2018年以来となる2度目の「マイナーチェンジ(詳細)」を果たしたMINI3ドア ジョンクーパーワークスの新しいオフィシャルフォトが公開。同じくマイナーチェンジされたMINI3ドア「クーパー」、MINI5ドア「クーパーS」、MINIコンバーチブル「ジョンクーパーワークス」に続く第4弾となる。
ジョンクーパーワークス(JCW)はMINIの頂点に君臨するハイパフォーマンスブランド。スモールセグメントとなるMINI3ドアをベースにしたジョンクーパーワークスは、スポーツマインドを刺激する運動性能とルックスでブランドを象徴する人気モデルとなっている。所有する満足度は、MINIのモデルラインナップの中で随一と言っても過言ではない。
搭載エンジンはクーパーSと同じBMWの2リッター直列4気筒のガソリンターボエンジだが、そのスペックは最高出力231ps/最大トルク320Nmに引き上げられている。トランスミッションはパドルシフトに対応した8速スポーツATで、0-100km/h加速は6.1秒というFFトップクラスの実力をもつ。
シャシーもジョンクーパーワークス専用のチューニングが施され、ワインディングは当然のこと、街乗りにおいても他のモデルとは異なる俊敏なハンドリングを実現している。
このほか、ブレンボと共同開発した制動力の高いブレーキや、迫力のある排気音を奏でるスポーツマフラーを標準で装備するなど、MINIが秘めたスポーツ性を存分に楽しめる特別仕様となっている。
マイナーチェンジでオプションの「アダプティブ・シャシー」も進化を遂げた。革新的な無段階周波数選択式ダンパーテクノロジーによって、引き締まったスポーツ性と快適な乗り心地のバランスを最適化。トラクション側に作用する追加バルブは、小さな段差を乗り越えたときにダンパー内で生じる急激な圧力ピークを滑らかにする。減衰力の調整は50~100ミリ秒以内に行われ、荒れた路面状況においても優れた乗り心地とハンドリングを実現する。
「2018年のマイナーチェンジ(詳細)」では、LEDヘッドライトのデイライトをリング型に変更し、リアコンビランプにユニオンジャックデザインを採用するなど、ワンポイントの変更に留まっていたが、今回の「2021年マイナーチェンジ(詳細)」では、フロントマスクとリアバンパーに大幅な変更が加えられ世界中のMINIファンを驚かせた。
MINI伝統の六角形のラジエーターグリルは大型化して、その領域をアンダー部分にまで拡張。大きく口を開けたような凄みのあるルックスに変貌した。ジョンクーパーワークスのトレードマークである水平のレッドバーはそのままだが、巨大なブレーキ冷却用のダクトがグリルの下側左右に配置され、誰が見ても「速いクルマ」ということが分かる志向性の強いデザインとなっている。
リアバンパーにはカスタムカーのような大胆な形状のリアディフューザーが備わった。フロントの大きなグリルと一対になっているようなデザイン意図で、リアビューはホットハッチならではの「やんちゃ感」に溢れている。中心部はグロスブラック仕様となっており、路面を鏡のように映し出す。センター2本出しのステンレス製テールパイプも迫力を増し、ルーフエンドを飾るジョンクーパーワークス専用のリアスポイラーも際立ってくる。
大きなメッシュグリルと巨大なブレーキダクトを備えたフロントマスクに、注目せざるを得ないスポーティなリアディフューザー。MINIの可愛らしさを完全に捨て去り、走りのパフォーマンスを追求したジョンクーパーワークスという「ブランド」が、今回のマイナーチェンジで一段と鮮明になった。
写真のボディカラーはジョンクーパーワークス専用のディープな「レベルグリーン」。グリーンは英国伝統のスポーツカーを象徴するカラーだが、地味すぎるためか国内では不人気となっている(メタリックのブリティッシュレーシンググリーンはまずまずの人気)。
レッドルーフもジョンクーパーワークスだけがチョイスできる特権カラー。レッドのピンストライプが入ったボンネットストライプや、同じくレッドラインが入ったサイドスカットルも専用装備となり、ボディ全体が熱い走りを予感させるカラーリングとなっている。
今回のマイナーチェンジでセンターサークルの「オペレーティングシステム(詳細)」も最新バージョンにアップデート。グラフィックはモダンなナチュラルテイストに変更され、スワイプ操作で機能を切り換えられるライブウィジェットが新機能として追加された。
マルチファンクションステアリングもフラット形状のボタンで一新。インテリアサーフェスにセンター左右のエアコン吹き出し口を統合してパーテーションを削減するなど、ダッシュボードは全体的にシンプルモダンな方向へリフレッシュしている。
新型MINIジョンクーパーワークスは2021年3月から生産開始!
COMING SOON.
text by minicooper-sketch.com
関連記事 Related Posts
-
注目の新型「MINIクーパー 5ドア」走行シーンの写真が初公開!
新型「MINIクーパー 5ドア(F65)」の新しい公式写真が公開された。これまではスタジオで撮影した静止状態の写真のみが公開されており、屋外で走る実際のイメージを早く見たいと思っていた方も多いだろう。…
タグ: MINI COOPER 5door(F65), 第4世代 MINI(2024年~)
-
新型MINIクーパーSのオプション「ジョンクーパーワークス トリム」
2024年夏から国内導入が始まる第4世代「MINIクーパー(旧名:3ドア)」の新たなオフィシャルフォトが公開された。 モデルはガソリンエンジンのスポーツグレード「MINIクーパーS」に「ジョンクーパー…
タグ: JCW, MINI COOPER 3door(F66), 第4世代 MINI(2024年~)
-
速報【写真のみ】BEV専用MINI「エースマン」が世界初公開!
BEV専用「MINIエースマン」 エースマンSE インテリア 同世代MINIとのサイズ比較 左:クーパー(3ドア) 右:カントリーマン オフィシャル動画 エクステリア&インテリア text by mi…
タグ: MINI ACEMAN(J05), MINI EV(電気自動車), 第4世代 MINI(2024年~)
-
BEVのエントリーモデル 新型MINI「クーパーE」の新着フォト!
2024年から市場投入する新型MINIの新しいオフィシャルフォトが公開された。モデルは、3ドアのBEV(バッテリー式電気自動車)となる「MINIクーパーE」。 3ドアのBEVは、動力性能と航続距離が異…
タグ: MINI 3door(J01), MINI EV(電気自動車), 第4世代 MINI(2024年~)
-
-
最後のガソリンエンジン 新型MINI「クーパーS」が初公開!
約10年ぶりのフルモデルチェンジを果たした新型MINI3ドアの「クーパーS」が、ついに正式公開された。 クーパーSは、2リッター4気筒のガソリンエンジンを搭載したスポーツグレードで、MINIならではの…
タグ: MINI COOPER 3door(F66), 第4世代 MINI(2024年~)
-
オックスフォード工場でクラブマン最後の生産車両がラインオフ
2024年2月5日(月曜日) 、英国のオックスフォード工場で、MINIクラブマン(F54)の生産が終了した。現行型の完了ではなく「クラブマン」そのものが廃止となる。 つまり、2024年からデリバリーが…
タグ: MINI CLUBMAN(F54)
-
デビュー目前の新型MINI「エースマン」が最終テストをクリア!
MINIのモデルラインアップに、新時代を象徴するまったく新しいモデルが加わる。その名は、MINI初のBEV(バッテリー式電気自動車)専用モデルとなる新星「MINIエースマン」。 2024年4月に量産モ…
タグ: MINI ACEMAN(J05), MINI EV(電気自動車), 第4世代 MINI(2024年~)
-
雪上を駆ける!今春発売の新型MINI「カントリーマンS ALL4」
約7年ぶりのフルモデルチェンジを果たし、今春に国内販売が開始される新型MINIカントリーマン(国内旧名:MINIクロスオーバー)。その期待膨らむニューモデルの新たなオフィシャルフォトが公開された。 今…
タグ: MINI COUNTRYMAN(U25), 第4世代 MINI(2024年~)
-
新型MINI3ドア注目のBEVは、オールシーズン楽しい!
MINIの基幹モデルである「MIN3ドア」は、2024年に販売を開始する最新世代でもドライビングの楽しさや効率性を備えている。 MINI3ドアのBEV(バッテリー式電気自動車)である「MINIクーパー…
タグ: MINI 3door(J01), MINI EV(電気自動車), 第4世代 MINI(2024年~)
-
MINI 2023年の世界販売で好調を記録!電動化モデルはシェア拡大
自動車業界における多くの変化と課題に見舞われた2023年に、MINIは世界で販売台数を伸ばすことができた。この中で、新たに導入されたEV(電気自動車)である「MINI3ドア クーパーSE(国内販売無し…
-
-
新型MINIクーパーSE「ジョンクーパーワークストリム」の全貌
新型MINIをスポーティにドレスアップするオプション「ジョンクーパーワークス トリム(JCW Trim)」の全貌が正式に公開された。 写真のモデルは、2024年から国内導入される新型MINI3ドアのE…
タグ: JCW, MINI 3door(J01), MINI EV(電気自動車), 第4世代 MINI(2024年~)
-
ルーマニアで新型MINI「カントリーマン&クーパー」発表イベント
第4世代目となる新型MINIは、2024年から販売を開始する。それに先駆けて、ルーマニアで発表イベントが開催された。 展示されたモデルは、MINIブランドで最も大きい「カントリーマン」と、最も小さな3…
タグ: 第4世代 MINI(2024年~)
-
ガソリン派の大本命!?新型MINI「カントリーマンS ALL4」
先日、国内導入モデルと価格が正式発表「詳細記事」された新型MINIカントリーマン(U25)。 そのカントリーマンでガソリンエンジンを搭載したスポーツグレードにあたる「カントリーマンS ALL4」のオフ…
タグ: MINI COUNTRYMAN(U25), 第4世代 MINI(2024年~)
-
新型MINIクーパーSEの「ジョンクーパーワークストリム」に注目!
10年ぶりのフルモデルチェンジを受けて、2024年から国内販売が開始される新型MINI。そのEVバージョンとなる3ドアの「クーパーSE(詳細記事)」は、2023年9月に正式発表されている。 今回ブルガ…
タグ: MINI 3door(J01), MINI EV(電気自動車), 第4世代 MINI(2024年~)
-
最速の新型MINIカントリーマン「ジョンクーパーワークス」発表!
2023年11月9日、MINI(BMW)は三代目となる新型MINIカントリーマン(国内旧名:クロスオーバー)のハイパフォーマンスモデル「ジョンクーパーワークス(JCW)」を発表。 約7年ぶりにフルモデ…
タグ: JCW, MINI COUNTRYMAN(U25), 第4世代 MINI(2024年~)