MINIクロスオーバーがマイナーチェンジ!ユニオンジャックテール採用!
MINIのSUV「クロスオーバー(F60)」がビッグマイナーチェンジをはたして帰ってきた。新型MINIクロスオーバーは、フロントフェイスやライトのデザインなど、エクステリアをアップデート。リアコンビランプにはユニオンジャックデザインを採用し、英国ブランドを際立たせた。人気のディーゼルエンジンも、さらなる進化を遂げている。
MINIクロスオーバーはMINIのモデルラインアップで最大のボディをもつコンパクトSUV。その実用性の高さから人気モデルに急成長。個性派でありながらファミリーユースにも対応できるMINIとして、幅広い層に受け入れられている。
サイズ感は、同じプラットフォームを使用していて乗り味も非常に近い「BMW X1」や、メルセデスベンツで最も小さなSUVとなる「GLA」と同等。国産車では「トヨタ C-HR」に近く「マツダ CX-5」より少し小さい。MINIの中では大きいが、誰にでも扱いやすいSUVだ。
MINIクロスオーバー(海外名:カントリーマン)は世界で販売されたMINIの30%近くを占め、大型車が主流となる米国では40%(2019年販売分)にも達する。国内では低燃費でパワフルな走行が楽しめるクリーンディーゼルエンジンを搭載した「クーパーD」や「クーパーSD ALL4」が売れ筋となっている。
当世代の「MINIクロスオーバー」は、2017年2月に国内で販売を開始。「2019年9月の仕様変更(詳細)」でガソリンエンジンモデル(JCW除く)のトランスミッションを7速DCTに変更、「ジョンクーパーワークス」のエンジン出力を大幅に強化するなどの改良を経ているが、今回が初の本格的なマイナーチェンジとなる。
なお、フルモデルチェンジは今回のマイナーチェンジから3年後の2023年を予定している。ボディがさらに大きくなり、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンに加えて、航続距離が400km程度の「EV」が追加される。次世代MINIについては「MINIが次世代型のパワートレインを示唆!新設のSUVはEV専用!」を参照していただきたい。
モデルラインアップは従来と変わらず、ガソリンエンジン(1.5L/2.0L)、ディーゼルエンジン(2.0L)、プラグインハイブリッド「クーパーSE ALL4」が用意される。
全てのエンジンが厳しい排出ガス基準「Euro 6d」に対応した最新世代に更新。ディーゼルエンジンは排出ガス処理にアドブルー(高品質尿素水)を使用する最新のクリーン仕様に変更。環境性能だけではなく、ディーゼルの弱点だった静粛性も大幅に改善した。なお、クロスオーバーと同じプラットフォームを使用する「MINIクラブマン(F54)」も、2019年10月のマイナーチェンジ(詳細)で同型のエンジンに変更されている。
新型MINIクロスオーバーの国内発売日は、2020年9月30日。10月10日より全国のMINI正規ディーラーでショールームデビューを予定している。気になる車両価格は430~609万円。
なお、ガソリンエンジンの「ワン」「クーパー」「クーパーS」の国内発売は未定(2020年10月現在)となっている。
スポンサーリンク
Contents
- マイナーチェンジの主な変更点 まとめ
- 新デザインで力強さが増したフロントマスク
- 新デザインのLEDヘッドライトは機能も向上
- ユニオンジャックのLEDリアコンビランプ
- オプションの「ALL4エクステリア」を一新
- 厳しい排出ガス基準をクリアした新エンジン
- 8速ATが電子制御式セレクトレバーに進化
- 初採用のマルチディスプレイ メーターパネル
- 最新バージョンのインフォテイメントシステム
- 洗練された「MINI Yours Interior Style」
- ガソリン/ディーゼル/ハイブリッドの3種
- モデルラインアップ
- 動画:MINIディーラーによる解説&試乗 ほか
- 基本スペックと価格
- 主な標準装備
- ボディカラー
マイナーチェンジの主な変更点 まとめ
1.主役はユニオンジャックデザインのリアコンビランプ
- 新デザイン&機能が向上したLEDヘッドライト
- 新デザイン(ユニオンジャック)のLEDリアコンビランプ
- 新デザインのフロントグリル
- 新デザインのフロントバンパー&リアバンパー
- 新デザインのオプション「ALL4エクステリア(5.5万円)」
フロントバンパーとリアバンパーにアルミマット調の加飾、フロントとリアにアンダーガードが備わる - クロスオーバー専用の新色「セージグリーン メタリック」を追加、「ホワイトシルバー メタリック」と「ムーンウォークグレー メタリック」を新設定
※人気色の「ライトホワイト ソリッド」と「メルティングシルバーメタリック」、希少色の「チェスナットブラウン ソリッド」を廃止 - ルーフ&ミラーキャップのカラーにシルバーを追加
※ボディ同色/ブラック/ホワイト/シルバー(2.1万円)から選択可 - 新デザインのオプションホイールを追加
- 新オプション「ピアノブラックエクステリア(4.1万円)」
外装のメッキパーツをスポーティなピアノブラックに変更
ヘッドライト、リアコンビランプ、フロントグリル、サイドスカットルのフレーム、ドアハンドル、リアのエンブレム「CROSSOVER」がブラック化 - 新デザインの「MINI Yours インテリアスタイル」を追加
アルミ調の質感が魅力の「シェーデッド・シルバー・イルミネーテッド」
2.厳しい排出ガス基準に準拠したエンジンにアップデート
- 排出ガス基準「Euro 6d」に準拠した最新世代エンジンに更新(最高出力/最大トルクに変更なし)
- ガソリンエンジンは細かな冷却制御を可能にするスプリットクーリングバルブを採用(排出ガス対策)、最高噴射圧力を200barから350barに引き上げ
- ディーゼルエンジンは排ガス処理にアドブルー(尿素水)を使用する仕様に変更、高効率な新しいスターターオルタネーターを採用
- クーパーDのディーゼルエンジンにクーパーSDと同じ2ステージターボ過給システムを搭載、これによりレスポンスが向上
- クーパーSEの充電電力のみで走行できる距離が「49.1km」から「53km」にアップ
3.マルチディスプレイ メーターパネルを初採用!
- 新オプション「マルチディスプレイ メーターパネル(デジタルメーター)」
中央に5.0インチのディスプレイを搭載した楕円型のメーターパネル、車速やタコメーター、燃料計、「ドライビングモード」など、様々な情報を表示、トップグレードのジョンクーパーワークスには標準装備 - 新バージョンのインフォテイメントシステム
メニューデザインを一新、従来型と同じ8.8インチのワイドディスプレイ(タッチスクリーン)を採用、ナビ、オーディオ、スマホ連携、車両情報表示など
※厳密にはマイナーチェンジ(2020年7月生産から)直前の2020年3月生産分から変更されている - インフォテイメントシステムの周辺パネルをピアノブラックのフラットなデザインに変更
新デザインで力強さが増したフロントマスク
クーパー/クーパーD
フロントグリルとフロントバンパーのデザインを一新。フロントグリルは小変更に留まるが、フロントバンパーはフロント全体の印象を変えるほどの変更が施された。マイナーチェンジ前のフロントマスクは、クセのないSUV風のシティカーという印象だったが、マイナーチェンジ後は、「MINIのSUV」という独自のキャラクターが色濃くなった。
標準グレードとなる「クーパー」と「クーパーD(ディーゼル)」のフロントグリルは、クロームメッキのフレームで縁取られた六角形の開口部に、クラシックミニをイメージさせる水平のバー(フィン)をもつ。このコンセプトは、MINIブランドの基本モデルとなるハッチバックやクラブマンの「クーパー&クーパーD」などにも採用されており、いわば「クーパーの顔」となっている。
上:マイナーチェンジ後 下:マイナーチェンジ前
今回のマイナーチェンジでは、グリルの3本バーが両端のフレームいっぱいまで伸びるシンプルなデザインに変更され、従来よりグリルそのものの主張が強くなった。形状の美しさよりもクラシカルな方向に舵を切ったデザインといえる。なお、クラブマンのグリルも「2019年10月のマイナーチェンジ」で同様に変更されている。
拡大写真で分かるように、マイナーチェンジ前(写真下段)の形状の方がスタイリッシュでモダンな印象をうけるが、クラシックミニからの伝統を引き継いだ「ミニらしさ」という面では、やや無骨とも思える新しいデザインの方が似合って見える。
上:マイナーチェンジ後 下:マイナーチェンジ前
それとは逆に、新しいフロントバンパーはモダンな方向に正常進化。荒れた大地も力強く走る「SUVらしさ」をイメージさせるイマドキのデザインに生まれ変わった。両端に垂直のエアインテークが新設され、中央には安定感を与える台形のインテークを備えた。簡単にいえば従来よりも凝った作りで、機械的なデザインになった。その分、マイナーチェンジ前よりも「MINI的な可愛らしさ」は抑えられている。
男性に好まれそうなのはマイナーチェンジ後、女性に好まれそうなのはマイナーチェンジ前? といえるかもしれない。
クーパーS/クーパーSD/クーパーSE(PHEV)
左:マイナーチェンジ前 右:マイナーチェンジ後 ※共にオプションのALL4エクステリアを装着
スポーツグレードの「クーパーS」と「クーパーSD(ディーゼル)」、プラグインハイブリッドの「クーパーSE」、ハイパフォーマンスモデルの「ジョンクーパーワークス」のフロントグリルは、スポーティなハニカム(六角形)メッシュ仕様となる。
マイナーチェンジ前は、メッシュグリルの下部が盛り上がった形状になっていたが、それが排除され1本の水平バーが追加された。従来のデザインは、クロスオーバー独自のものでMINIブランドのデザインルールから外れていたが、今回の変更によりブランド全体で統一が図られた格好になる。ハッチバック(3ドア/5ドア)やクラブマンと同様に、六角形のメッシュグリルをベースに1本バーとなった。
左:外装のクロームパーツがグロスブラック仕様になるオプション「ピアノブラックエクステリア」を装着
いっぽう、フロントバンパーの基本形状は、標準グレードの「クーパー」等と同じだが、中央のエアインテークがハニカムメッシュ仕様(クーパーは格子状のメッシュ)となり、周辺にはアンダーガードをイメージさせるパーツが追加され、より力強くスポーティな印象を与えるデザインとなっている。
ジョンクーパーワークス
トップグレードとなるハイパフォーマンスモデルの「ジョンクーパーワークス」は、専用デザインのフロントバンパーを装備するが、こちらはマイナーチェンジ前と同じデザインが採用されている(リアバンパーは新デザイン)。フロントグリルのレッドバーはジョンクーパーワークスだけに与えられる誇らしいアイテム。ちなみに、レッド以外のボディカラーとレッドルーフの2トーンもジョンクーパーワークスだけの特権だ。
新デザインのLEDヘッドライトは機能も向上
インナーのライト形状が「円」から「四角」に変更
LEDヘッドライトにも大きな変更が加えられた。ヘッドライトの外形は変わらないが、内側のライトそのものが「円形」から「四角形」に変更。
従来よりも腰の据わった力強い目つきになり、フロントマスク全体の印象が精悍になった。些細な違いに思えるが、この変更によってクロスオーバーの内に秘める表情が大きく変わった。少年から青年に成長したというのが筆者の感想だ。アクティブで若若しいSUVから、落ち着いた大人のSUVになった。
個性を主張するターンインジケーター
ターンインジケーターとしてデイライトの部分がオレンジに点灯する
LEDヘッドライトの輪郭を浮き上がらせるデイライト(昼間灯)は、MINIブランドを象徴するアイコンとなっている。デイライトで縁取られた丸いヘッドライトは、MINIのポップなキャラクターと相まって、思わず微笑んでしまうほどユニークだ。
新しいヘッドライトでは、このデイライトがターンインジケーター(ウインカー)の役割も担うように変更された。方向転換時にはデイライトがオレンジに点灯して、周囲に注意を促す。写真ではなかなか伝わらないが、そのアピール度は絶大で、無意識のうちに視線を奪われてしまう。「対向車の人はちょっと驚くかも?」と想像しながら運手するのも楽しそうだ。
同様の機能は、マイナーチェンジ後のハッチバック(3ドア/5ドア)やクラブマンのLEDヘッドライトにも採用されている。
新機能を搭載したアダプティブLEDヘッドライト
走行状況によって照らす範囲を最適化する「アダプティブLEDヘッドライト」に、新たにハイビーム・オートマチック・セレクティブ・ディップ機能(MINIで初)を搭載。4つに分割されたハイビームが、フロントカメラで認識した情報を元に最適な照射を行う。4つのハイビームは、個別に点灯と消灯が可能。
具体的には、走行中(70km/h以上)にカメラが前走車や対向車を検知すると、それらの車両に対してハイビームが眩しくならないようにハイビームの一部をロービームに自動で切り換える。ハイビームが4つに分割されているため、状況に応じて必要な分だけをロービームに使い分けることができる。これは安全性が向上するとともに、他のドライバーに不快な思いをさせないためのジェントルな機能といえる。
追記:2020年10月現在、国内仕様車に「アダプティブLEDヘッドライト」は装備不可(オプション設定無し)
ユニオンジャックデザインのLEDリアコンビランプ
MINIの生まれ故郷「英国」の国旗で、リアをイメチェン!
新しいリアバンパーは、両サイドが角ばって張り出た形状になり、フロントバンパーと同様にSUVならではの力強い印象を与えるデザインに変更された。
LEDリアコンビランプを、英国の国旗「ユニオンジャック」のデザインに一新。初見では分かりにくいかもしれないが、国旗の左半分を左側のランプ、右半分を右側のランプに分けて構成している。英国にルーツをもつMINIの歴史を知っていれば、思わず微笑んでしまうようなデザインだ。国旗のモチーフがテールランプに採用されることは非常に珍しく、MINIブランドならではの遊び心といえる。
なお、LEDリアコンビランプのユニオンジャック化は、MINIの他のモデルにも導入されている。ハッチバック(3ドア/5ドア)とコンバーチブルは「2018年5月のマイナーチェンジ」、クラブマンは「2019年10月のマイナーチェンジ」で採用された。大胆なデザインだが、古参のMINIファンをはじめ、新規オーナーにも好意的に受け入れられている。マイナーチェンジ前のモデルにも取り付けることができるため、カスタマイズアイテムとしても人気だ(MINIディーラーやカスタムショップで取付可能)。
ボクシーなクロスオーバーにマッチする立体形状
右:ブレーキランプが点灯した状態
クロスオーバーのユニオンジャックは他のモデルとは異なり、上下に2分割した半立体的な形状となっている。SUVのゴツゴツしたスタイリングにマッチするデザインで、ひときわ高い存在感を放つ。
ウインカーは水平のラインが点灯するだけだが、ブレーキランプは非常にユニーク。上下の斜めのライン点灯して「く」の字のようになる。思わず後ろのドライバーの反応を確かめてみたくなるギミックだ。
このほか、左側にしかなかったバックランプ(後退灯)が右側にも設置され、左右両側で点灯する仕様になった。片側だけでも安全面にそれほど影響はないが、やはり両側点灯の方がルックス的にもバシッと決まる。しかもハロゲンからLEDに変更されたことで、シャープで洗練された印象になった。同様にフォグランプも両側で点灯するように変更された。
今回のマイナーチェンジを最も象徴するポイントが、このユニオンジャックデザインのLEDリアコンビランプといえるだろう。個人的にはバックランプの両側点灯が1番嬉しい改良ポイント。
追記2021年3月:マイナーチェンジ前のモデルにも装着可能!
マイナーチェンジ前のモデルにユニオンジャックデザインのLEDリアコンビランプを取り付けることができるMINI純正のキットが販売開始。
オプションの「ALL4エクステリア」を一新
アルミマット調の加飾パーツで力強さを格段にアップ
「ALL4エクステリア(5.5万円)」は、SUVならではの力強さを演出するデザインオプション。マイナーチェンジでその内容が大きく変更された。新しいALL4エクステリアは、フロントバンパーとリアバンパーにアルミマット調のシルバーパーツが6点追加される。
フロントバンパー中央には、オフロード走行をイメージさせるアンダーガード風のパーツが備わり、両サイドのエアインテーク部分にも、その存在感を高めるパーツが加飾される。リアバンパーにも同様のパーツと、中央にリアディフューザー風のアンダーガードが備わる。各パーツには、凹凸のあるエアロパーツ風のキャラクターラインが与えられており、優れた動力性能を秘めたモデルであることを印象づけるアイテムとなっている。
「キャンプが似合うような、ワイルドな感じが好き!」という方には、必須オプションと言っても過言ではない。MINIのポップなキャラクターと相まって、より一層の遊び心のあるクルマになる。みんなでワイワイ、アウトドアに出掛けたくなるような「ノリ」が生まれるのも楽しい。ALL4エクステリアは、クロスオーバーの魅力を最大限に引き出すスパイスだ。
参考:標準のフロントバンパー&リアバンパー
上記の写真は「ALL4エクステリア」を装着していない標準の状態。フロントバンパーとリアバンパーのアンダーガードは、ALL4エクステリアのものよりも平坦な形状となり、カラーはシルバーではなくボディと同じになる。
全体的にスッキリとした印象で、SUVのゴツゴツ感が良い意味で薄くなっている。落ち着いたカラーリングになり、モダンな街にも自然に溶け込むオシャレ感がある。クロスオーバーにプレミアムブランドのオトナの風格を求めるならば、遊び要素の強いALL4エクステリアは避けた方が無難かもしれない。
厳しい排出ガス基準をクリアした新エンジンを搭載
ディーゼルはアドブルーで環境性能をアップ
環境性能を向上させた新しいエンジン(BMW製)により、ガソリンエンジンモデルとディーゼルエンジンモデルの双方において、欧州の厳しい排出ガス基準である「Euro 6d」をクリア。
なお、同型のディーゼルエンジンは、2019年10月にマイナーチェンジした「MINIクラブマン」をはじめ、同時期のBMW「118d」や「X2 xDrive18d」にも採用されている。
新しいディーゼルエンジンは、排気ガスの浄化処理にアドブルー(AdBlue/高品質尿素水)を使用する尿素SCRシステムを初搭載。このシステムは排気ガスに含まれる有害な窒素酸化物(NOx)を、アンモニアによって無害な窒素と水に分解する。MINIに限らず現行世代のクリーンディーゼルエンジンにおいては、環境性能を向上させるために欠かせないテクノロジーとなっている。
※写真はBMWの参考イメージ
アドブルーは、走行距離(目安は1.2~1.5万km毎)にもよるが年に1回の補充が必要となる。現在のアドブルー残量と、その残量分で走行可能な距離は車両情報の車両ステータスで確認できる。残量が少なくなると警告が表示されるため、日常的に確認する必要はない。ただし、完全に使い切ってしまった状態でエンジンを切ると、エンジンの再始動が出来なくなるので注意が必要だ。
アドブルーの補充はMINIディーラーでの定期点検時に行われるが、このほかにもガソリンスタンドやDIYでも可能だ。アドブルーの補充口(青いキャップ)は給油口の隣に設けられていて、容量は10Lとなる。一般的なガソリンスタンドならば、10Lは1500円程度で購入可能だ。高価なものではないが、アドブルーを使わない従来のディーゼルに比べて、ランニングコストは若干アップする。とはいえ、アドブルーの補充はMINIのメンテナンスパックである「MINI TLC」に含まれているので、実際にはほとんど意識することはないだろう。
いっぽう、ガソリンエンジンは微粒子フィルターや、細かな冷却制御を可能にするスプリットクーリングバルブを採用して環境性能を向上させた。最高噴射圧力も200barから350barに引き上げられている。
静粛性が向上、よりスムーズな加速で快適に
ディーゼルエンジンの主な欠点として、ハンドルや足元から伝わる「ブルブル」という僅かな振動や、アイドリング時や低速時の「ガラガラ」という騒音があげられる。といっても、ほとんど気にならないと思う方や、低燃費で力強いというメリットを加味して許容範囲だと判断する方が多いのが実情だ。MINIに限らず輸入車SUVのディーゼル販売が好調という状況がその証拠といえる。
ディーゼルのスタンダードモデルとなるクーパーDの燃費はWLTCモードで「16.9km/L」を達成。SUVでありながらもガソリンエンジンの国産車並みの燃費性能を持つ。それでいて、太いトルクを活かしたパンチのある走りが楽しめる。エコなのにパワフルというのがディーゼルの醍醐味だ。ちなみに、トヨタの人気SUVである「C-HR(非ハイブリッド)」のWLTCモードは「15.4km/L」。
それはそれとして、ディーゼルを静かでスムーズなガソリンエンジンやハイブリッドと比べると、その差は明確にあるというのが筆者の正直な感想だ。中~高速域で流している時は、ガソリンエンジンと変わらず快適そのものだが、ゼロからの発進時やストップ&ゴーの多い街乗りの低速域では、振動や騒音が気なる瞬間がある。
話を戻すと、クロスオーバーはボディが大きいため、ディーゼルエンジンを搭載したMINIの中では、もっともそれらのネガ(振動&騒音)が上手く抑えられていたが、新しいエンジンによってさらなる改善をはたした。環境性能だけではなく、同時に快適性もアップしているのがうれしい。各所の試乗インプレッションでは、エンジン始動時の騒音(車内の)はディーゼルと思えないくらい静かになり、スムーズな加速も十分に気持ち良いという評価を得ている。
振動や騒音を含めた全体的なフィーリングは体感してみることが一番なので、マイナーチェンジ前とマイナーチェンジ後で、どちらを購入するか検討している場合は、それらのポイントに注意を払って乗り比べてみてほしい。
人気モデル「クーパーD」のレスポンスがアップ
国内販売では1番人気となっている「クーパーD(ALL4含む)」のディーゼルエンジンを改良。上位グレードの「クーパーSD」にのみ採用されていた2ステージターボ過給システムをクーパーDにも搭載。インジェクターは最大2,500barの圧力で燃焼室に燃料を供給できるようになり、エンジンのレスポンスが向上した。
レスポンスだけではなく、最大トルクも「330Nm」から「350Nm」にアップ。トルクの数値が大きいほど、日常的なアクセル操作において力強い加速ができる。上昇幅は「20Nm」と僅かにみえるが、よりスムーズになったフィーリングと相まって、以前よりも一段とパワフルな走りが体感できる。ただし、最大トルクを発揮できるトルクバンド(回転域)が「1750~2750rpm」から「1750~2500rpm」へと狭くなったため、アクセルを強めに踏んだ時の伸びは少しダウンした。とはいえ、ごく普通に運転される方にとっては、この違いは完全に無視してよいレベルだ。
新しいディーゼルエンジンで車重が「50kg」アップ?
ディーゼルエンジンモデルのマイナーチェンジ後の車両重量は、以前に比べて「約50kg」も増えている。改良されたエンジン(排ガス浄化装置)の影響と考えられるが、成人1人分と考えるとなかなか大きい。残念ながらカタログ燃費も少し悪化。例を挙げると、クーパーDの燃費(JC08モード)は、マイナーチェンジ前が「21.2km/L」、マイナーチェンジ後が「20.5km/L」となっている。
スポンサーリンク
8速ATが電子制御式セレクトレバーに進化
ボタンを押すだけでパーキング、モダンなルックスも魅力
ジョンクーパーワークスにはパドルシフトに対応したスポーツAT(2本のレッドラインが目印)が標準装備
ディーゼルエンジンモデルに搭載されている8速ATのセレクトレバーが、シフトバイワイヤ機構を取り入れた電子制御式のセレクトレバーに進化。
ハッチバック(3ドア/5ドア)とコンバーチブル、クラブマンでは、既に導入済み(マイナーチェンジで)のものだが、クロスオーバーもようやくそれに追いついた格好だ。
電子制御式になったことで、各種の操作が家電のように軽くなった。従来のセレクトレバーでは、「D」レンジや「R」レンジに入れるときにレバーを前後に「ガクガク」っと動かす必要があったが、電子制御式ではレバーを前後にクリックするような感覚で少し動かすだけでOK。パーキングは「P」ボタンを「ポチ」っと押すだけで完了だ。
機械的な手ごたえを味わえる従来のセレクトレバーも個人的には嫌いではないのだが、いったん電子制御式の操作に慣れてしまうと、あの頃に戻りたいとは思えなくなるほど使いやすい。とくに、短距離移動が多く、日常の街乗りであちらこちらの目的地を行ったり来たりするような方は、セレクトレバーを頻繁に動かす必要があるため、電子制御式がお勧めだ。
なお、ガソリンエンジンモデルの「ワン/クーパー/クーパーS/ジョンクーパーワークス」は、今回のマイナーチェンジよりも1年早いタイミング「2019年9月の仕様変更(詳細)」で、電子制御式セレクトレバーに変更されている。
また、プラグインハイブリッドの「クーパーSE ALL4」は、6速ATを採用している影響で従来のセレクトレバーのままとなっている。クーパーSEは、クロスオーバーでもっとも先進的なモデルであるため、このミスマッチ感は非常に残念だ。
参考:クロスオーバーのトランスミッション
現行型MINIのトランスミッションは、2018年から2020年にかけてモデルごとに変更されている。クロスオーバーのトランスミッション変移を以下の表にまとめてみたので、中古車検討時の参考にしてほしい。
MINIクロスオーバー(F60)のトランスミッション | |||
---|---|---|---|
グレード | 2017年~ 発売時 |
2019年9月 仕様変更 |
2020年9月 マイナーチェンジ |
ワン 1.5L 3気筒 |
6AT | 7DCT 電子制御式 |
|
クーパー 1.5L 3気筒 |
6AT | 7DCT 電子制御式 |
|
クーパーS 2.0L 4気筒 |
8AT | 7DCT 電子制御式 |
|
クーパーSE 1.5L 3気筒 電気モーター |
6AT | ||
ジョンクーパーワークス 2.0L 4気筒 |
8AT | 8AT 電子制御式 |
|
クーパーD ディーゼル 2.0L 4気筒 |
8AT | 8AT 電子制御式 |
|
クーパーSD ディーゼル 2.0L 4気筒 |
8AT | 8AT 電子制御式 |
「2019年9月の仕様変更(詳細)」でガソリンエンジンモデルに導入された電子制御式セレクトレバーの7速DCT(デュアルクラッチトランスミッション/湿式)は、燃費の僅かな向上と素早いシフトチェンジによってダイレクトでスポーティな走りを楽しめるのが特徴。その反面、従来のATに比べると、発進時や低速時に稀に若干のギクシャク感が出る場合がある。
DCTのメカニズムはマニュアルトランスミッションに近いものとなるが、操作方法はATと変わらないため、DCTだからといって実際にはそれほど大きな違いはない。電子制御式セレクトレバーは不要で、よりスムーズな走りを求めるならば、発売時の6速AT(クーパーSは8速AT)もお勧めだ。あくまで一般論だが、長期的な信頼性&維持費という面においては、DCTよりATのほうが優れている。
ちなみに、DCTは対応できる最大トルクに制限があるため、トルクの太いディーゼルエンジンモデルやジョンクーパーワークスにはATが採用されている。この8速ATはデキが良く、DCTに引けを取らないスポーティな走りが十分に堪能できる。
初採用のマルチディスプレイ メーターパネル
2020年の最新MINIを象徴するアイテム
アナログメーターが液晶ディスプレイに置き換わる「マルチディスプレイ メーターパネル(デジタルメーター)」を初採用。インフォテイメントシステムとのコンビネーションで、MINI流のデジタルコクピットが完成する。陸上競技のトラックのようのな楕円型で、ダッシュボードにポンっと付いた姿は、なかなか未来的だ。
左にタコメーター、中央の5.0インチ液晶ディスプレイに車速、右には燃料計が表示される。ディスプレイには時刻、外気温、走行可能距離、燃費、シフトインジケーターをはじめ、アクティブクルーズコントロールなどの作動状況も視認性の良いグラフィックで表示される。計器類のデザインもシンプルでセンスがいい。個人的には右側の燃料計がここまで大きい必要があるのか?という疑問をもったが、楕円型を活かした全体の調和という意味では納得がいく。
SPORTモードを選択するとスポーティなデザインにイメージチェンジ
スポーツグレードに標準装備されている「ドライビングモード(詳細解説)」にも対応。GREENモードが選択されているときは、中央の車速を表示する部分がエコをイメージさせるグリーンに変化する。SPORTモードのときは刺激的な走りをイメージさせるレッドラインとチェッカーフラッグのデザインに切り換わって気分を盛り上げてくれる。
トップグレードのジョンクーパーワークスでは、上部中央に「JOHN COOPER WORKS」のロゴが表示され、タコメーターのレッドゾーンがチェッカーフラッグデザインになるなど、グレードによる差別化も図られている。
左:ヘッドアップディスプレイ 右:標準のアナログメーター
「マルチディスプレイメーターパネル」は、オプションでヘッドアップディスプレイ(HUD)とセットで提供。ナビの経路案内(簡易表示)などはヘッドアップディスプレイの方に表示される。この組み合わせは、視覚的に新しいドライビングプレジャーを与えてくれる。大人気オプションとなるのは間違いない。
なお、マルチディスプレイメーターパネルは、2020年7月頃から国内導入が始まったMINI3ドアの限定車「ジョンクーパーワークスGP」に先行装備されている。このほかのMINIでも、2020年7月生産分からメーカーオプション「デジタルパッケージ 9.8万円」で選択が可能となる。トップグレードのジョンクーパーワークスには標準装備として提供される。
最新バージョンのインフォテイメントシステム(ナビ)
ユーザーインタフェースデザインをブラッシュアップ
8.8インチタッチスクリーンのインフォテイメントシステム(純正ナビ)は、最新バージョンにアップデート。厳密には、マイナーチェンジの数ヶ月前となる2020年3月の生産分から変更されている。
最新バージョンは流行りのフラットデザインを採用したユーザーインターフェースが、従来よりも一段と洗練された。「円形」をコンセプトにしたシンプルスタイリッシュなデザインで、一般的なナビとは一線を画す美しさがある。カッコイイだけではなく、システムそのものはBMWのインフォテイメントシステムがベースとなっているため機能面の完成度も高い。
写真の画面は操作の起点となるメインメニューだが、選択できる基本機能(カテゴリ)はマイナーチェンジ前と変わっていない。ナビはもちろんのこと、iPhone専用アプリ「MINIコネクテッド」や電話などの通信関連の機能、車両情報の表示、音楽や動画などのメディア再生機能などが用意されている。テレビ(フルセグ/ワンセグ)はディーラーオプションとなる。
今回新たに「Amazon Alexa 音声アシスタント」に対応。普段からAlexa(アレクサ)を活用している方にとっては嬉しい新機能だろう(注:国内仕様車では使用不可)。
なお、MINIのすべてのモデル(一部除く)は2018年4月(3月生産以降)から、通信モジュール(専用のSIMカード)を標準装備している。iPhone専用アプリからの遠隔操作(ドアロックや換気など)や緊急時のSOSコールなどが可能となっている。これらの通信機能やナビについての詳細は「ミニクーパーの「純正ナビ」を徹底解説!」を参照。
周辺パネルはフラット化でスタイリッシュに
左:マイナーチェンジ後 右:マイナーチェンジ前
インフォテイメントシステムが収まるセンターサークルが、スッキリとしたフラットな形状に変更。スクリーン上部のハザードボタンや下部にあるファンクションボタンが、デザイン家電の操作パネルのようにスマートに収まった。機能面はそれほど進化していないが、デコボコした旧型と比べると次世代モデルに観えるほどスタイリッシュだ。この大きなセンターサークルはMINIのインテリアで中心的な役割を担っているため、ダッシュボード全体が新しくなったような効果をもたらす。
なお、このフラット化と共にスクリーン部分との境に余白が設けられたため、スクリーン領域の縦幅が約10mm拡大している。液晶ディスプレイそのもののサイズに変更はないが、視覚的には若干大きくなったように見える。
※MINIクラブマンのインフォテイメントシステムも、同時期からフラット形状に変更
洗練された「MINI Yours インテリアスタイル」
プレミアムな空間を演出する内装オプション
「MINI Yours(ミニユアーズ)」とは、当世代のMINIから導入されたハイグレードなオプションブランド。上質な素材やシックなデザインで、ポップなMINIをプレミアム志向のMINIにドレスアップすることができる。優れた質感のレザーステアリングやレザーシート、創りこまれたデザインホイール、人気のボディカラー「MINI Yours エニグマティックブラック」などをラインアップしている。
そんなMINI Yoursのインテリアサーフェスに新たに加えられたのが「シェーデッド・シルバー・イルミネーテッド」。マットシルバーをベースに繊細なラインパターンが刻まれたデザインを採用。美しいアルミ調の質感が、クロスオーバーのインテリアをいっそう魅力的にする。ワイルドな外観とは対照的に、欧州車ならではのハイセンスな空間が引き立つ。
MINI Yoursのオプションではないが、これまでクロスオーバーのオプションには設定されていなかった「モルトブラウン(上記写真のシート)」のレザーシートが選択できるようになった。インテリアのカラーコーディネートにコダワリのある方には悩ましい選択肢が増えた。
ガソリン/ディーゼル/ハイブリッドの3種
人気は低燃費の「ディーゼル」、ハイブリッドは注目株!
パワートレインはマイナーチェンジ前と変わらず、BMWのガソリンエンジンとディーゼルエンジン、プラグインハイブリッド(PHEV)の3種をラインアップする。MINIでプラグインハイブリッドを設定しているのはクロスオーバーのみとなっている。
- ガソリンエンジン 1.5L 3気筒
ワン(102ps)/クーパー(136ps) - ガソリンエンジン 2.0L 4気筒
クーパーS(178ps※欧州仕様)/ジョンクーパーワークス(306ps) - ディーゼルエンジン 2.0L 4気筒
クーパーD(150ps)/クーパーD ALL4(150ps)/クーパーSD ALL4(190ps) - プラグインハイブリッド 1.5L 3気筒&モーター
クーパーSE ALL4(224ps)
※ALL4とジョンクーパーワークスは四輪駆動
国内で売れ筋となっているのは圧倒的にディーゼルエンジンだが、メーカー推しのプラグインハイブリッドも徐々に浸透しつつある状況だ。
気になるディーゼルモデルのカタログ燃費は、WLTCモード(実際の燃費に近い測定方法)でクーパーDが「16.9km/L」、クーパーD ALL4が「16.1km/L」、クーパーSD ALL4が「15.7km/L」となっている。WLTCの高速道路モード燃費では、クーパーD「19.0km/L」、クーパーD ALL4「18.1km/L」、クーパーSD ALL4「17.7km/L」まで伸びる。実際に高速道路メインの長距離ドライブでは20km/Lオーバーも可能だ。
ディーゼルはハイオクよりも2割ほど安い軽油を使用するため、走れば走るほどお得感があり、ドライブがますます楽しくなる。ディーゼルはガソリンエンジンよりもトルクが大きいため、アクセルをそれほど踏み込まなくても背中をグッと押されるようにスイスイと前に進む。そのため、山岳路などの坂道が続く長距離ドライブでも疲れを感じにくい。
充電中のプラグインハイブリッド「クーパーSE ALL4」
プラグインハイブリッドは自宅や商業施設などにある外部電源から充電ができるハイブリッドで、40~50kmの短距離ならば電気(モーター)だけで走行することができる。モーター走行時のフィーリングは電気自動車そのものでウルトラスムーズだ。そのうえガソリンエンジンも搭載しているため、充電が無くなってもガソリンで走り続けることができるのが強み。街乗りがメインで、自宅に充電機を設置できる方に最適なモデルとなる。
プラグインハイブリッドの燃費はWLTCモードで「14.8km/L」、高速道路モードは「15.7km/L」となる。ディーゼルには及ばないが、モーターのEV走行をフル活用できる利用環境ならば、ガソリンをほとんど使わない運用も可能だ。プラグインハイブリッドの詳細は「MINI初のプラグイン・ハイブリッド登場!」で解説している。
左:クーパーS/クーパーSD 右:ジョンクーパーワークス
筆者は執筆時点でMINI3ドアのディーゼルを所有しているが、その経験を踏まえたうえで、モデル選びの基本的な考え方を次にまとめてみた。
年間の走行距離が多い方や、流れのよい郊外路や高速道の利用が多い方は、低燃費かつ安価な軽油で走る「ディーゼルエンジン」が最適。年間の走行距離が少なくストップ&ゴーの多い街乗りが多い方や、エンジンの静粛性やスムーズさを優先したい方は、ガソリンエンジンまたはプラグインハイブリッド。燃費を気にせず、高回転まで回してスポーティなサウンドや加速フィーリングを楽しみたい方は、ガソリンエンジンの「クーパーS」、さらなる刺激が欲しい場合は300馬力オーバーのトップグレード「ジョンクーパーワークス」がお勧めだ。
車体が重くファミリーでの多人数乗車の機会も多いクロスオーバーは、太いトルクで力強い走りができるディーゼルエンジンとの相性がいい。そのため、上記にあげた例にピッタリとハマるものがない方はディーゼルを選んでおきたい。
スポンサーリンク
モデルラインアップ
クーパー/クーパーD
クーパーS/クーパーSD
ジョンクーパーワークス
クーパーSE ALL4(プラグインハイブリッド)
動画でチェック!
1. MINIディーラーによる車両解説
2. クーパーSDの試乗インプレッション
3. クーパーSE(プラグインハイブリッド)の試乗インプレッション
3. ジョンクーパーワークスのサーキット試乗
基本スペックと価格
人気はディーゼルの標準グレード「クーパーD」
※表は2021年5月現在の国内導入ラインアップ
追記:400万円を切るエントリーモデル「MINIクロスオーバー バッキンガム(詳細)」が、2021年5月7日から販売開始!
MINIクロスオーバー(2020年マイナーチェンジ型) | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ガソリンエンジン | ディーゼルエンジン | ||||||||
ワン バッキンガム |
クーパー | クーパーS | クーパーSE ALL4 (PHEV) |
ジョンクーパー ワークス |
クーパーD | クーパーD ALL4 | クーパーSD ALL4 | ||
国内発売日 マイナーチェンジ |
2021年5月7日 | 未定 | 2020年9月30日 | 2020年9月30日 | |||||
価格(10%税込) 2021年5月現在 |
395万円 | – | – | 510万円 | 609万円 | 433万円 | 457万円 | 510万円 | |
エコカー減税 | 免税/重量税 | – | – | 免税/重量税 | – | 免税/重量税 ※2021年4月末まで |
|||
駆動形式 | 前輪駆動 | 4輪駆動 | 前輪駆動 | 4輪駆動 | |||||
変速機 | 7速DCT 電子制御式 |
6速AT | 8速AT 電子制御式 パドルシフト付 |
8速AT 電子制御式 |
|||||
エンジン | BMW ガソリン ターボ | BMW ディーゼル ターボ | |||||||
1.5L 3気筒 | 2.0L 4気筒 | 1.5L 3気筒 &モーター |
2.0L 4気筒 | 2.0L 4気筒 | |||||
最高出力 | PS | 102 | 136 | 192 | 224 | 306 | 150 | 150 | 190 |
rpm | 3900 | 4500 | 5000 | – | 5000 | 4000 | 4000 | 4000 | |
最大トルク | Nm | 190 | 220 | 280 | 385 | 450 | 350 | 350 | 400 |
rpm | 1380-3600 | 1480-4100 | 1350-4600 | – | 1750-4500 | 1750-2500 | 1750-2500 | 1750-2500 | |
加速 0-100km/h 秒(参考値) |
– | 9.7 | 7.4 | 6.8 | 5.1 | 9.1 | 9.0 | 7.6 | |
燃費 JC08 km/L |
15.8 | – | – | 17.6 | 参考値 13.2 |
20.5 | 19.0 | 18.8 | |
燃費 WLTC km/L |
WLTC | 13.7 | – | – | 14.8 | 参考値 11.3 |
16.9 | 16.1 | 15.7 |
市街地 | 10.6 | – | – | 11.9 | 参考値 8.5 |
14.5 | 13.8 | 13.3 | |
郊外 | 13.7 | – | – | 15.8 | 参考値 11.5 |
15.9 | 15.2 | 15.0 | |
高速道路 | 15.6 | – | – | 15.7 | 参考値 13.0 |
19.0 | 18.1 | 17.7 | |
EV走行距離 km |
– | – | – | 53 | – | – | – | – | |
燃料 | ハイオク | 軽油 | |||||||
燃料タンク L |
61 | 61 | 61 | 36 | 61 | 61 | 61 | 61 | |
荷室容量 L |
450-1390 | 450-1390 | 450-1390 | 405-1275 | 450-1390 | 450-1390 | 450-1390 | 450-1390 | |
車両重量 kg |
1490 | – | – | 1770 | 1670 | 1600 | 1660 | 1680 | |
タイヤサイズ 標準装備 |
205/65 R16 | – | – | 225/50 R18 | 225/50 R18 | 225/55 R17 | 225/55 R17 | 225/50 R18 | |
その他 | – | – | – | 諸元表 | 諸元表 | 諸元表 | 諸元表 | ||
定員 | 5名 | ||||||||
全長/全幅/全高 | 4315×1820×1595mm | ||||||||
ホイールベース | 2670mm | ||||||||
最小回転半径 | 5.4m |
スポンサーリンク
主な標準装備
全てのグレードに自動ブレーキとACCを装備
ドライビングアシスト(前車接近警告、衝突回避・被害軽減ブレーキ)は、カメラで危険を検知すると約60km/h以下で自動ブレーキを作動させて被害を軽減する。前車接近警告機能は歩行者検知機能付き。ただしミリ波レーダーを搭載していないため、悪天候などカメラが認識できない視界の悪い状況下では機能しない場合がある。車線逸脱防止支援システムは非搭載。
iPhone専用アプリ「MINI Connected」では、目的地をナビに送信したり、車載の通信モジュールと連携して、リモート操作でドアロックやアンロック、換気などができる。プラグインハイブリッドのクーパーSEでは、大容量のバッテリーを活用してエアコンの始動も可能。汗ばむ真夏や、真冬であっても出掛ける前に車内温度を快適な状態にしておくことができる。
MINIクロスオーバー(2020年マイナーチェンジ型)の標準装備 | ||||
---|---|---|---|---|
装備品 | クーパーSE ALL4 |
ジョンクーパー ワークス |
クーパーD (ALL4含む) |
クーパーSD ALL4 |
純正ナビ(詳細解説) 8.8インチタッチスクリーン、iPhone専用アプリ「MINI Connected」対応、TVはディーラーオプション |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
SOSコール 車載通信機能を使った緊急連絡機能 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ETC ルームミラーに内蔵、ITSスポット対応 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
マルチディスプレイメーターパネル/ヘッドアップディスプレイ | オプション 9.8万円 |
〇 | オプション 9.8万円 |
オプション 9.8万円 |
Bluetooth/USB | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ドライビングモード(詳細解説) スポーツモード、グリーンモード |
〇 | 〇 | オプション | 〇 |
パドルシフト John Cooper Worksステアリング、スポーツATとセット |
– | 〇 | – | オプション 3.8万円 |
ドライビングアシスト 前車接近警告、衝突回避・被害軽減ブレーキ、単眼カメラ方式 ※レーンチェンジウォーニング(ブラインドスポットモニター)無し、レーンキープアシスト無し |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
車両接近通報装置 | 〇 | – | – | – |
アクティブクルーズコントロール(ACC) ストップ&ゴー対応(全車速追従機能)、単眼カメラ方式 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
リアビューカメラ | オプション | 〇 | オプション | オプション |
スポーツシート サイドサポート、座面延長機能付 |
オプション | 〇 | オプション | 〇 |
LEDヘッドライト/LEDリアコンビランプ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
アロイホイール | 18inch シルバー |
18inch ブラック |
17inch シルバー |
18inch シルバー |
オートマチックテールゲートオペレーション イージーオープナー機能付(リアバンパー下に足を入れるとバックドアが自動オープン) |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ボディカラー
- セージグリーン メタリック(8万円)&ブラックルーフ
- エニグマティックブラック メタリック(12.1万円)&シルバールーフ(2.1万円)
- チリレッド ソリッド(0円)&ブラックルーフ
- ホワイトシルバーメタリック(8万円)&ブラックルーフ
- ムーンウォークグレー メタリック(8万円)&ブラックルーフ
- アイランドブルー メタリック(8万円)&ホワイトルーフ ※写真はマイナーチェンジ前
- ミッドナイトブラック メタリック(8万円)&ボディ同色ルーフ ※写真はマイナーチェンジ前
- ジョンクーパーワークス専用 レベルグリーン ソリッド(12.1万円)&レッドルーフ
スポンサーリンク
関連記事
デザイン責任者がマイナーチェンジのポイントを解説
マイナーチェンジ型で初の限定車!ボードウォークエディション
スポンサーリンク