MINI初のEV「ミニクーパーSE」発表! 184馬力のゴーカートEVが誕生
MINI3ドアをベースにしたEV(電気自動車)「ミニクーパーSE」が正式発表。量産車でMINI初のEVとなるクーパーSEは、EV初のプレミアムコンパクトカーとして、都市部における持続可能でエキサイティングなドライビングプレジャーを提供する。
生産は英国オックスフォード工場で2019年11月から開始。海外において納車は2020年3月を予定している。ドイツ本国での販売価格は32.500ユーロ(約397万円)となる。なお、現時点で国内の発売時期や販売価格は未発表。
MINIが提案する、走って楽しいプレミアムEV
184馬力の強力な電動モーターを搭載!
フロントにはBMWグループが開発した最新かつ強力な電動モーターを搭載(BMW i3のモーターと同じ)。最高出力184hp(135kW)、最大トルク270Nmで、0~100km/h加速は7.3秒を記録する。この動力性能は、MINI3ドアで2Lガソリンターボを搭載する「クーパーS(192ps/280Nm/0-100 6.7秒)」、同じく2Lディーゼルターボの「クーパーSD(170ps/360Nm/0-100 7.2秒)」と肩を並べる。
街乗りで十分なEV航続距離、急速充電にも対応
床下に配置されたリチウムイオン電池による航続距離は、国際的な燃費基準であるWLTP値で「230km」。右側面後部に設置された充電ポートを使って、家庭用電源や公共の充電スタンドでは、3時間半以内に100%、急速充電ならば35分で80%まで充電することができる。既存のEVに比べて、航続距離は長いほうではないが、都市部での普段乗りから、郊外のドライブまで実用性は十分。
次世代のゴーカートフィーリング
次世代パワートレインと共にMINI特有の楽しい運転感覚である「ゴーカートフィーリング」も進化。クーパーSEのために設計されたサスペンションや、ガソリンターボのクーパーSより30mm低い重心、エンジンよりも大幅に軽い電気モーターによるフロントの軽量化(前輪駆動)、これらの要素によって理想的な重量配分を実現。新しいクーパーSEは、これまでのMINIを超えるドライビングダイナミクスを実現している。
コンパクトなボディに大容量の電池を搭載しながらも、荷室の広さは従来と同じレベルを実現。フロアは高電圧のバッテリーが十分な地上高を確保するため18mm高くなっている。車重はクーパーSより約145kg重いが、重量配分や瞬時に立ち上がるモーターのトルクによって、ドライビングの楽しさはスポイルされていない。
EVならではのフロントフェイス
現行型MINIのフロントアイコンとなっている六角形のフロントグリルは、エンジンを冷やす必要がないため閉じられており、EVならではのクリーンなイメージを与える。このほか、イエローの水平バーやMINIブランドの電動モデルに与えられる専用エンブレムを配置。同様に、シャープな形状に変更されたドアミラーや、側面を装飾するサイドスカットル、専用デザインのホイールにも専用のイエローが使われており、内燃機関モデルとの「程よい」差別化が図られている。
MINI初のフルデジタルゲージを搭載!
ステアリング前方にはMINIで初となるデジタルゲージを搭載。楕円型の5.5インチディスプレイにはシンプルでスタイリッシュなグラフィックゲージが映し出される。表示される内容は、車速等の基本的な情報のほか、バッテリーの充電状態や選択中の走行モード、運転支援システムのステータス、現在の駆動力、外気温度、ナビが認識した交通標識に関する情報など多彩。充電中には充電の状況がリアルタイムで表示される。充電中はイエロー、充電が完了したらグリーン、エラーが発生した場合はレッドに変わる。デジタルゲージによって、これまでよりもフレキシブルで分かりやすい情報がドライバーに提供される。
専用のMINIドライビングモード
現行型MINIで人気のメーカーオプションとなっている「MINIドライビングモード」に、クーパーSE専用の「GREENモードプラス」が追加。GREENモードプラスでは、暖房や空調、シートヒーターなどの機能に制限をかけてバッテリーを節約し、走行距離を伸ばすことが可能となる。
このほか、最もスポーティなドライブが楽しめる「SPORTモード」では、よりダイレクトなステアリングと、より強力なパワーが提供される。標準の「MIDモード」、エコの「GREENモード」を加えて、クーパーSEでは合計4つの走行モードが選択できる。なお、アクセルを戻した時のブレーキ回生の強さは、どのモードでも一定となる。
スポンサーリンク
MINI3ドア「クーパーSE」
動画
公式プロモーションビデオ
ワールドプレミア
主要諸元
スポンサーリンク