新型MINI コンバーチブル ジョンクーパーワークス(F57)発表!
MINIのハイパフォーマンスモデル「MINI ジョンクーパーワークス コンバーチブル(F57)」が発表。日本では、2016年3月2日から販売が開始される。(納車時期は5月末からを予定)
MINIコンバーチブルは、電動ソフトトップ(幌)を備える4人乗りのオープンモデル。ジョンクーパーワークス(JCW)は、そのスポーツグレードにあたるクーパーSをベースに、標準装備を充実させ、エンジン出力やブレーキ性能を高めた最上位グレードにあたる。
そのほか、JCWデザインのスポーティなエアロパーツやホイール、スポーツ走行に最適なシートなど、内装外装ともにハイパフォーマンスモデルを感じさせる専用装備が特長。
基本スペックや主要オプションは、2015年に発売したMINI 3ドアのジョンクーパーワークスに準じる。
コンバーチブルのトランスミッションは6速ATのみで、MTは国内導入されない。価格(8%税込)は483万円。ベースモデルのクーパーSより86万円高となる。
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231馬力!最速&最強のオープンMINI
ジョンクーパーワークス コンバーチブルの心臓部には、クーパーSより39馬力アップの231馬力を発生するBMW 2リッター4気筒ターボエンジンを搭載。より多くのブーストを発生させる新開発のターボチャージャーを備え、力強い加速でレーシーなドライブフィールを実現する。
1.6リッターの4気筒ターボエンジンを搭載する先代(R57)と比べ、馬力は約10%アップとなるが、トルクは260Nmから320Nmになり大幅アップ。これは2014年に発売した第3世代MINIから搭載されている新開発エンジンの恩恵で、低速から余裕のあるパワーをスムーズに発揮する。
さらに、ジョンクーパーワークスは、ブレンボと共同設計された高性能な専用ブレーキシステムを搭載。ブレーキが酷使される状況においても、一貫して高い減速性能を発揮する。そのほか、通常モデルでオプションとなっているスポーツサスペンションを標準装備するなど「速く走る」ことにおいて徹底したMINIに仕上がっている。
6速のマニュアルモード付きスポーツオートマチックトランスミッションは、クーパーS標準のトランスミッションよりもスムーズで素早いギアチェンジと優れた効率性を兼ね備える。走りにウェイトをおいた本格仕様のモデルとなるが、ギアチェンジはステアリングのパドルシフトにも対応しているため、気軽にスポーツドライビングも楽しむことが可能だ。
ブラックジャック幌とJCWレッドパーツの初共演
ジョンクーパーワークスの特長は、その際立った走行性能だけではなくエクステリアデザインにもおよぶ。ボディのフロント、サイド、リアには、スポーティなJCWエアロダイナミックキットが標準装備される。クーパーSのフロントバンパーに備わっているフォグランプは排除され、助手席側に追加されたサブラジエータ―を冷却するためのエアダクトが追加されている。つまり、デザインだけではないリアル仕様だ。
そして、このコンバーチブルのエクステリアで、最も新鮮な印象を与えているのが、ジョンクーパーワークスを象徴するフロントグリルのレッドフィンとユニオンジャック(ブラックジャック)幌のコラボレーション。スポーツグレードらしい「レッドパーツ」と、MINIならではのポップなルーフが「速さとオシャレ感」を兼ね備えた1台に魅せている。なお、ユニオンジャックの幌はオプション(85,000円)で、標準は無地のブラック仕様となる。
ヘッドライトには、新世代MINIの顔を特徴づけるLEDヘッドライトが標準装備(写真はオプションのアダプティブ仕様)。オプションのJCW用ボンネットストライプは、繊細なレッドラインが加飾され、フロングリルのレッドフィンと共にジョンクーパーワークスのカラーリングを創り上げる。
写真のボディカラーは、ジョンクーパーワークス専用のオプションカラー「レベルグリーン(ソリッド)」。
電動ソフトトップにスマホ連携の雨警告機能
幌は先代コンバーチブル(R57)と同様に、全自動で開閉を行える電動ソフトトップを採用。時速30km/hまで動作可能で、わずか18秒で幌の開閉を完了。静粛性の高いモーターにより、動作音も低く抑えられている。停車状態においてはワイヤレスキーでの開閉操作も対応する。
さらに、新型コンバーチブルのために特別開発された「雨警告機能」を搭載。気象データと連携して、雨のリスクが高まるとスマートフォンを経由してナビゲーションシステム(詳細)の画面に警告を表示。この機能があれば、突然の雨に慌ててクローズすることを回避できる。安心してオープンドライブを楽しめる画期的な新機能だ。(欧州仕様)
ブレンボと共同設計のブレーキシステム
気持の良いスポーツ走行には、しっかり止まるブレーキが欠かせない。ジョンクーパーワークスには、モータースポーツで活躍するイタリアのブレーキメーカー「ブレンボ」と共同設計したブレーキシステムが搭載される。一貫した高い制動力で、ジョンクーパーワークスのビッグパワーをしっかりと受け止める。
レッドペイントされた大型のブレーキキャリパーには「John Cooper Works」のロゴが入り、足回りの迫力アップにも貢献。写真のホイールは、オプションの18インチ JCWカップスポーク 2トーン(205/40 R18)。
豪華装備のインテリア
※日本仕様車は右ハンドル
ジョンクーパーワークスのインテリアは、豪華な装備とJCWデザインの専用パーツによって、ワンランク上の室内空間を演出してくれる。インパネ中央のサークルには純正ナビを標準装備(クーパーSも標準)。レッドステッチと「John Cooper Works」のロゴがデザインされたレザーステアリングは、手元でオーディオやクルーズコントロールの操作が行えるマルチファンクション仕様で、AT車はパドルシフトでギアチェンジも行える。
さらに、ステアリング前方には戦闘機のコックピットのようなヘッドアップディスプレイ(HUD)も装備。視線を前方においたまま、ナビゲーションやオーディオの情報を確認することが可能だ。アクセルペダルやブレーキペダル、フットレストはステンレス仕様となり、足元からも「走る気分」を盛り上げてくれる。
センターサークルのトリムは、レースシーンをイメージさせるチェッカーフラッグがデザインされたJCW専用仕様。インテリアの中心に専用パーツを置くことによって、ドライバーに通常モデルとの違いをハッキリと感じさせる演出だ。写真はカラーライン(赤い部分)に、グローイングレッドを装着してインテリアに力強いインパクトを与えている。
運転席と助手席で個別に温度設定ができる2ゾーンオートマチックエアコンは、幌を完全にオープンにした状態とフロントシートの上部だけオープンにした状態、それぞれの状況に応じて室温を適切に自動調整する。
写真は標準装備のダイナミカ(スエード調)とレザーを使用したシート。ヘッドレスト一体型で、コーナリング時に体をしっかりとサポートしてくれるバケットシートタイプ。フルオープンにしたコンバーチブルは、シートカラーが目立つため、レッドラインのシートはドレスアップ効果も抜群だ。(注意:3ドアのジョンクーパーワークスではオプション)
筆者は3ドアのジョンクーパーワークスに装着された同シートに座ったことがある。見た目以上にホールド性が高く、ごく自然にドライビングポジションを固定してくれた。質感も非常に高いがスエード調のため、真夏はちょっと暑く感じてしまうかもしれない。
新型コンバーチブルのトランク容量は、先代よりも25%アップしており、幌を開いた状態で160L、閉じた状態で215Lとなる。リアシートを倒してラゲージスペースとつなげれば、スノーボードなどの長尺物も積むことができる。高さのある大きな荷物の場合は、幌の後部を引き上げることによって開口部を広げて対応することが可能だ。
フォトギャラリー
チリレッド
メルティングシルバー メタリック
ブリティッシュレーシンググリーン メタリック
カリビアンアクア メタリック
※写真はミニクーパーS
基本スペック
MINIコンバーチブル ジョンクーパーワークス |
MINIコンバーチブル クーパーS |
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中古車情報 | – | – |
エンジン | ガソリンエンジン 2.0L 直列4気筒 MINIツインパワーターボ |
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最高出力/回転数 | 231ps / 5200-6000rpm | 192ps / 5000-6000rpm |
最大トルク/回転数 | 320Nm / 1250-4800rpm | 280Nm / 1250-4600rpm |
トランスミッション | 6速スポーツAT (マニュアルモード付き/パドルシフト対応) |
6速AT (マニュアルモード付き) |
加速 0-100km/h | 6.5秒 | 7.1秒 |
最高速度 | 240km/h | 228km/h |
燃費 | 15.6km/L | 16.3km/L |
全長x全幅x全高 | 3874x1727x1415mm(クーパーSの全長は3850) | |
定員 | 4名 | |
トランク容量 | 160L(最大215L) | |
価格(8%税込) | 483万円 | 397万円 |
主要諸元 | 詳細 | 詳細 |
※スペックは欧州仕様含む
追記:2018年5月のマイナーチェンジ
8速AT&ユニオンジャックテールを採用!
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参考:第3世代MINI 最高出力&加速性能ランキング
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