「ジョンクーパーワークスGP」がニュルブルクリンクで世界初公開!
2020年に世界限定3000台で発売されるMINI最速のスペシャルモデル「ミニ ジョンクーパーワークスGP(MINI John Cooper Works GP)」が、今週末(6月20~23日)の「ニュルブルクリンク 24時間レース」でデモ走行を行う。
ボディカラーはカモフラージュで、車両もプロトタイプというアナウンスだが、これが実質的に市販車仕様の世界初公開となる。一部の海外メディアでは、生産の開始時期は2020年春と報じられている。カモフラージュを取り去った正式デビューは、2019年11月末のロサンゼルスモーターショー2019を予定。
ジョンクーパーワークスGPは、MINI3ドア(F56)のハイパフォーマンスモデルである「ジョンクーパーワークス(231馬力)」をベースに、300馬力(220kW)オーバーの高出力エンジン(2L/4気筒)を搭載し、重量や空力の最適化、サスペンション等のチューニングを施したレース志向のFFモデル。初公開(デモ走行)の場にニュル24時間が選ばれたことからも、その徹底した方向性がうかがえる。
なお、同エンジンは2019年秋(国内発売時期)にマイナーチェンジするMINIクラブマンとMINIクロスオーバーの「ジョンクーパーワークス」や、2019年5月に登場したBMW 1シリーズのハイパフォーマンスグレード「M135i」にも採用されている。
歴代のジョンクーパーワークスGP
ニュルブルクリンクのラップタイムは「8分切り」を達成。2012年に発売した先代の「ジョンクーパーワークスGP(R56)」が記録した「8分23秒」に対して、大幅な向上をはたした。
追記:デモ走行後にMINIから発表されたラップタイムは「7分56秒69」。これは現時点(プロトタイプ)での記録のため、2020年の発売までに更なる向上が期待される。
ちなみに、2019年現在のニュルブルクリンクFF最速タイムは、ルノー ・メガーヌR.S.トロフィーR(300馬力)が達成した7分40秒台となっている。MINI3ドアはそれよりも小さなスモールカーセグメントとなるため直接のライバルではないが、FFトップクラスの速さを持っていることに間違いはない。
当発表と同時に、ニュルを疾走するジョンクーパーワークスGPのオフィシャルフォトも公開された。よりアグレッシブになったフロントスポイラーやリアディフューザー、超大型のリアスポイラー、ホイールアーチを大胆にトレースするエアロフェンダーが目を引く。
今回のオフィシャルフォトでは確認できないが、ニュルブルクリンクに展示された車両をのぞき込むと、ステアリング前方にMINIで初となるデジタルゲージが搭載されているのがわかる。このデジタルゲージは、ナビやオーディオのインフォメーションを兼ね備えるもので、2019年末にデビューするMINIのピュアEV「クーパーSE」にも搭載される見通しだ。
このほか「2018年5月のマイナーチェンジ」で導入されたリング型のLEDヘッドライトとユニオンジャックのリアコンビランプ、今秋に国内発売が予定されている「クラブマンのマイナーチェンジ」と同じく、ハニカムメッシュメッシュの領域が拡大されたフロントグリル、丸形から変更された流線形のドアミラーを装着している。
スポンサーリンク
ジョンクーパーワークスGP(プロトタイプ)
ニュルブルクリンク
動画
プロモーションビデオ
ニュルブルクリンク展示車両
スポンサーリンク