MINIペースマン 2015年モデル発表!クリーンディーゼル搭載!
BMWは、マイナーチェンジしたMINIペースマン(R61)の2015年モデルを発表。日本初導入のクリーンディーゼルエンジンを搭載したモデルを追加し、2014年9月8日から販売が開始される。
MINIペースマン(paceman)は、5ドアのミニクロスオーバーをベースにした3ドアのスポーツアクティビティクーペ。搭載エンジンやフロントフェイスはクロスオーバーと同じだが、サイドやリアのスタイリングは全く異なる。SUV風でありながら、クーペの疾走感が融合された独特なデザイン。個性的なMINIの中でも特に異彩を放っており、街ですれ違うことは非常に稀だ。
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INDEX
マイナーチェンジの主な変更点
マイナーチェンジは、主にエクステリアとインテリアの小変更にとどまる。その代わり、クリーンディーゼルエンジンを搭載したクーパーDの追加が大きなトピックとなる。
なお、ペースマンのクーパーDとミニクロスオーバーのクーパーDに搭載されるクリーンディーゼルエンジンは同じものになる。ディーゼルエンジンの特長については、ミニクロスオーバーの記事で詳しく解説している。
- ★ディーゼルエンジン搭載のクーパーDを追加
- ラジエーターグリルのデザイン変更
- MINI初のピアノブラックのエクステリアパーツを用意
- 軽量化した新デザインのアルミホイール
- LEDフロントフォグランプ
- スピードメーターとタコメーターの文字盤が白系からアンスラサイト(ダークグレー)に変更
- 車内音響の改善
- クーパーSの標準装備を追加
(スポーツボタン、アダプティブヘッドライト、ブラックリフレクターヘッドライトなど) - 本体価格の引き下げ(詳細は後述)
ボディカラーは、ジャングルグリーンメタリックとミッドナイトグレーメタリックの2色が追加。
エクステリア
写真は全てフラッグシップモデルのペースマン ジョンクーパーワークス(JCW)。クーパーSとはカラーリングに加え、フロントとリアのリップ、サイドスカートのデザインなどが異なる。
エクステリアの最も大きな変更はフロントグリル。メッシュグリルにチリレッドのルーバー1本と「John Cooper Works」のロゴが追加された。このコンセプトは新型MINIハッチバック(F56/2014年発売)と同じだ。
テールに向けて極端に下がったルーフが、ペースマンだけのスタイリングを創りだす。SUVの高いアイポイントを持ちながら、リアは重たくならずスポーティにまとまっている。
テールランプはミニクロスオーバーと全く異なり、リアからでも一目でペースマンだと分かる。特徴的な横長のテールランプにより、腰高かつワイド感のあるリアスタイルを創りだしている。
ワイルド感と軽快感の絶妙なバランスが本当にユニークなキャラクターを生み出している。
オプションで新に用意されるピアノブラック仕様のヘッドライトリングとサイドスカットル。コントラストの強い高級感のあるディテールを演出。
ペースマンとクロスオーバーの比較
写真左はマイナーチェンジ後のミニクロスオーバー(R60/2015年モデル)。ペースマンのルーフとウェストラインがテールに向けて絞られているのが分かる。サイドスタイルはクロスオーバーよりもMINIハッチバックに近く、腰高のリアスタイルによって後輪が蹴りだすような力強いイメージを誘う。ペースマンは全てのモデルにスポーツサスペンションを装備。ホイールベースは同じだが、全高はペースマンが40mmほど低い。
インテリア
※日本仕様車は右ハンドルになります。
インパネのデザインは、クロスオーバーと同じ。写真はセンターサークルにオプションのディスプレイ(MINIビジュアルブースト)を装備。
スピードメーターの文字盤はダークグレーに変更され、落ち着いた雰囲気にイメージチェンジ。従来からダークグレー仕様だったジョンクーパーワークスのメーターには「John Cooper Works」のロゴが追加される。そのほか、エアコン吹き出し口中央のツマミにクロームリングを追加。
2人乗りの後席には、フロントシートを倒してアクセスする。後席の利用頻度がペースマンかクロスオーバーかの分かれ道でもある。運転席と助手席には、ホールド性の高いスポーツシートを標準装備。(センターレールも標準装備)
後席は折り畳むことができ、ラゲージルームは330Lから1080Lまで拡張が可能だ。ミニクロスオーバーよりも1割程度狭くなるが、見た目ほどの差はない。
新しいボディカラー
ボディカラーは、ジャングルグリーンメタリックとミッドナイトグレーメタリックが新登場。
その他のカラーバリエーションは次の通り。ライトホワイト(ソリッド/標準)、ブレイジングレッド(メタリック)、スターライトブルー(メタリック)、クリスタルシルバー(メタリック)、ブリリアントコッパー(メタリック)、アブソリュートブラック(メタリック)。
ジャングルグリーンメタリック
source : MINI Deutschland Configurator
※イメージ画像のモデルはペースマン クーパー
ミッドナイトグレーメタリック
動画
試乗インプレッション
マイナーチェンジしたペースマンとミニクロスオーバーの紹介動画。(2分52秒)
基本スペックと価格
2015年モデルから国内販売されるモデルが変更される。四輪駆動のクーパー ALL4とクーパーS ALL4が廃止。そして、新たにクリーンディーゼルエンジン搭載のクーパーDが追加される。四輪駆動は、ガソリン車のジョンクーパーワークスのみとなる。
また、本体価格が見直され、従来よりもクーパーで13万円、クーパーSで10万円、ジョンクーパーワークスで6万円引き下げられている。
2015年モデルは、2014年9月8日から販売開始。
ガソリン車
ガソリン車のクーパー ALL4(四輪駆動)とクーパーS ALL4は廃止。
2015年モデル | エンジン (出力 / トルク / 加速) |
変速機 | 燃費 JC08 |
価格 |
---|---|---|---|---|
MINI Paceman クーパー |
1.6L 4気筒 122PS 6000rpm 160Nm 4250rpm 0-100km/h 11.5秒 |
6MT 受注生産 |
16.7km/L | 308万円 |
6AT | 14.0km/L | 321万円 | ||
MINI Paceman クーパーS |
1.6L 4気筒 ターボ 184PS 5500rpm 240-260Nm 1600-5000rpm 0-100km/h 7.7秒 |
6MT 受注生産 |
16.2km/L | 362万円 |
6AT | 14.1km/L | 375万円 | ||
MINI Paceman ジョンクーパーワークス (四輪駆動) |
1.6L 4気筒 ターボ 218PS 6000rpm 280-300Nm 1900-5000rpm 0-100km/h 6.8秒 |
6MT 受注生産 |
14.4km/L | 460万円 |
6AT | 12.0km/L | 477万円 |
ディーゼル車
ディーゼルはAT限定となり、グレードはクーパーのみ設定される。
2015年モデル | エンジン (出力 / トルク / 加速) |
変速機 | 燃費 JC08 |
価格 |
---|---|---|---|---|
MINI Paceman クーパーD |
2.0L 4気筒 ターボディーゼル 112PS 4000rpm 270Nm 1500-2500rpm 0-100km/h 11.2秒 |
– | – | |
6AT | 16.3km/L | 341万円 |
その他の仕様
全長×全幅×全高(mm) | 定員 | トランク容量 | 最小回転半径 | タイヤサイズ |
---|---|---|---|---|
4120×1785×1520 (クーパーSは全長4125。ジョンクーパーワークスは全長4135 全高1525) |
4人 | 330-1080L | 5.8m | 205/60 R16 205/55 R17 |
エコカー減税
ディーゼルエンジンは、ポスト新長期規制(平成22年排出ガス規制)をクリアしているため、取得税と重量税は全額免税、自動車税は75%減税となる。(減税適用例:クーパーDの場合、合計で約137,200円の優遇)
2014年7月時点の減税率は以下の通り。
モデル | 変速機 | 取得税 | 重量税 | 自動車税 |
---|---|---|---|---|
MINI Paceman クーパーD |
6AT | 免税 | 免税 | 75% 減税 |
ガソリン車は、MTのみが減税対象となる。
モデル | 変速機 | 取得税 | 重量税 | 自動車税 |
---|---|---|---|---|
MINI Paceman クーパー |
6MT | 60% 減税 |
50% 減税 |
– |
MINI Paceman クーパーS |
6MT | 60% 減税 |
50% 減税 |
– |
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