MINI 2025年に最後の内燃機関モデルを発売!30年代にはEVブランドへ
BMWグループは2021年3月に開催されたカンファレンス2021で、2021年から2025年のロードマップ(商品計画)を発表。今後の数年間でEVモデルの売上を年間で50%以上、2020年比で10倍以上に成長させる。
具体的には、2023年までにBMW(MINIを含む)のコンパクトモデルからハイエンドモデルまでの全てに、電気のみで駆動するピュアEVを設定する。少なくとも各セグメントにおいて1つのEVを設定する予定という。
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MINIは2030年代初頭にEVブランドへ!
MINIブランド初の量産型ピュアEV「クーパーSE」(国内販売未定)。2021年の「マイナーチェンジ」でフロントマスクを一新した。
驚くことに、MINIは2030年代初頭までに電動モデルのみをラインナップするEV専門のブランドになることが発表された。
これはBMWグループのブランドで初となり、MINIがEV新時代へ先陣を切る格好となる。MINIはコンパクトなボディサイズで都市部でのe-モビリティに最適というのが、その理由にあげられる。
EVモデルは、EVモビリティ向けに開発された新しいアーキテクチャを採用する。2023年以降、長城汽車と共同で中国で生産を開始する。
なお、2021年3月時点において、MINIは電動モデルを2つリリースしている。1つは、2017年2月に国内発売を開始したMINI初のプラグインハイブリッド(PHEV)「MINIクロスオーバー クーパーSE ALL4」。
もう1つは、MINIのモデルラインナップで最も小さい3ドアをベースにしたピュアEV「クーパーSE」。航続距離が250km程度の街乗り向けモデルとなる。海外では「EVでも運転が楽しい」という定評を得ているが、国内販売は今のところ未定となっている。
内燃機関を搭載した最後のMINIは2025年に発売!
さらに、驚きと共にクルマ好きにはちょっと悲しい計画も明らかにされた。2025年に発売する新モデルが、内燃機関、つまりガソリンエンジンやディーゼルエンジンを搭載した最後のMINIとなる。それ以降に発売するモデルはEVのみの設定となる。
2027年までにはMINI販売数の少なくとも50%がEVとなる見通しを立てている。そして2030年代の早いうちに全てのMINIがEVとなる計画だ。
最後の内燃機関モデルが何になるのかは明らかにされていない。期待を込めて予想すると、MINIクロスオーバーよりも大きなSUVになると報じられている新モデル「MINIトラベラー」かもしれない。
MINIブランド初のプラグインハイブリッド「クーパーSE ALL4」。2020年の「マイナーチェンジ」で、電気による航続距離を「49.1km」から「53km」に強化。
次世代型のMINIクロスオーバーは、2023年からドイツのライプツィヒ工場で生産を開始する。内燃機関(ガソリン/ディーゼル)に加えて新たにピュアEVを追加。EVの航続距離が実用十分なレベルになるため、現行モデルに設定されているプラグインハイブリッドは廃止する。
今回の発表では直接触れられていないが、次世代型MINIハッチバックは2023年頃に登場。ボディを少し縮小し、小排気量のガソリンターボエンジンとMINI初となるマイルドハイブリッドを搭載する。
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