ジョンクーパーワークスがマイチェン!MINI史上最強の306馬力に進化!
大幅なパワーアップをはたしたMINIクラブマン(F54)とMINIクロスオーバー(F60)のハイパフォーマンスモデル「ジョンクーパーワークス」が正式発表。
新しいジョンクーパーワークスは、MINIブランド60年の歴史の中で最も強力な「306HP/450Nm」の2リッター4気筒のガソリンターボエンジン(BMW)を搭載。2017年に発売した従来型に比べ、最高出力は「75HP向上」、最大トルクは「100Nm向上」という大幅なパフォーマンスアップをはたした。
これはエンジンスペックのマイナーチェンジというより、モデルそのもののクラスアップといえる。同エンジンは、2019年5月に登場したBMW 1シリーズのハイパフォーマンスグレード「M135i」や、2020年に3000台限定で生産するMINI3ドアの超ホットモデル「ジョンクーパーワークスGP」にも搭載。
0~100km/h加速は、クラブマンのジョンクーパーワークスが「4.9秒」、クロスオーバーのジョンクーパーワークスが「5.1秒」で、従来型より約1.5秒も速くなっている。それを物語るかのように、MINIで初めて最高速が電子制御によって250km/hに制限される。
進化はエンジンだけにとどまらず、内部効率を高め乗り心地も向上させた新しい8速ステップトロニックスポーツトランスミッション(アイシン製)や、迫力のサウンドと新しい排気ガス規制に対応したスポーツ排気システム、高出力エンジンに対応した冷却システムや全輪駆動ALL4システム、新設計のスポーツブレーキシステム、より強化されたシャシーなど、エンジンパフォーマンにあわせて、走りのクオリティを高める主要コンポーネントが「レーシング仕様」にアップグレードされている。
このほかエクステリアなどの変更点は、2019年4月に発表された「クラブマンのマイナーチェンジ」に準ずる。フロントグリルのメッシュ領域拡大、デイライトが完全なリング型となったLEDヘッドライト、英国旗のユニオンジャックをデザインに落とし込んだLEDリアコンビランプ、空力に最適化されたドアミラーキャップなどを備える。クロスオーバーのエクステリアは従来通り。
英国での販売開始は2019年7月から。気になる英国価格は、MINIクラブマン ジョンクーパーワークスが日本円で「約485万円」、MINIクロスオーバー ジョンクーパーワークスが「約503万円」。従来型の価格(発売開始時点)に比べ「50万円」ほどアップしている。
▼ 追記:2019年10月2日に国内販売がスタート!
国内の車両価格(10%税込)は、MINIクラブマン ジョンクーパーワークスが「568万円」、MINIクロスオーバー ジョンクーパーワークスが「605万円」。従来型に比べてクラブマンが30万円アップ、クロスオーバーが26万円アップとなる。従来型と同様に、トランスミッションは8速ATのみでMTは選択できない。
NEWS2020年秋にMINIクロスオーバーがマイナーチェンジ!
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新型ジョンクーパーワークスの主な改良点&特長
1. より自然なレスポンスを楽しめる高出力エンジン
MINIクラブマン(F54) ジョンクーパーワークス
MINIクロスオーバー(F60) ジョンクーパーワークス
新設計のBMWグループ「2リッター4気筒ガソリンターボエンジン」を搭載。排気量は従来型と同じだが、強化クランクシャフトや専用のピストンターボチャージャーなどのハード面が一新されている。新しいエンジンはアクセル操作のわずかな変化にも自然に反応するように改良が施され、ドライバビリティも向上した。
従来型(2017年発売)に比べ、最高出力は「231HP(170kW)」から「306HP(225kW)」、最大トルクは「350Nm/1450~4600rpm」から「450Nm/1750~4500rpm」、圧縮比は「10.2」から「9.5」に変更。0~100km/h加速は従来型より約1.5秒短縮し、クラブマンで「4.9秒」クロスオーバーで「5.1秒」というMINIの量産車で最速タイムを達成。
これまでMINIの量産車で最速だった「MINI3ドア ジョンクーパーワークス(FF/231HP)」が「6.1秒」であることから、エンジンパフォーマンスの向上がいかに大きいか分かる。
2. 最新の冷却システムでスポーツ走行もOK
レーシングのノウハウを活かした新開発の冷却システムによって、サーキット走行時でもエンジンやブレーキを最適な温度に保つ。ジョンクーパーワークス専用のフロントバンパーに備わった大型の吸気口は、スポーティなルックスにも貢献。従来型ではサブラジエターがフロント左側のみに備わっていたが、新型では右側にも増設されている。リザーバータンクも大型化して冷却効率を高めた。
3. 劇的サウンド!専用のスポーツ排気システム
新たに開発したジョンクーパーワークス専用のスポーツ排気システム。サウンドは感情を揺さぶるかのように刺激的でありながら、リラックスした普段乗りでは控え目なレベルに抑え込まれる。リアの両サイドから伸びるテールパイプの直径は、従来型より10mm太くなり、クラブマンが「95mm」クロスオーバーが「85mm」の仕様。ガソリン微粒子フィルターにより、「Euro 6d-TEMP」の排気ガス規制にも準拠する。
4. 最新の8速スポーツトランスミッション&機械式デフロック
従来型と同様にアイシンAW製の8速トルコンAT(マニュアルモード付)だが、最新世代を採用することで、内部効率やシフトチェンジが洗練され乗り心地も改善。最新のロックアップ機構により、エンジンからのトルクをダイレクトに伝達することが可能となり、サーキット走行でもMINIならではのゴーカートフィーリングが楽しめる。
セレクターレバーは、操作の容易な電子制御式に変更。スポーツ走行にかかせない「パドルシフト(スポーツトランスミッションとセット)」も標準装備。残念ながら、マニュアルトランスミッションは設定されない(当世代のMINIでマニュアルが国内販売されているモデルは、ハッチバックのMINI3ドアのみ)。
さらに、フロントアクセルには機械式のディファレンシャルロックも備える。必要に応じて最大で39パーセントのロック効果を発揮し、DSC(ダイナミックスタビリティコントロール)との連携で雨天や未舗装の滑りやすい路面でも優れたトラクションをもたらす。カーブでのドライビングダイナミクスにも貢献。
サーキット走行で役立つローンチコントロールも搭載。スタート時にジョンクーパーワークスの動力性能を極限まで引き出した発進加速を可能とする。
5. 全輪駆動システム「ALL4」も改良
MINIの全輪駆動モデルに搭載されている「ALL4」システムを、高出力エンジンやモデル特性にあわせて改良。ALL4のインテリジェントコントローラーは、DSCと相互接続され、走行状況に応じて前輪と後輪の理想的なトルク配分をリアルタイムで調整する。前輪にスリップの危険性が高まると瞬時にトルクを後輪に伝達して、安定した走行を実現する。
6. 電子制御のスポーツサスペンションも用意
車高が10mmダウンするJohn Cooper Worksスポーツサスペンションを標準装備。さらにメーカーオプションで、ダンパーの減衰力を二段階で電子制御する「アダプティブサスペンション」も用意。標準装備の「MINIドライビングモード」でスポーツモードを選択すると、一段と引き締まった足回りに切り換わる。
※アダプティブサスペンションは従来から設定されているが、オプション装着する方が少ないため、レアオプションの1つとなっている。
7. 新しいブレーキシステム
ブレンボと共同開発したジョンクーパーワークス専用のブレーキシステムも再設計。フロントブレーキシステムは、従来型より直径を25mmも大型化した360mmを採用。大型のブレーキディスクによって、300馬力オーバーのモデルに相応しい高レベルのブレーキ安定性を実現し、激しいサーキット走行にも耐える性能を持つ。大径ホイールから見えるレッドペイントのブレーキキャリパーには「John Cooper Works」のロゴを配置。
8. 専用のルーフスポイラー
ジョンクーパーワークス専用のルーフスポイラーは、高速域での安定性を向上。ドアミラーキャップは、従来の球型から空力を最適化した流線型に変更(クラブマン全グレード)され、躍動感のあるスタイリングをつくる。このほか、フロントとリアのエアロバンパーもジョンクーパーワークス専用のデザインを採用している。
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MINIクラブマン ジョンクーパーワークス
観音開きのバックドアを持つ超個性派のホットワゴン
ジョンクーパーワークス専用色「レベルグリーン」
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MINIクロスオーバー ジョンクーパーワークス
MINI最大の居住空間を持つ万能型のホットSUV
動画でチェック!
試乗インプレッション
モータージャーナリスト五味康隆氏による「クラブマン ジョンクーパーワークス」の試乗インプレッション。同じエンジン&トランスミッションを搭載する兄弟車「BMW1シリーズ M135i xDrive」との比較も。
サーキット試乗インプレッション
価格と基本スペック
2019年10月 発売 マイナーチェンジ |
MINIクラブマン | MINIクロスオーバー | |
---|---|---|---|
ジョンクーパー ワークス |
ジョンクーパー ワークス |
||
発売日 | 2019年10月2日 | ||
価格(10%税込) 2019年10月現在 |
568万円 | 605万円 | |
エコカー減税 | – | – | |
中古車情報 | – | – | |
変速機 | 8速スポーツAT パドルシフト付 |
||
駆動形式 | 4輪駆動 | ||
エンジン | BMW ガソリン ターボ | ||
2.0L 4気筒 | |||
型式:B48A20E | |||
最高出力 | PS | 306 | |
rpm | 5000 | ||
最大トルク | Nm | 450 | |
rpm | 1750~4500 | ||
加速 0-100km/h ※欧州仕様 |
4.9秒 | 5.1秒 | |
燃費 JC08 km/L |
13.7 | 13.2 | |
燃費 km/L |
WLTC | 12.1 | 11.3 |
市街地 | 8.9 | 8.5 | |
郊外 | 12.3 | 11.5 | |
高速道路 | 14.2 | 13.0 | |
燃料 | ハイオク | ||
燃料タンク L | 48 | 61 | |
定員 | 5名 | ||
車両重量 kg | 1600 | 1670 | |
全長/全幅/全高 mm | 4275×1800×1470 | 4315×1820×1595 | |
ホイールベース mm | 2670 | ||
最小回転半径 m | 5.5 | 5.4 | |
荷室容量 L | 360-1250 | 450-1390 | |
タイヤサイズ フロント/リア |
225/40 R18 | 225/50 R18 | |
ホイールサイズ フロント/リア |
8Jx18 | 7.5Jx18 | |
その他 | 諸元表 | 諸元表 |
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主な標準装備
- 8.8インチ 純正ナビ(タッチスクリーン)
- MINIコネクテッド(スマートフォンアプリと連携)
- アクティブクルーズコントロール(前走車との車間距離を自動調整)
- オートマチックテールゲート(バックドアの自動オープン)
主な標準装備 |
---|
ナビゲーションシステム(詳細解説) HDDナビ、TVやDVD/CDはディーラーオプション、地図データ更新 3年間無料(工賃別) |
8.8インチ ワイドカラーディスプレイ タッチスクリーン |
MINIコネクテッド(有効期間:3年) 車載通信モジュールを使用したリモートサービス、MINIオンライン(ニュースや天気予報の受信) |
MINIコネクテッド アプリ スマートフォン連携機能、専用のスマートフォンアプリ(iOSのみ)でナビの目的地設定などが可能、一般アプリのSpotify等にも対応 |
ITSスポット対応 ETC車載器システム内臓 自動防眩ルームミラー ルームミラー右側面にETCカードスロットを搭載 |
ドライビングアシスト (前車接近警告機能、衝突回避・被害軽減ブレーキ) 約60km/h以下で自動ブレーキを作動させて被害を軽減する、前車接近警告機能は歩行者検知機能付き、単眼カメラ方式(ミリ波レーダーなし) |
アクティブクルーズコントロール(ACC) (ストップ&ゴー機能付) クルーズコントロール時にカメラで前走車を認識して車間を自動調整、停止&発進にも対応 |
John Cooper Works レザーステアリング マルチファンクションスイッチ、パドルシフト付き |
MINIドライビングモード(詳細解説) SPORTとGREENの走行モード、GREENモードはコースティング(空走)機能付き |
ヘッドアップディスプレイ ステアリング前方にナビやオーディオ、車速などの情報を表示 |
LEDヘッドライト&LEDリアコンビランプ クロスオーバーは照射範囲が可変するアダプティブヘッドライト、クラブマンのリアコンビランプはユニオンジャックデザイン |
18インチ アロイホイール John Cooper Works グリップスポーク ブラック |
ダイナミカレザーコンビネーション カーボンブラック John Cooper Works専用のスポーツシート |
リアビューカメラ&リアPDC リアPDCは後退時に後方の障害物を警告 |
コンフォートアクセス キーのボタンを使わずに、ドアハンドル側のボタンで施錠/解錠(スマートキー) |
オートマチックテールゲートオペレーション(オープン/クローズ、イージーオープナー機能付) 車体下に足をかざすとバックドアを自動でオープン |
MINIエキサイトメントパッケージ ドアミラー下側からMINIロゴを地面に照射、カラー変更ができる間接照明 |
その他 フロントディファレンシャルロック(機械式)/John Cooper Works スポーツサスペンション/John Cooper Works ツインエキゾーストテールパイプ/リアスポイラー/アームレスト(フロント/リア)/2ゾーンオートエアコン/Bluetoothハンズフリーテレフォンシステム/Bluetoothオーディオストリーミング/USB(音楽・動画再生対応)/リアフォグランプ/6スピーカー |
ジョンクーパーワークスの最新情報
2020年3月 特別仕様車が発売!
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