MINI F56/F55 フロントグリルフィンのカスタム
F系のミニクーパーS(F56/F55)には、ハニカムメッシュのフロントグリルに1本のクロームメッキフィン(ルーバー)がデザインされています。いっけん、それほど重要なパーツに見えませんが、フロントフェイスの印象を大きく変える可能性を秘めたカスタムポイントです。
ハイパフォーマンスモデルのジョンクーパーワークスでは、チリレッドのフィンが標準装備され、レーシーなイメージをより一層高めています。
そこで、フロントグリルフィンのカラーチェンジによって、クーパーSのフロントフェイスがどのように変化するのか、写真を加工して画像シミュレーションを行ってみました。
さらに、フロントグリルフレームやヘッドライトリングのブラック化と組み合わせたら、どのような印象になるのか、これらを組み合わせたカスタマイズもシミュレーションしてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
フロントグリルフィンのカスタムパターン
フロントグリルフィンのカスタマイズは、基本的に次の3パターンになります。
- レッド化
⇒ 純正のJCW用と交換 or 塗装 or ラッピング - ボディ同色化
⇒ ボディと同じカラーに塗装 - ブラック化
⇒ ブラックに塗装 or ラッピング
1つ目のレッド化は、ジョンクーパーワークス用の純正パーツがあることと、スポーティなイメージチェンジが期待できるので、この中で最も人気になると思います。
ボディ同色化は、標準との違いが明らかで「カスタムカー」というイメージが強くなります。といっても、MINIに詳しくない一般の方からは、クロームメッキが減って、より自然に見えるかもしれませんね。
ブラック化は、クロームメッキを排除して精悍なイメージを狙うブラックアウトの一部として採用するケースが多いと思います。特にサンダーグレーやミッドナイトブラックのダーク系カラーには、定番になりそうです。
追記:アフターパーツメーカーからフロントグリルフィンをレッドまたはブラックに変更するカバーが発売されました。「フリークラフト グリルセンターモールカバー(楽天)」
それでは、レッド化からシミュレーション画像をチェックして行きましょう。
グリルフィンのレッド化(JCWフィン)
ボルカニックオレンジ
人気色のボルカニックオレンジのフィンをレッド化した状態です。ボディがビビッドなカラーなので、全体的に活発なイメージになった印象です。スポーティ感やカタマリ感は弱いですが、MINIらしい遊び心が感じられて面白いです。
サンダーグレー
サンダーグレーのフィンをレッド化した状態です。鮮やかなフィンがレーシーなアクセントカラーとしてマッチしていると思います。この組み合わせは、ジョンクーパーワークスでも多く見かけることになるかもしれませんね。
エレクトリックブルー
エレクトリックブルーのフィンをレッド化した状態です。予想通りでしたが、やや落ち着きのないカラーリングになっている印象です。とはいえ、MINIのキャラクターを加味すれば、これもアリな組み合わせかもしれません。
ホワイトシルバー
ホワイトシルバーのフィンをレッド化した状態です。気持のよいハイコントラストで、レッドが最も綺麗に目立っている印象です。少し目立ち過ぎるかもしれませんが、希少な組み合わせになるので、レア度は高いでしょう。
フィンのレッド化は、純正ベースでレーシーなイメージにしたい場合に安心して選択できるカスタムといえます。ただし、ボディカラーとの組み合わせには注意が必要で、ドレスアップの方向性を考慮して慎重に検討したいところです。なお、ホワイトルーフよりもブラックルーフのほうが、レッドが暴れずに落ち付いたカラーバランスになると思います。
簡単取付「グリルセンターモールカバー」
グリルフィンのボディ同色化
ボルカニックオレンジ
ボルカニックオレンジのグリルフィンをボディ同色化した状態です。フィンとボディを同色にすると、予想していた以上に大きな変化を感じました。個人的には、次の2つのポイントに注目したいと思います。
- ボディカラーの主張が高まる。
- フロントグリルの存在感が低減する。
フィンは小さなパーツですが、フロントグリル中央にあることで全体のイメージに強い影響を与えるようです。常にフロントの中心軸として目に入るので、カラーそのものの主張が高まる感じがします。
もう一つは、大型のフロントグリルがボディと馴染んで小さく見えることです。小さいというのは大袈裟ですが、存在感が低減されてクセが少なくなる印象です。F系の大きく口を開けたようなグリルが気になっていた方は要検討ですね。
ブレイジングレッド
ブレイジングレッドのグリルフィンをボディ同色化した状態です。これは、ジョンクーパーワークスのチリレッド&ブラックルーフとほぼ同じです。アグレッシブなJCWエアロを装着していないことと、フロントグリルの存在感が低減されているので、全体的に行儀よくまとまっていると思います。
エレクトリックブルー
エレクトリックブルーのグリルフィンをボディ同色化した状態です。今回シミュレーションした中で、個人的に1番のお気に入りです。ホワイトルーフでも無理なく似合うと思います。
ムーンウォークグレー
ムーンウォークグレーのグリルフィンをボディ同色化した状態です。グリルの存在感が減ったことと、シックなグレー系カラーと相まって、落ち着きのある上品なイメージになった印象です。
フィンのボディ同色化は、大幅なフェイスチェンジが期待できるカスタムで、大型のフロントグリルを小さく見せる効果も期待できそうです。
グリルフィンのブラック化
ボルカニックオレンジのグリルフィンをブラック化した状態です。フロントグリルを上下に分断していたフィンが目立たなくなったことによって、フロントフェイスが落ち着いてシンプルになった印象です。その代り、六角形のグリルフレームが強調されて、グリル全体が少し大きくなったようにも感じます。
また、グリルの内側がブラック一色になったので、グリル全体が少し重くなった印象です。その影響か、わずかに重心が低くなったようにも見えます。基本的にホワイトルーフよりブラックルーフのほうが、全体的なカラーバランスは良さそうです。
ブレイジングレッド
ブレイジングレッドのグリルフィンをブラック化した状態です。ルーフのブラック、ボンネットのブラックストライプ、そしてブラック化したフロントグリルが、レッド&ブラックのカラーリングを一段と強めています。
サンダーグレー
サンダーグレーのグリルフィンをブラック化した状態です。やはり、ダーク系カラーのブラックルーフには、普通に似合いますね。
エレクトリックブルー
エレクトリックブルーのグリルフィンをブラック化した状態です。ボルカニックオレンジやブレイジングレッドと同様に、鮮やかなカラーのブラックルーフ車には、ツートンのカラーバランスを整える効果がありそうです。
フィンのブラック化は、クロームメッキを減らして落ち着いたイメージにしたい場合のファーストステップとして、お勧めのカスタムといえそうです。
ただし、グリルフレームが大きな輪っかのように強調されるので、気になる方は慎重に検討してください。ボンネットストライプがない場合は、その傾向が更に強まると思います。
グリルフィン&ブラックアウトのカスタムパターン
レッド化、ボディ同色化、ブラック化の3パターンをチェックしてきましたが、これらにブラックのグリルフレームやヘッドライトリング、ブレーキダクトを組み合わせたら、どのような印象になるのか興味深いところです。
そこで、グリルフィンと各パーツをブラック化したカスタムパターンも画像シミュレーションしてみました。ボディカラー別に比較検討ができるようにまとめましたので、該当するカラーのオーナーの方は、ぜひ参考にしてみてください。
ボディカラー
text and photo by minicooper-sketch.com
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