リコール:第4世代MINI 制動装置不具合でエンジン始動不可のおそれ

ミニクーパーのリコール

2025年2月7日に、BMW株式会社から国土交通大臣に対してリコールの届出がありました。

リコールの対象車は、最新世代となる第4世代MINIの「MINIクーパー(F66/J01)※3ドア」「MINIエースマン(J05)」「MINIカントリーマン(U25)」。ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、BEVの全てが対象となります。

不具合箇所は「制動装置(統合ブレーキユニット)」です。ブレーキ警告灯とチェックコントロールメッセージが表示されたまま走行を続けると、ブレーキ操作時に通常よりも強い踏力が必要になり、次回のエンジン始動ができなくなるおそれがあります。

対象車はBMWとMINIを合わせて約3万台(MINIは7,724台)となります。

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リコール対象車

MINIクーパー/エースマン/カントリーマン

ミニ エースマン J05 EV エースマンSE 同世代MINIとの比較

MINI 製作期間の全体範囲
令和5年10月24日 ~ 令和6年8月27日
(2023年10月24日 ~ 2024年8月27日)
MINI 対象車台数
7,724台
型式 通称名 台数
3BA-12GD15 MINI クーパーC(3ドア) 1231
ZAA-12GC32 MINI クーパーE 280
3BA-22GD20 MINI クーパーS(3ドア) 943
ZAA-22GC32 MINI クーパーSE 1132
3BA-12GA15 MINI カントリーマンC 428
3DA-62GA20 MINI カントリーマンD 1469
ZAA-42GA33 MINI カントリーマンE 148
3BA-22GA20 MINI カントリーマンS ALL4 858
ZAA-52GA67 MINI カントリーマンSE ALL4 229
7BA-32GA20 MINI JCW カントリーマン ALL4 393
ZAA-32GC32 MINI エースマンE 206
ZAA-82GC32 MINI エースマンSE 407

リコール対象車の車台番号

> 車台番号を検索する

備考:対象車両であっても既に対策修理済みの場合は、該当リコール無しと表示されます。

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不具合内容

改善箇所説明図

ミニクーパー(BMW) リコール 基準不適合発生箇所の図解 2025年2月7日

部位(部品名)

制動装置(統合ブレーキユニット)

基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因

統合ブレーキユニットにおいて、製造管理が不適切なため、モーターセンサーの回路基板に異物が付着したものがある。また、コンタクトピン長さの設計検討が不十分なため、モーターセンサーの回路基板との接触圧によりノイズが発生する。そのため、電気的接触不良が発生し、ブレーキ警告灯の点灯およびチェックコントロールメッセージが表示される。そのまま走行を続けると、フォールバックモードとなることによりブレーキ操作時に通常よりも強い踏力が必要になり、次回にエンジンの始動ができなくなるおそれがある。

改善措置

全車両、統合ブレーキシステムのモニタリング機能の有無を確認し、無い場合はプログラムを更新する。なお、本不具合によるフォールバックモードに繋がるリスクが検知された時は、統合ブレーキユニットを良品に交換する。また、全車両、モニタリング機能に関する説明を取扱説明書に追加する。

その他

  • リコール届出番号:外-3860
  • リコール開始日:令和7年2月7日
  • 不具合件数:171件(BMW&MINI全体)
  • 事故の有無:0件
  • 発見の動機:市場からの情報による

周知させるための措置

  • 使用者:ダイレクト メール等で通知する。または、車両に直接インカーコミュニケーション メッセージを送信する。また、本不具合によるフォールバックモードに繋がるリスクが事前検知された際は、コールセンターから連絡する、あるいは、車両に直接インカーコミュニケーション メッセージを送信する。
  • 自動車分解整備事業者:日整連発行の機関誌に掲載する。
  • MINIのホームページに記載する。

関連リンク

MINI Japan

令和7年2月7日 国土交通省

text by minicooper-sketch.com