BEVのエントリーモデル 新型MINI「クーパーE」の新着フォト!
2024年から市場投入する新型MINIの新しいオフィシャルフォトが公開された。モデルは、3ドアのBEV(バッテリー式電気自動車)となる「MINIクーパーE」。
3ドアのBEVは、動力性能と航続距離が異なる三段階のグレード(クーパーE/クーパーSE/ジョンクーパーワークス)を設定しており、クーパーEはその中で最も価格を抑えたエントリーモデルとなる。
追記:国内発売日は2024年3月1日、納車は納車は第二四半期以降(7月から9月)を予定。価格はクーパーEが463万円、クーパーSEが531万円。
外観はクーパーSEとほぼ同じ
写真のボディカラーは新設定の「サニーサイドイエロー」
クーパーSEはフロントグリル右側に「S」のエンブレムが付く
クーパーEの外観は、半年前に公開済みの上位グレード「クーパーSE(詳細記事)」とほぼ同じで、これまでのMINIで定番となっていた「スタンダードなクーパー」と「スポーティなクーパーS」といった外観の大きな差別化は図られていない。
リアデザインもクーパーSEと同じ、違いはバックドアハンドルのモデル名のみ
この方針転換は先日発表された「ガソリンエンジンモデル(詳細記事)」も同様で、新世代MINIのグレード選びは、これまでとはちょっと違う検討が必要になりそうだ。
スポーツ嗜好の方は、スポーティな外観になるオプションの「ジョンクーパーワークストリム(詳細記事)」を付けるか、最上位グレードの「ジョンクーパーワークス(現時点で未公開)」を選択することになるだろう。
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走りのポテンシャルは十分
クーパーEはエントリーモデルとはいえ、運転を楽しめるポテンシャルは十分に与えられている。
トレッド幅の拡大とホイールベースの延長により、要求の厳しい路面状況におけるダイナミクスが向上。
内燃機関とは違い、瞬時に最大トルクを発揮できる電気モーターのおかげで、MINIならではのゴーカートフィーリングが、さらに楽しめるものとなっている。
クーパーE(463万円)は「最高出力184ps(135kW)/最大トルク290Nm」を発揮し、停止状態から100km/hまでを7.3秒で加速する。このタイムはガソリンエンジン(1.5L/3気筒/156ps/230Nm)のエントリーモデルとなる「クーパーC」より0.4秒も速い。
いっぽうクーパーSE(531万円)は「最高出力218ps(160kW)/最大トルク330Nm」で、0-100 km/h加速は6.7秒。ガソリンエンジン(2.0L/4気筒/204ps/300Nm)の「クーパーS」より0.1秒遅いが、先代のクーパーSと同タイムとなっている。
航続距離は必要最低限の「305km」
タイヤサイズは「205/50 R17」(ガソリンモデルよりもタイヤ幅が細い)
クーパーEは「40.7kWh」の高電圧バッテリーを床下に搭載。航続距離は、WLTPテストサイクルで「305km」となる。やや物足りない印象だが、日常使いには困らない距離という割り切った仕様になっている。いっぽうクーパーSEのバッテリーは「54.2kWh」で、航続距離は「402km」まで伸びる。
気になるクーパーEの外出先での充電時間は、75kWの高速充電機の場合、28分間で10%から80%まで充電が可能。
実際には、BEVは気温が極端に低いと航続距離が大幅に短くなる場合があるため、比較的暖かい地域で自宅で充電が可能、日常使いがメイン、という方が現実的なターゲットとなるだろう。
国内でどれほどの方が、ガソリンエンジンではなくBEVを選ぶのか、非常に興味深い。
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フォトギャラリー
MINIクーパーE(サニーサイドイエロー)
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