな雰囲気ながら、円形のセンターパネルやエアコンダクトを採用するなど、MINIらしい柔らかさも持ち合わせている。高品質と遊び心のほどよいバランスが、MINIの楽しいキャラクターをグッと引き締める。

センターサークルに埋め込まれている大きなディスプレイ（8.8インチ）は、クーパーSとジョンクーパーワークスで標準装備となる純正のナビゲーションシステム（詳細）。このシステムはナビゲーション機能のほかに、スマートフォンを経由してWebサービスを利用することができるMINIコネクテッドや、コンバーチブル専用機能として、ソフトトップを開けて走行した時間をカウントするオールウェイズオープンタイマーをグラフィカルに表示するなど、エンターテインメント機能の役割も担う。

その下には、全グレードで標準装備となる2ゾーンオートエアコン。運転席と助手席を個別に温度設定が可能で、ソフトトップを完全に開いた状態やスライディングルーフ機能でフロントシート頭上だけ開いた状態、それぞれで最適な温度調整がされる。

乗り降りも向上！ 広くなったリアシート

先代モデル（R57）よりもリアシートの居住性は向上。リアシートの頭上空間が拡大し、横幅は30mm、足元のスペースは約40mm広くなった。さらに、フロントシートの調整機能が向上したことにより、リアシートへの乗り降りも便利になっている。そのほか、ロールオーバーが見えない場所に格納されたことによって、全体的にスッキリした印象になった。

荷室も先代より大幅拡大！

荷室の容量は、ソフトトップを開けた状態で160L、閉じた状態で215Lを確保、先代モデル（R57）よりも約40L増えている。荷室は、イージーロード機能により、積載口（開口部）を拡大することができるため、かさばる荷物の積み込みも対応できる。

さらに、リアシートを倒す（5:5分割）ことによって、荷室を大幅に拡大することができる。乗車定員は減ってしまうが、いざという時には大型の荷物や縦に長い荷物にも対応が可能だ。ゴルフバッグも積み込めるため「2人でオープンドライブ＆ゴルフ！」というアクティビティーを存分に楽しめる（参考写真）。

動画：試乗インプレッションと評価

試乗モデル：クーパーS

洗練されたデザインパッケージを用意

クーパーS専用「MINI YOURS PACKAGE」

MINI Yours（ユアーズ）とは、より高品質な素材を使用して、ディテールまで徹底的にこだわった特別なオプションをラインナップするプログラム（デザインコンセプト）。

手にしっとり馴染む心地よいレザーを使い、いっさいの妥協なく仕立て上げられてたステアリングホイール、クラシカルな機械式時計をモチーフにした重厚感のあるデザインホイール、別格の雰囲気をもつモルトブラウンのレザーシート、織り込みが美しいユニオンジャックデザインの幌など、通常オプションよりワンランク上の上質感を楽しむことができる。

MINI Yoursのオプションは、当コンバーチブルから導入され、順次ほかのモデルにも設定される。なお、2015年9月に発売した限定車「MINIジャーミン」には、先行してMINI Yoursのオプションが標準装備されていた。

MINI Yoursのオプションは、1つずつ選択可能なほか、オプションパッケージとしても提供される。コンバーチブルのクーパーS用に用意されるオプションパッケージの内容は以下の通り。

⇒ MINI Yoursのオプション詳細

クーパーSをスポーティにドレスアップ

迫力の「JCW PACKAGE」

JCWパッケージを装備したクーパーS

クーパーSのエクステリアを一段とスポーティにドレスアップするJCWパッケージも用意。ハイパフォーマンスモデルのジョンクーパーワークスに標準装備される迫力のエアロキット（フロント/サイドスカート/リア）をメインに、JCWデザインのホイールやステアリング、走りを楽しくするスポーツサスペンションやMINIドライビングモードなどの装備も充実する。

※導入時期やパッケージ詳細は、MINIディーラーへ要確認

ブルー系を4つ用意！ 爽快なカラーバリエーション

ラピスラグジュアリーブルーも選択可能

コンバーチブルのカラーバリエーションは、ブルー系のカラーが4つも用意されているのが特長。オープンで風を感じることができるコンバーチブルならではのコンセプト。

鮮やかな「エレクトリックブルー メタリック」をはじめ、新型コンバーチブルのイメージカラーになっている新色の「カリビアンアクア メタリック」、落ち着いた「ディープブルーメタリック」、さらに限定車 JERMYN（ジャーミン）にだけ特別採用されていた限定色の「ラピスラグジュアリーブルー（ソリッド） 9.9万円」も選ぶことができる。

コンバーチブルのボディカラー 一覧

コンバーチブルはハッチバックやクラブマンのように、ボディカラーとルーフカラーの組み合わせを楽しむことができない。だが、オープン時に室内に注目が集まるオープンカーは、ボディカラーとシートカラーの組み合わせがその代わりになる。

MINI コンバーチブル（F57）の基本スペック

左：クーパー　右：クーパーS

クーパーとクーパーS

ジョンクーパーワークス

エコカー減税

コンバーチブル クーパーは「平成27年度燃費基準」および「平成17年排出ガス基準75%低減レベル（★★★★低排出ガス車）」を達成し、エコカー減税対象モデルとなる。エコカー減税率は、自動車取得税が20%、自動車重量税が25%。

※取得税は2017年3月31日まで、重量税は同年の4月30日までに新車登録した車両が対象。

主な標準装備

クーパーとクーパーS

左：LEDヘッドライト（写真はオプションのアダプティブ付）　右：ナビ

クーパー、クーパーSともに「LEDヘッドライト&LEDフロントフォグランプ」を標準装備。さらにクーパーSには、カーナビゲーションシステムとシートヒーターも備わる。ホイールとタイヤは、ハッチバックの標準よりも1インチ大きいサイズで、クーパーが16インチ、クーパーSが17インチとなる。

関連：MINI3ドア/5ドアのオプション装備 まとめ

ジョンクーパーワークス

ジョンクーパーワークスの標準装備は、クーパーSの標準装備に加えて、専用のエアロパーツやスポーツサスペンション、パドルスイッチに対応したスポーツトランスミッションなど豪華なオプションが備わる。

追記：2018年5月のマイナーチェンジ

7速DCT＆ユニオンジャックテールを採用！

MINI 3ドア/5ドア、コンバーチブルのマイナーチェンジを徹底解説！

新型コンバーチブルの関連記事

• 装備とカラー、デビューパッケージ
• 世界初公開！東京モーターショーの写真集
• 高性能モデル ジョンクーパーワークス

text by minicooper-sketch.com