新型MINIをスポーティにドレスアップするオプション「ジョンクーパーワークス トリム(JCW Trim)」の全貌が正式に公開された。
写真のモデルは、2024年から国内導入される新型MINI3ドアのEVで、そのスポーツグレードにあたる「クーパーSE」。ジョンクーパーワークストリムをまとうことで、EVでありながらもスポーティな走りをイメージさせるホットハッチへと変貌を遂げている。
この姿は、近い将来発表されるガソリンエンジンのハイパフォーマンスモデル「ジョンクーパーワークス(JCW)」と、ほぼ同じであることが予想されるため、JCWファンも必見だ。
「クーパーSE」の基本スペックは、最高出力218馬力(160kW)、最大トルク330Nmを発揮し、停止状態から100km/hまでを6.7秒で加速する。これは、先代(F56)のガソリンエンジンモデル「クーパーS」とまったく同じタイムで、俊敏な走りも楽しめるEVであることがわかる。EV航続可能距離は最大で402km。急速充電ならば30分弱で10%から80%まで充電が可能。
モータースポーツにインスパイア
JCW専用デザインのフロント&リア
▼比較用:クーパーSEの標準外装
▼比較用:クーパーSEの標準外装
ボディカラーは新色の「レジェンドグレー」。そこにチリレッドのルーフとミラーキャップが組み合わされ、通常モデルとは異なるジョンクーパーワークスならではのスペシャルな存在感を醸し出す。
JCW専用デザインのフロントとリアに加えて、通常モデルでは無塗装となるサイドスカートはボディ同色に塗装し、隆起した形状となっている。これにより、ホットハッチならではの疾走感や低重心で車高が低く見える効果を与えている。
LEDヘッドライトのデイタイムランニングライトは、上下2本の水平ラインが発光する(JCWシグネチャーの場合)。先代のリング型に比べ、よりモダンで精悍な顔つきになった。
グロスブラックで閉ざされたフロントグリルには、新しいジョンクーパーワークスのロゴを配置。ロゴは伝統的な「レッド、ホワイト、ブラック」の配色と、モータースポーツを象徴するチェッカーフラッグで、メリハリのあるスッキリしたデザインになった。
テールライトの独創的なグラフィックは、コンパクトな車幅をワイドに見せる。
フロントとリアには、スポーティなデザインの専用ディフューザーを装備。グロスブラック仕上げのリアディフューザーは、2021年に発売した先代(F56)の後期モデル(LCI2)から採用されている。
写真のモデルはEVの「クーパーSE」のため、テールパイプ(マフラー)が無くちょっと寂しく感じるのがホンネ。しかし、ガソリンエンジンの「クーパーS」や「ジョンクーパーワークス」ならば、ここから2本?のテールパイプが顔を出して、さらに勇ましくなるはず。
10本のスポークを備えたJCW専用の18インチホイール「ラップ スポーク 2トーン」を装着。歴代のJCWホイール(GPは除く)の中で、これほどエッジが効いてメカニカルなデザインなものはない、つまりカッコイイ。
MINI伝統のボンネットストライプは、ノーズに向かってレッドからボディカラーへとフェードアウトする新デザインを採用。そのグラデーションパターンもチェッカーフラッグになっており、徹底してモータースポーツの世界観が演出されている。
リアスポイラーは、クルマ好きなら思わず観察してしまう形状。先代のJCWリアスポイラーはルーフエンドを飾るファッション性に秀でていたが、新型では大きな翼端板が付き、空力性能を追求したデザインという印象を受ける。
ブラック&レッドのインテリア
JCWならではのシックでスポーティな空間演出
JCWシートは、レッドステッチが施された合成皮革と、マルチカラーのニット素材を組み合わせたもの。ヘッドレストとショルダー部分のツブツブしたデザインは、正直言って好き嫌いが分かれそうだ。
ブラックとレッドのカラーコンセプトは、ドアとダッシュボードを覆うニットにも引き継がれている。助手席側はチェッカーフラッグ風のパターンで装飾されている。
ドアシルプレートにもジョンクーパーワークスの新ロゴ。
中央にある直径240mmのOLEDディスプレイ(標準装備)は、車両関連データがまとめられ、ナビゲーションやメディア、電話、環境設定に関する情報が表示される。
最新バージョンとなる「MINIオペレーティングシステム9(詳細)」が採用されており、スマートフォンと同じタッチ操作や高レベルの音声操作に対応する。ディスプレイはサムスン製で、この形状は自動車業界で初となる。
新型MINIで注目の新機能「MINIエクスペリエンスモード」は、最大で8つの演出が楽しめる「走行モード」の超進化版。そこには、ジョンクーパーワークスからインスピレーションを得た「ゴーカートモード」が含まれる。
ゴーカートモードを選択すると、室内照明やディスプレイに映し出される計器類のデザインが変わり、アクセルペダルのスロットルレスポンスも鋭くなり、走る気持ちを盛り上げるゴーカートサウンドが鳴り響く。日常のドライブから一転して、いつでも気軽にスポーティなドライビングフィールとレーシーな世界観を楽しむことができる。
※写真は海外仕様車のため、国内仕様車のジョンクーパーワークストリムとは一部異なる場合があります。
text by minicooper-sketch.com
フォトギャラリー
クーパーSE/ジョンクーパーワークストリム
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