リコール:第二世代MINIのディーゼル 走行中にエンジン停止のおそれ
2021年1月18日に、BMW株式会社から国土交通大臣に対してリコールの届出がありました。
不具合箇所は「ディーゼルエンジンのタイミングチェーン」です。素材と表面加工の選定が不適切なため、強度不足でエンジン作動中に破断するおそれがあります。最悪の場合、走行中にエンジンが停止して再始動ができなくなります。
リコールの対象となるモデルは、平成26年7月1日から平成27年5月29日に製作された、第二世代のMINIクロスオーバー(R60)と、MINIペースマン(R61)のディーゼルエンジンモデルです。すでに48件もの不具合が発生しています。
対象車の使用者には、ダイレクトメール等で通知されます。
リコール対象車
第二世代MINIのクーパーD/クーパーSD
対象車 全体の製作範囲 | |
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平成26年7月1日 ~ 平成27年5月29日 ※対象とならない車両も含まれる |
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対象車台数 | |
合計 4945台 | |
型式 | 通称名 |
LDA-XD20F/LDA-XD20A/LDA-ZB20 | MINI クロスオーバー(R60) COOPER D COOPER D ALL4 COOPER SD |
LDA-RS20 | MINI ペースマン(R61) COOPER D |
リコール対象車の車台番号
備考:対象車両であっても既に対策修理済みの場合は、該当リコール無しと表示されます。
不具合内容
部位(部品名)
原動機(エンジン)
概要
直列4気筒ディーゼルエンジンにおいて、タイミングチェーンの素材と表面加工の選定が不適切なため、強度が不足しているものがある。そのため、エンジン作動中にタイミングチェーンが破断し、最悪の場合、走行中にエンジンが停止し、再始動できなくなるおそれがある。
改善措置
全車両、タイミングチェーンを対策品に交換する。
その他
- リコール届出番号:外-3157
- リコール開始日:令和3年1月18日
- 不具合件数:48件
- 事故の有無:0件
- 発見の動機:日本市場からの情報
- 改善実施済車には、左フロントドア、ロワヒンジのボルトの頭に白ペイントを塗布する。
周知させるための措置
- 使用者:ダイレクト メール等で通知する。
- 自動車分解整備事業者:日整連発行の機関誌に掲載する。
- MINIのホームページに記載する。
改善箇所説明図
関連リンク
MINI Japan
令和3年1月18日 国土交通省
- リコールの届出について
- リコール届出一覧表 / 対象車(PDF形式)