新型MINI コンバーチブルが世界初公開! 東京モーターショー
2016年春に発売を予定している新型MINIコンバーチブル(F57)が、東京モーターショー2015で世界初公開されました。
コンバーチブルは電動ソフトトップを備える4人乗りのオープンモデルで、オシャレと名高いMINIの中でも一目置かれた存在です。今回のモデルは、2014年にフルモデルチェンジしたハッチバックの3ドア(F56)をベースに、オープンエアドライブを100%楽しめるようにリデザインされています。
そんなワクワク感満載の新型コンバーチブルをいち早く体感するため、さっそく東京モーターショーに行ってきました。写真多めでレポートします!
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新型を象徴する世界観を演出!圧倒的なMINIブース
まずはMINIファンの聖地、MINI Japanの出展ブースをご紹介。今回のモーターショーでは、新型MINIコンバーチブル(F57)の世界初公開と、発売を直前にひかえた新型MINIクラブマン(F54)のアジア初展示がメインコンテンツになっています。
展示スペースは、コンセプトのまったく異なる2つのニューモデルを、それぞれの世界観で演出。MINIブースは、開場の入口から最も奥に位置するため、ここにたどり着くまでに各メーカーの大型ブースを目にすることになるのですが、その中でもブランドイメージの強さは際立っていました。小さいブースだけど存在感はバツグンで、まさにMINIそのものだと妙に納得。
1. 新型MINIコンバーチブルは爽やかなビーチリゾート
コンバーチブルの展示スペースは、オープンカーが最も似合うビーチリゾートをイメージ。日本の発売が春ですので、正式発売後にオーダーすると、夏のはじめ頃に納車になると思います。もっとも気持ちの良い季節に、コンバチで海岸沿いをドライブできたら最高でしょうね。
ちなみに、真冬の代車がコンバーチブルだったことがあるのですが、最高に寒くて楽しかったです。オープンカーは、特殊な趣味の人が乗る車だと思っている方は、一度は体験してみてください。
2. 新型MINIクラブマンはスタイリッシュな大人空間
高級路線にステップアップした新型クラブマン(F54)の展示スペースは、スタイリッシュなUKの雰囲気が漂うシックなイメージ。完全な新モデルということで、すごい人気でした。とくに観音開きのスプリットドアは、開けてみたい衝動にかられる魔力のおかげで、みなさん開けまくりでした。私の第一印象は「クラブマンは、写真うつりが悪くて損をしてるかも・・」です。
クラブマンについては、実際に体験してみて気になったポイントが沢山ありましたので、別の記事で詳しく紹介します。
フル装備のJCWと限定車ジャーミンも見逃せない
左:ジョンクーパーワークス 右:ジャーミン
そのほかの展示モデルも曲者ぞろいです。MINI3ドアのハイパフォーマンスモデルに君臨するジョンクーパーワークス(F56)は、人気オプションのJohn Cooper Works Pro エアロダイナミック アップグレードキットを装着してレーシングスピリット全開。さらに、JCWアクセサリーのカーボン製ドアミラーキャップとボンネットエアインテークでコンプリート状態。でも、ブラックチェッカーがカワイイ JCWサイドスカットルは装備しないスパルタンな方向性。
MINIジャーミンは、MINI3ドアと5ドアのクーパーSをベースにした限定180台のスペシャル仕様車。専用色のラピスラグジュアリーブルーが印象的なモデルです。しかも、展示されているのは180台中40台の超レアな3ドア版。
アウトドアコンセプトのクロスオーバー
コンパクトSUVのミニクロスオーバー(R60)は、アウトドアな装備でアピール。基本的なデザインは、2011年の発売から変わっていませんが、最新モデルと並んでいても古さは全く感じません。前々から思っていたのですが、クロスオーバーのメッシュグリルは、アディショナルヘッドランプ(写真はLED仕様)がバツグンに似合いますね。
そして、エレクトリックブルーのMINI5ドア(F55)は、ひとり高みの見物。
標準モデルのクーパー(1.5L 3気筒ターボ)
新色のカリビアンアクア メタリック
MINIコンバーチブル クーパー
お待たせしました。ここからは新型コンバーチブルをご紹介。写真は、スタンダードモデルとなるクーパー。ハッチバックと同じ1.5リッターの3気筒ターボを搭載しています。
まず目に飛び込んでくるのは、新しいボディカラーの「カリビアンアクア メタリック」。カリブ海のエメラルドブルーをイメージさせる鮮やかな色味です。
幌を開けたプロポーションは、素直で美しい印象でした。ベースモデルとなっているハッチバックの場合、フルモデルチェンジによって突き出し気味になったフロントノーズが気になったのですが、オープン状態のコンバーチブルは、視覚的な重心がフロントウィンド付近にくるため、ノーズの突き出し感が軽減されて自然なバランスに見えます。
畳んだ幌は、ダックテールのようにリアに躍動感を与えています。個人的に、ハッチバックがモデルチェンジしたとき、テールランプが大きすぎるんじゃないかと思ったのですが、幌とのバランスはいい感じです。
カリビアンアクア メタリックは、写真だとハッチバックに設定されているエレクトリックブルー メタリックとほとんど同じに見えますが、実際には明らかに違います。エメラルドよりで暖かみがあるため「カワイイ色」という印象でした。ブルー系ですが、男性よりも女性に好まれそうな気がします。
ウッドパネルとホワイトで彩られた開放的なキャビン
展示車は、インテリアサーフェスに限定車ジャーミンで特別装備されているウッドパネル、内装のテーマカラーとなるインテリアカラーとカラーラインにサテライトグレー(ホワイト調)、さらに同色のレザースポーツシートがチョイスされていました。
より立ち上がったフロントウィンドーで、搭乗者をつつむオープンエアフィールが大きくなったそうです。この辺りは、先代のオーナーじゃないと違いは分かりませんね。
ビーチリゾートに置かれた上質なホワイトソファを連想させるカラーコーディネートですね。コンバーチブルはシートカラーが重要なアピールポイントですので、ボディカラーとの相性を考えて納得いくまで検討したいところです。
後部座席のフットスペースはハッチバックと同様ですが、頭上に開放感があるため広く感じます。
幌を閉じると落ち着いたクラシカルなイメージに
幌を閉じると印象がガラッと変わります。黒布で覆い尽くされたボディは、MINIの歴史とキャラクターによってクラシカルなムードを感じさせ、鮮やかなボディカラーも落ち着いたイメージになります。カリビアンアクアは魅力的だけど、ちょっと派手すぎるかなと思った方は、幌を閉じたイメージも含めて検討すると良いでしょう。
ファンシーなデザインのコンバーチブル専用ホイール
ハッチバックのホイールとは、明らかに方向性の違うデザインが採用されています。丸みのある花火のようなスポークが、コンバーチブルの愉快な感じを表現していてカワイイですね。(サイズは17インチ)
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スポーツモデルのクーパーS(2.0L 4気筒ターボ)
メルティングシルバー メタリック
MINIコンバーチブル クーパーS
写真は、スポーツモデルとなるクーパーS。ハッチバックやクラブマンのクーパーSと同じ2.0リッターの4気筒ターボを搭載しています。エクステリアにおけるクーパーとの主な違いは、ハニカムメッシュのフロントグリル、ボンネットのエアインテーク、前後のバンパーデザイン、センター2本出しのテールパイプです。
新型クラブマンの新色 メルティングシルバー メタリックが、コンバーチブルにも設定されます。鮮やかなカリビアンアクアとは対称的に、シックでラグジュアリーな雰囲気を放つ上品なカラーです。クールなシルバーの中に、シャンパンゴールドのような暖かみも共存していて魅力的でした。
電動ソフトトップは18秒以内で開閉が可能
全自動で幌の開け閉めができる電動ソフトトップは、時速30km/hまで使うことができます。動作完了までに18秒以内という仕様で、突然の雨でもササッと閉じることができます。
実際に作動している様子を見ましたが、先代(R57)よりも全体的にスムーズに動いていました。とくに、2本のアームがフロントウィンドに乗っかるところが、先代は「ちょっと勢いをつけてガタンッ」、新型は「ちょっと減速してシュッ」と収まる感じです。
クーパーSが装着していたホイールは、ジャーミンに特別装備されている18インチのヴァニティースポーク 2トーン。クラシックな機械時計をイメージしたデザインで、エッジが効いた主張の強いホイールです。そのせいか、ボディに対して少し大きすぎるような気もしました。
後方視界は・・・
コンバーチブルのウィークポイントが後方視界です。Cピラー(リアウィンドウのかど)が幌で覆われてしまうため、どうしても斜め後方の視界が悪くなります。実際に運転席に座って確認してみましたが、新型も予想通りの視界でした。
幌を閉じても大きく開くラゲッジルーム
ラゲッジルームは、幌を閉じた状態でもイージーロード機能によって、大きく開くことができます。けっして大容量ではありませんが、普段の買い物で困ることはないでしょう。入りきらない荷物は、リアシートを倒すことによってスペースを拡張することができます。
ブラウンシートがボディカラーにベストマッチ
クーパーSのシートには、ライトブランのシートをコーディネート。ボディカラーとの相性は最高で、シックでクラシカルな高級感が室内に漂っていました。インパネまわりのデザインは、ハッチバックと共通ですが、国内で設定されていないインテリアサーフェスや、ピアノブラックのマルチファンクションステアリングが装備されています。
初採用 ユニオンジャックのデザイン幌
多くの来場者が興味を示していたのが、初めて採用されるユニオンジャックの幌です。メーカーオプションで85,000円となりますが、新型コンバーチブルを最も象徴するデザインポイントだと思います。
ユニオンジャックは単純にプリントされているのではなく、しっかりと幌に織り込まれています。グレーの部分は、伝統的なヘリボーンパターン(V模様の繰り返し)になっていて、しっかりと作りこまれている感じがしました。いっけんボコボコしているように見えますが、手触りは黒い部分と同じでサラっとしています。(グレーの部分は汚れが目立ちやすいかもしれません。)
これに見慣れてしまうと、普通の幌が物足りなく感じるかもしれませんね。ハイパフォーマンスグレードのジョンクーパーワークス コンバーチブルには、レッド織り込みのユニオンジャック幌なんて、カッコイイだろうなと思いました。
以上、東京モーターショー2015で世界初公開された新型MINIコンバーチブル(F57)のレポートでした。クラブマンについては別の記事で詳しく紹介します。
Check!新型コンバーチブルの装備・デビューパッケージ
MINIコンバーチブル(F57)の基本スペック
左:クーパー 右:クーパーS
クーパーとクーパーS
コンバーチブル ミニクーパー |
コンバーチブル ミニクーパーS |
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---|---|---|
エンジン | ガソリンエンジン 1.5L 直列3気筒 MINIツインパワーターボ |
ガソリンエンジン 2.0L 直列4気筒 MINIツインパワーターボ |
最高出力/回転数 | 136ps /4400rpm | 192ps /5000rpm |
最大トルク/回転数 | 220Nm /1250-4300rpm | 280Nm /1250-4600rpm |
トランスミッション | 6速AT(マニュアルモード付き) | |
加速 0-100km/h(AT) | 8.7秒 | 7.1秒 |
最高速度(AT) | 206km/h | 228km/h |
燃費(JC08) | 16.7km/L | 16.3km/L |
標準タイヤ | 16インチ 195/55 R16 | 17インチ 205/45 R17 |
全長x全幅x全高 | 3850x1727x1415mm(全長はクーパーS) | |
定員 | 4名 | |
トランク容量 | 160L(最大215L) | |
価格(8%税込) | 342万円 | 397万円 |
<主要諸元> | 詳細ページ | 詳細ページ |
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