
MINIが第4世代目となる次世代MINIのウィンターテストの模様を正式公開。開発車両はMINIの基幹モデルであるハッチバック3ドアをベースにした「BEV(バッテリー電気自動車)」で、2023年後半の発表を予定している。通常のスケジュールならば、国内導入(未定)は2024年春夏が目安となる。
MINIは2025年に最後の内燃機関モデルを発売して、2030年代にはEVのみをラインアップするブランドになると宣言しているが、当モデルはBEVの他にガソリンエンジン(ディーゼルは不明)のモデルもラインアップする。内燃機関モデルは従来通り英国のオックスフォード工場で生産されるが、プラットフォームの異なるBEVモデルは中国の工場で生産する。
なお、現行型の3ドアをベースにしたMINI初の量産BEV「クーパーSE(詳細)」は、海外市場で2020年から発売しており、電動化ブームの流れに乗って堅調な売れ行きをみせている。


今回の発表は、完成車の発表までに注目を集めるためのティーザー広告的なもの。車両は全体的にカモフラージュされており、新世代デザインのコアとなる、ヘッドライトやリアコンビランプは、現行型に近い造形で「わざとらしく」偽装されている。つまり、この部分にサプライズがあるということだ。


リアコンビランプはヘッドライト以上に大きなデザイン変更が施される。バックドアの開口部ラインがヒントを与えてくれているが、ランプ形状は四角形から内側を向いた台形型になることが示唆されている。


充電ポートは内燃機関モデルの給油口と同様に右側後部に設置。現行型のBEV「クーパーSE」の航続距離は実質200~250km程度となっているが、次世代型でどこまで伸ばせるか注目だ。
次世代型はBEVのために開発された専用のプラットフォームを採用し、航続距離は標準グレードの「クーパーE(仮称)」で300km、200馬力レベルのスポーツグレードとなる「クーパーSE(仮称)」で400km程度になると報じられている。BEVのスペック的には街乗りから中距離メインのプレミアムセカンドカー的な位置づけになるだろう。


スウェーデンにあるBMWグループのウィンターテストセンターで、過酷な条件のもと様々なテストが行われている。BEVの心臓部となる電気駆動装置や高電圧バッテリー、パワーエレクトロニクス、充電に関するテクノロジーは、非常に低い温度環境においても、成熟したレベルにあるという。


雪に覆われた道やアイスバーンは、パワートレインやステアリング、シャシーの特性をテストして改良&調整できる理想的なテストトラックとなる。
最新のテクノロジーを搭載するBEVでも、これまでの内燃機関モデルと同様にゴーカートフィーリングと快適性のバランスを実現する方向で開発が進められている。

今回のプレスリリース(本国発表)では、クラシックミニを「第1世代」として当モデルを「第5世代」と呼んでいる。miniの歴史をブランドのストーリーに取り込みたいという意図だが、 当サイトでは誤解の無いように「第4世代」としている。
このほか、2022年の末までに小型クロスオーバーのコンセプトモデルを発表するという。これはおそらく、EV専用モデルとなって復帰する「ペースマン」に間違いない。3ドアを5ドアに改め、スポーティなコンパクトSUVになると予想されている。
世界で人気の「MINIクロスオーバー」の次世代型は、従来の内燃機関モデルに新たにBEVを加えて2023年に発表する。クロスオーバーのBEVは、大容量のバッテリーを搭載することで航続距離は500kmレベルに達する。
プロモーション動画
歴代のMINIと共に雪上を駆ける!
スタイリング変更で原点回帰?
ノーズが短くなって可愛らしさ全開!

左から第1世代MINI(R50)、第2世代MINI(R56)、第3世代MINI(F56)

プロモーション動画から第3世代(現行型)と第4世代のサイドビューを抜き出して、ボディ形状の比較をしてみた。
デザインはキープコンセプトで劇的な変化はないが、全体的に「丸く可愛らしい」印象のバランスになっているのが見てとれる。第3世代が高校生だとしたら、第4世代は小学生。第3世代がカエルだとしたら、第4世代はオタマジャクシといった感じだ。
その違いを決定づけるポイントは2つ。1つは空力性能を向上させるためフロントウィンドウの角度が浅くなっていること。これによって、クラシカルな雰囲気を醸し出していたキャビンのボクシーさが弱まり、現代的でスマートなスタイリングになった。2つ目は、ヘッドライトの位置が最前面に移動したことで、相対的にノーズが短くなったこと。賛否両論あった第3世代の「面長の顔」が、第1~2世代のような「童顔」に回帰する。

第4世代の「顔」は誰もが親しみを持てるものとなり、これまで以上に女性に好まれそうだ。逆にスポーティなカッコよさが求められるトップグレードの「ジョンクーパーワークス」では、これをベースにどのようにイケメン化されるのか期待と不安で胸いっぱいである。
text by minicooper-sketch.com
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