MINIが「ジョンクーパーワークス エレクトリック(MINI John Cooper Works Electric)」のコンセプトモデルを開発中であることを正式に発表。
ジョンクーパーワークスは、MINIのトップグレードに君臨するハイパフォーマンスモデル。現行モデルでは、MINI5ドアを除くすべてのモデルに設定されている。
MINIは2017年にブランド初の電動化モデルとなるプラグインハイブリッド「MINIクロスオーバー クーパーSE ALL4」を発売(国内)。2020年には、MINIハッチバックをベースにしたピュアEVとなる「クーパーSE」を海外市場で発売している。
MINIブランドの責任者であるベルンド・コーバーは、これらの電動化モデルによって「MINIならではの運転の楽しさと、EV(電気自動車)が両立できることを示すことができた」、そして「今こそジョンクーパーワークスのパフォーマンスをEVに移行するとき。そのために、電動ドライブを搭載したジョンクーパーワークスのコンセプト開発に集中している」と述べている。
この勢いを見ると「ジョンクーパーワークスはEVになってしまうのか?」と不安になるが、これまでと同様にガソリンターボエンジンもリリースされるので安心したい。
ベルンド・コーバーは、「従来の内燃機関を搭載したジョンクーパーワークスは、世界中のファンのニーズを満たす上で重要な役割を持ち続けます」と補足している。
今回発表された開発車両は、世界限定3000台(国内導入240台)の「ジョンクーパーワークスGP」をベースにしている。GPは306psのMINI最強エンジンを搭載し、リアシートを取り払った2シーターのスペシャルモデル。エクステリアではワイドなフェンダーや巨大なリアスポイラーが特徴だ。エンジンの無いEV(BEV)ならではの変更点として、センター2本出しのテールパイプが削除されている。
コンセプトモデルの名称や責任者の発言内容に「GP」というワードは一切入っていないが、あえてこのGPをベースにしている点が様々なことを想像させる。走りのパフォーマンスがGPレベル?あるいはそれを超えるのか。バッテリーの重量アップやスペースの確保のために、2シーターになる?限定生産?などなど。
この猛獣のようなルックスを持って、勇ましいエンジンサウンドやエキゾーストノートが聞こえないということが寂しくもあり、新しくもある。
ガソリンエンジンをこよなく愛するコアなジョンクーパーワークスファンからは、冷たい視線を向けられるかもしれない。
いずれにしてもMINIがジョンクーパーワークスブランドを使って「EV」という新カテゴリーで、ホットハッチの頂点を狙いに来ていることが確かとなった。
text by minicooper-sketch.com
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