2021年 進化を遂げたMINIのオペレーティングシステム(ナビ)
2021年1月に「マイナーチェンジ(詳細)」を発表したMINI3ドア、MINI5ドア、MINIコンバーチブルには、新設計のフロントマスクと共に、最新バージョンのオペレーティングシステム(ナビ)が搭載される。
従来のシステムをベースにしたものとなるが、デザインを一新して、メインメニューにスマートフォンのようなユーザーインターフェースを初採用、インターネットを介したインテリジェンスな新機能など、あらゆる面で進化を遂げている。
ワイドな8.8インチタッチディスプレイ
新たにレーザー彫刻を施したLEDリング
2021年1月に、2018年以来となる2度目の「マイナーチェンジ(詳細)」を発表
サークル内にあるボタンがフラット化され、シームレスなルックスになった
ディスプレイは「2018年のマイナーチェンジ(詳細)」で採用した8.8インチのタッチ式を継承。視認性の良い必要十分な大きさと、スタイリッシュかつ情報を並列しやすいワイド比率が特長。
ディスプレイが埋め込まれるセンターサークルは、グロスブラックのフラットパネルに変更。任意の機能を割り当てることができるタッチセンサー式「お気に入りボタン(1~6)」もフラット化され、センターサークル内が1つの面であるかのように統合された。
周囲を取り囲むLEDリングには、新たにレーザー彫刻によるギザギザしたデザインパターンを追加。従来のシンプルなリングに比べて、一段と主張が強くなった。MINI初見の方を助手席招いたときに、まず最初に驚かれるポイントになるのは間違いない。
新しいユーザーエクスペリエンス
ライブウィジェットを初採用、スワイプで切り換え可能
オペレーティングシステムのメインメニューのレイアウトを大幅に変更。3つのライブウィジェットが表示され、これらをスマートフォンのようにスワイプして右へ左へと切り換えられるようになった。
選択した機能は中央に拡大表示される。例えば、中央にナビのマップを拡大表示、左に再生中の楽曲のジャケット画像、右に燃費を表示することが可能となった。ライブウィジェットが無い従来のバージョンでは、基本的に2つの機能までしか表示することができなかった。例えば、メイン画面にナビ、右のサブ画面に楽曲情報など。
限られたスペースで3つの機能を表示しているため窮屈感は否めないが、多くの情報を並列したいユーザーには嬉しい新機能だ。もちろん、従来のように1つの機能を全画面に表示したり、左右で2つ表示することも可能となっている。
なお、ライブウィジェットに表示する機能や、その表示順序は自由に設定することができる。標準では「ナビゲーション」「メディア」「コミュニケーション(通話)」「MINI CONNECTED(スマホ連携)」「メッセージ」「車両設定」のウィジェットが用意されている。
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気分に合わせてチョイスできるカラーモード
「ラウンジ」モードと「スポーツ」モードを用意
リラックスしたカラーコーデになる「ラウンジモード」
ブラックベースの精悍な「スポーツモード」
オペレーティングシステムと運転席のマルチディスプレイメーターパネルに、気分に合わせて選択できる2つのカラーモードを用意。
1つ目は「ラウンジモード」。地中海をイメージさせるターコイズとペトロールブルーによるリラックスしたムードを演出。2つ目は「スポーツモード」。ダークな背景にレッドのアクセントが加わり、スポーティなムードを演出。
「スポーツモード」にイエローのインテリアライトを組み合わせた状態
さらに、オプションのアンビエントライトを装備している車両では、各モードに合わせてインテリアライトを6つのカラーから選択することが可能となっている。お気に入りのカラーを組み合わせて、自分だけの空間を創り出すことができる。
従来と同様に「MINIドライビングモード」に連動したカラーチェンジも継承。「SPORT」モードを選択するとLEDリングとインテリアライトがレッドに変わり、「走る」気持ちを盛り上げる。
「クーパーSE」に対応した機能も充実
より効率的なEVドライブをサポート
MINI3ドアをベースにしたピュアEV「クーパーSE(国内販売未定)」では、現在の充電状態や、走行可能な距離、GREENモードへの切り換えなど、節電をサポートする情報も表示される。
ナビゲーションシステムのレンジアシスタント機能は、今現在の電池残量で目的地まで行けるかどうかを確認。足りなければ、ルート沿いにある公共の充電ステーションを提案する。充電ステーションの接続方法や支払方法などの詳細情報も表示可能となっている。
GREENドライブアシスタントは、個々のドライビングスタイルやリアルタイムの交通情報を考慮して、目的地までの最も効果的なルートを提案する。
音声アシスタント「Amazon アレクサ」に対応
音楽トラックの選択もノータッチでOK!
サードパーティ製アプリへの対応も強化。待望?の音声アシスタント「Amazon アレクサ」が使えるようになった。音楽トラックの選択やお買い物リストの作成、スマートホーム機能の制御などが音声のみで行える。「アレクサ、〇〇の天気は?」「アレクサ、〇〇をかけて」などの活用が想定できる。
アレクサはiPhone(iOS)とAndroidの両方に対応。Amazonのアカウントを次項の「MINIアプリ」にリンクすることで利用可能となる(国内版で利用できるかどうか不明)。
スマートフォン用アプリ「MINI App」
デザインリニューアル! 待望のAndroidに対応!
スマートフォン用アプリも最新バージョンにアップデート。正確には新規のアプリとして生まれ変わった。アプリ名を「MINI Connected」から「MINI App」に改め、画面デザインを一新し、使いやすさと機能を向上させた。
そして最も大きなビッグニュースは、iPhoneに加えてAndroidにも対応したこと。Androidユーザの方には待ちに待った超嬉しいアップデートとなる。
なお、MINI Appの主な機能は通信モジュールを搭載した2018年3月以降に生産された車両(SOSボタンが付いていればOK)のみ対応しているためため、それより前の車両の方は従来のアプリ「MINI Connected」を使い続けることになる。
MINI AppはユーザーとMINIを繋げるユニバーサルインターフェースとして機能する。ナビの目的地をアプリのマップで検索して車載システムに送信したり、燃料残量や走行可能距離などの車両状態を確認することができる。
さらに、リモート操作でドアロックやアンロック、換気なども実行可能。EVの「クーパーSE」やMINIクロスオーバーのプラグインハイブリッド「クーパーSE ALL4」ならば、エアコンを始動させて車内を快適な温度にしておくこともできる。
これらの機能は従来のバージョンでも使用できたが、より使いやすく確実に作動するようになったと受け取ってよいだろう(既出の不具合が修正されていることに期待)。
「MINI App」の詳細解説とインストール先URLは「MINIオーナー必携!新しいスマホアプリが配信開始!」を参照。
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