ミニクーパーの維持費(国産車との違い) 実例も公開!

ミニの維持費 車検費用

「オシャレなミニクーパーに乗ってみたいけど維持費が心配、外車だから故障も多そう・・。」

これは、MINIに興味を持った方が最初に抱く不安ではないでしょうか? 特に初めて車を購入する方や、これまで輸入車に乗ったことが無い方は、維持費が最も気になるポイントだと思います。維持費が怖くてMINIを購入候補から外してしまうこともあるでしょう。

今ではすっかりMINIファンになった私も、最初は「維持費は国産車に比べて、どれくらいかかるのか?」「故障するたびにウン十万かかったらキツイ」など、買った後にかかるであろう予測できない出費が不安で、購入を決断するまでに時間がかかりました。

そこで、当記事ではMINIに乗りたいけど、維持費が不安で購入に踏み切れない方に、MINIオーナーの私からリアルな維持費をお伝えしたいと思います。

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index

  1. ミニクーパーの維持費は国産車の1.5倍!?
  2. 実際にかかったミニクーパーの維持費
    2世代目 MINIの維持費車検の基本費用消耗品の交換費用自動車保険
  3. ミニクーパーは故障が多い?
  4. 信頼性の低い初代MINIには要注意!
  5. 現行型 第3世代MINIの維持費は?
  6. 維持費を節約できる「TLC」は絶対にお勧め!
  7. 気になるミニクーパーの実燃費は?
  8. まとめ

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ミニクーパーの維持費は国産車の1.5倍!?

ミニクーパー モデルバリエーション

「えっ!1.5倍!?」と驚かせてしまったら、ごめんなさい。維持費は年式や走行距離、点検&整備をMINIディーラーで受けるのか一般の整備工場で受けるのかによって大幅に変わりますので、一概にいくらと言うのは難しいのですが、もし私が「MINIの維持費って、どれくらいかかるの?」と聞かれたら、「ざっくり国産車の1.5倍くらいかな」と答えます。

通常、国産車や輸入車を問わず、もっとも維持費を痛感するのが車検時にかかる費用です。例えば、同サイズの国産車の車検が10万円とした場合に、MINIは15万円前後かかるイメージです。(車検時に納める税金や保険料は国産車と同じ)

ただし、これはMINIを購入して直ぐにかかる費用ではなく、走行距離が3万キロに近づいたあたりからの費用感です。

新車で購入した場合を例にとると、年間1万キロを乗る方は3年目にやってくる初回の車検、年間5千キロ程度の方は5年目にやってくる2回目の車検が、1.5倍を実感するタイミングの目安になります。(週末の買い物に使用する程度ならば、年間3千キロ位です)

3万キロ付近から消耗品の交換費用が発生

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では、この3万キロ付近になにが起こるのかというと「やっぱり故障?」ではありません。消耗品の交換が必要になってきます。これは国産車も同じでMINIに限ったことではありませんが、ここで認識しておきたいのは、その交換費用です。

特に高額なものは、ブレーキディスク(ローター)&ブレーキパッドです。使用状況によりますが、3万キロ付近でフロント用、4万~6万キロ付近でリア用の交換が必要になります。

仮にこれらをMINIディーラーで交換した場合は、フロントだけで合計で7~10万円近くかかります。消耗状況によってはブレーキディスクの交換は必須ではないため、ブレーキパッドのみの交換で済んだ場合は3~4万円程度になります。基本的にはブレーキパッド交換2回につきディスク交換1回のタイミングになりますが、ストップ&ゴーの多い街乗りがメインの方は、1回目のブレーキパッド交換時にディスク交換も必要になる場合もあります。(費用はディーラーにより多少異なります。)

新車には社外品のブレーキパッドがお勧め

新車や新古車を購入する場合は、できるだけ早いうちに社外品の低ダストブレーキパッドに交換しておくとブレーキディスクを大幅に長持ちさせることができます。使用状況にもよりますが、ディスクとブレーキパッド共に7~10万キロは使えます。まだ使える純正ブレーキパッドと交換してしまうのはもったいない気がしますが、社外品のブレーキパッドはブレーキディスクへの摩耗が少なく、ホイールを汚すブレーキダストも大幅に抑えることができるので本当にお勧めです。

このほか、3万キロ付近になる頃にはバッテリーの交換も必要になる場合があります。バッテリーは通常3~5年持ちますので、走行距離に比例する消耗品ではありませんが、だいたい3万キロ前後が目安になると思います。週末しか乗らない場合や、短い距離の利用が多い場合は、バッテリーの劣化は極端に早まります。その場合は、バッテリーを充電器でこまめに補充電することで、寿命を延ばすことができます。(参考:私が使っている充電器は、セルスターのDRC-600

バッテリーの交換費用は、MINIディーラーで純正品のバッテリーに交換すると3~5万円(追記:現行型の第3世代MINIは6~7万円!)かかります。ちなみに、一般のショップで市販品のバッテリーに交換すれば、その半額くらいで収まります。

そして当然ながら3万キロで交換した消耗品は、6万キロ付近で2度目の交換が必要になってきます。

消耗品の交換時期はMINIの使用状況によって大幅にかわるため、あくまで目安です。

10万キロが近づいてくると・・維持費は更にアップ

ミニクロスオーバー(R60)

※写真は人気のミニクロスオーバー(R60)

走行距離が7~10万キロに近づいてくる頃には、維持費は国産車の1.5倍以上かかることも覚悟しておかなければなりません。

何故かというと「経年劣化によって様々なパーツ交換が発生する」可能性が高くなるからです。国産車ならば、先にあげたバッテリーやブレーキパッドなどの基本的な消耗品さえ交換しておけば、ずっと乗れてしまうことが多いのですが、MINIはやっぱり輸入車、そう簡単にはいきません。

「え!?こんなところが壊れるの・・」です。

MINIが他の輸入車に比べて故障が多いということではなく、あくまで国産車と比べた場合と受け取ってください。分かりやすく故障という言葉を使いましたが、正確には、故障というよりも経年劣化による交換といえます。

ただし、一度に数十万円かかるような交換は少ないので、過剰に心配することはありません。大抵の場合、数万円程度の費用で収まります。とはいえ、いくつか重なると痛い出費になりますので「10年10万キロは乗りたいな」と考えている方は、予め想定しておくことをお勧めします。

ちなみに「走行距離が5万キロくらいの中古車を買って、10万キロ以上 乗りたいな」と考えている場合も、同様の心構えが必要です。

維持費が高くなってしまう理由

ミニクーパー ディーラー

上記をふまえて、維持費が高くなるワケを簡単にまとめてみます。主なポイントは以下の3つです。

国産車に比べて・・・

  1. 純正のパーツや消耗品が高い
  2. ディーラーの工賃や点検整備費が高い
  3. 消耗品の交換サイクルが短い(劣化が早い)

MINI純正パーツ(消耗品)は、国産車に比べて割高になります。実際にはエアコンフィルターワイパーなどの安価な消耗品は気にならないのですが、高価なパーツ類はその差額を実感します。加えて、ディーラーの工賃も少し高めに設定されています。

先にも述べましたが、例えば、MINI正規ディーラーで純正バッテリーに交換すると約3~5万円(現行の第3世代は6~7万円)で、同サイズの国産車に比べ1.5~2倍の費用が必要になります。

ですが、これらはMINIが輸入車であるゆえに仕方のないことです。個人的には、その分のプレミアム感を買っていると思えば、納得できるレベルだと思っています。ちょっと飛躍しますが、基本的にMINIはリセールバリューが良いので、購入額と売却額の差額を考えると、消耗品の割高分くらいは、最終的に取り戻せるイメージです。

なお、維持費を節約するワザもあります。「純正パーツを使わない」「ディーラーでお世話にならない」など、詳しくは割愛しますが、節約する方法もあるとだけ、覚えておいてください。

実際にかかったミニクーパーの維持費

二代目 ミニクーパー(R56)

※写真の車両はイメージです。

具体的な例として、私がこれまでに支払ったミニクーパーの維持費を公開します。維持費はMINIの年式や使用状況によって変わるものですが、1つの例として十分に参考になると思います。

執筆現在、約7年目のMINIに乗っていますが、購入前に心配していた維持費については「心配していたほどかからなかったが、やっぱり国産車よりもかかるな」というのが率直な感想です。

実例:2世代目 MINI(R56)の主な維持費

定期点検 消耗品
交換
自動車税
任意保険
合計
2年目 1.6万円 0.5万円 4万円
3.5万円
9.6万円
3年目 車検 11万円 2.7万円 4万円
3.5万円
21.2万円
4年目 1.6万円 1万 4万円
3.5万円
10.1万円
5年目 車検 11万円 4万円 4万円
3.5万円
22.5万円
6年目 1.6万円 1.5万円 4万円
3.5万円
10.6万円
7年目 車検 10万円 8.6万円 4万円
3.5万円
26.1万円

この表は、2世代目 MINIハッチバック(R56/2007年式/前期型)において、各年にかかった主な維持費をまとめたものです。MINIは2007年にフルモデルチェンジした2世代目から、信頼性がグンとアップしています。クラブマン(R55)ミニクロスオーバー(R60)もこれに含まれます。

冒頭で述べた1.5倍の維持費は、表の左2列「定期点検+消耗品交換」の合計に対しての費用感になります。2~6年目はMINI正規ディーラー、7年目はMINIを得意としている一般のショップを利用しています。

実際には、これに加えて燃料費が必要ですが、走行距離に比例して増える維持費ですので省略しています。1点注意しておきたいのは、MINIは全モデル(ディーゼル除く)ハイオクガソリンを使用することです。ハイオクは通常のレギュラーガソリンよりも1割ほど高くなります。逆に、ミニクロスオーバー(R60)ペースマン(R61)に設定されているクリーンディーゼルエンジン搭載モデルは、ハイオクよりも2割ほど安い軽油を使用します。(MINIの燃費一覧はこちら

それでは、左の列から順に解説していきます。

1. 定期点検(車検の基本費用)

「定期点検」は、車検と法定1年定期点検にかかった基本的な費用です。車検は新車登録から3年、その後は2年ごとに受けなければなりません。義務ではありませんが、車検のない年は法定1年定期点検を受けることが推奨されます。

車検の基本費用には、法定2年定期点検、重量税、自賠責保険料、車検代行手数料、印紙代が含まれます。ようは、車検ごとに必ず支払わなければならない固定費です。

重量税や保険料は国産車と変わりませんが、MINIディーラーで車検を受けると国産車よりも必ず高くなるものが「法定2年定期点検(4.2万円)」です。おそらく、メーカーが定めた厳しい点検整備を行うことがコストアップの一因でしょう。料金はディーラーによって異なりますが、一般的な国産ディーラーよりも1.5~2倍ほど高い印象です。

私の場合、7年目の車検はMINIに詳しい一般のショップで受けたため、1万円ほど安く抑えることができました。

参考料金 MINIディーラー MINI専門ショップ
法定2年定期点検 42,000円 34,000円
車体検査代行手数料 16,200円 12,000円
自賠責保険料(24ヶ月) 27,840円
重量税(1.0~1.5t) 24,600円
車検検査印紙代 1,700円

※点検整備料金と代行手数料は、ディーラー、ショップによって異なります。

2. 消耗品の交換費用

ミニクーパー ブレーキディスクとブレーキパッド

※写真は主な消耗品

「消耗品交換」は、主に車検や法定1年定期点検時に発生したオイルやパーツなどの交換費用(工賃込)です。これは、年式や使用状況によって必要となる時期が変わりますので、定期点検費用とは切り離しています。年に5千キロ以上乗る方は、これよりも早いタイミングで交換時期がくると思ってください。

私の場合、MINIは週に数回の街乗りがメインで、走行距離は年に5千キロ以下です。この使用状況において、5年目くらいから高額な消耗品の交換が増えてきました。各年で交換した主な消耗品(工賃込)をリストアップしましたので参考にしてください。

  • 3年目の車検
    ロングライフオイル+フィルター(1.5万円)|ワイパー(0.6万円)|エアコンフィルター(0.6万円)|
  • 4年目
    社外品エアフィルターに自分で交換(1万円)
  • 5年目の車検
    ロングライフオイル+フィルター(1.5万円)|ワイパー(0.6万円)|ドライブベルト(1万円)|ブレーキオイル(0.6万円)|リモコンリング(0.3万円)|
  • 6年目
    社外品バッテリーに自分で交換(1.5万円) ※ディーラーで交換すると3~5万円
  • 7年目の車検(一般のショップ)
    社外品オイル+フィルター(1万円)|社外品エアコンフィルター(0.8万円)|ブレーキオイル(0.3万円)|フロントのブレーキローター(ディスク)+社外品ブレーキパッド(6.5万円)|

このほか、一般的に5万キロ付近でスパークプラグ交換(4本で1.5万円程度/ディーゼルは不要)、5~10年でタイヤ交換(5~10万円)も必要になります。

3. 自動車税

自動車税はクルマの排気量によって定められた金額を毎年納める税金です。排気量によって分けられているので、輸入車だからといって高くはなりません。2世代目 MINIの排気量は、1.6リッター(一部のモデルを除く)ですので「39,500円」になります。(表では分かりやすく4万円としています)

4. 任意保険(自動車保険)

任意保険は、いわゆる自動車保険と呼ばれるものです。車検時に支払う自賠責保険でカバーできない部分を補うために加入します。強制ではありませんが、大抵の方は加入されています。

この自動車保険もMINI(輸入車)だからといって高くはなりません。厳密には、国産車よりやや高くなる印象ですが、クルマよりも補償内容や加入者自身に関係する条件によって大きく異なります。

私はコストパフォーマンスを優先して安いネット保険に加入しています。「20等級、ゴールド免許、年間5千キロ以内、車両保険付き」の条件で、年間の保険料が「3~4万円」です。新規で加入される方や若い方は、これよりも大幅(2倍以上)にアップしますので注意してください。

事故はどんなに注意しても起こるものです。被害者のためにも自分のためにも、加入しておくことを強く勧めします。

ミニクーパーは故障が多い?

2世代目からは信頼性が飛躍的に向上

第2世代MINI ハッチバック クラブマン クロスオーバー

※写真は第2世代MINI 右端は人気の「クロスオーバー

ミニクーパーの故障については、多くの方が最も気になるところでしょう。先にも述べましたが、MINIは2007年2月にフルモデルチェンジした第2世代から信頼性が大幅にアップ(特に2010年10月以降の後期型)しています。デザインは初代とソックリですが、故障の面においてはまったく別物です。

私のMINIは、その2世代目MINIの初期モデル(2007年式/前期型)にあたりますが、これまでに発生した故障は3つだけです。「え、3つも!?」と思うかもしれませんが、輸入車の初期モデルは、信頼性が低いのが常識ですので、なかなか優秀だと思います。(ある程度の故障を覚悟して購入したので・・・)

また、3つの故障とも新車保証が適用される3年(初回車検まで)の内に発生しましたので、すべて無償で修理できました。故障内容と有償だった場合の修理費は以下の通りです。

  • パワーウインドーレギュレーター故障 約3万円
  • ボンネットオープンレバー故障 約0.5万円
  • ホイールハウスカバー不具合 約1.5万円

私は今のところ上記のみですが、故障するかどうかは「使用状況」や「運」の要素もありますので、正直なところ絶対に大丈夫とは言えません。走行距離が多くなるころには、経年劣化によって生じる故障の確立は確実に高くなります。どちらかというと「アタリ」の車両だったのかもしれません。

ですが、7年目を迎えたMINIオーナーとして今言えることは「心配するほど故障は多くない」です。つまり「故障を心配してMINIに乗ることを諦める必要はない」これは断言できます。

とはいえ、2代目(前期型、後期型)でも走行距離が増えてくると、定番のオイル漏れや、ウォーターポンプ、サーモハウジングからの冷却水漏れなど、エンジン回りの故障リスクが高まります。パーツに使われているゴムやプラスチックの経年劣化が主な原因です。

とくに高額なのがクーパーSやジョンクーパーワークスのターボエンジンに搭載されているハイプレッシャーポンプ(燃料を高圧で噴射する装置)の故障です。ノンターボのワンとクーパーには搭載されていません。ハイプレッシャーポンプは純正品で約20万(税込)と高額で、工賃を入れるとトータル23~25万円ほどの修理費になります。10万キロ乗るならば、高い確率で交換が必要になります。6~7万キロを超えた車両で、ハイプレッシャーポンプを一度も交換していない場合は要注意です。絶対ではありませんが、数か月から数年以内に故障する可能性が高いといえます。なお、ハイプレッシャーポンプ単体(互換品含む)は、ネットの安売り店なら10万円以下で購入可能です(楽天の取り扱い店を見る)ので、一般の修理工場(ディーラーはNG)と相談して安価に修理することも可能です。

以上のことから、走行距離が5万キロ以上の中古車を購入して長期的(10万キロ以上)に乗りたい場合は、修理費用として予め「30万円」を確保しておいてください。総額120万円の中古車ならば、修理費を30万円として、合計150万円というイメージです。クーパーSとジョンクーパーワークスの場合は、前述のハイプレッシャーポンプのリスクがありますので、もう少し多めに見積もっておきましょう。なお、バッテリーやブレーキパッド、タイヤなどの消耗品にかかる費用は、これに含みません。あくまでも、突発的な故障に対する費用です。

運悪く定番の故障が一通り発生しても、その金額の中で収まると思います。ケースバイケースですが、オイル漏れなどのエンジン周りの故障が発生した場合は、その修理のついでにエンジン付近の他の箇所も予防交換しておくと、トータルの修理費用(工賃分)を抑えることができます。いくつかの定番箇所は、前のオーナーが修理済みという可能性もあります。

修理はMINIディーラーではなく、MINIが得意な専門ショップに依頼してください。純正部品の価格は変わりませんが、修理工賃がディーラーより安く設定されています。専門店が近くにない場合は、BMWの修理実績が多い整備工場がお勧めです。なお、MINIの認定中古車で保証が残っている場合は、全国のMINIディーラーで無料修理が受けられます。

お勧めは第2世代の後期型

第2世代MINI 前期型と後期型の違い

左:前期型のインパネはシルバー 右:後期型はブラック

2世代目の中古車は、2010年10月以降の後期型(マイナーチェンジ型)がお勧めです。改良されたエンジンによって信頼性と燃費が向上しています。なかでもクーパーSは9馬力アップして184馬力となっていますので、ホットハッチが欲しい方にも満足度が高いと思います。このほか、ブレーキ回生システムや、MTモデルのみアイドリングストップが搭載されました。

人気のクロスオーバーにはディーゼルも用意

2011年初頭に発売して人気モデルに成長した「クロスオーバー」は、後期型がベースになっています。2014年9月に小変更が施され、それと同じタイミングで「クリーンディーゼルモデル」が国内導入されました。ディーゼルは力強い走りや経済性(低燃費&軽油)に優れていますが、アイドリング時の騒音や低速時の振動がガソリンエンジンよりも大きいので、それらのデメリットを十分に体感してから検討してください。

私が前期型と後期型を乗り比べた時に一番印象的だったのが、6速ATのシフトショックが小さくなってスムーズになったところです。ステアリングフィールも軽くなり、誰にでも乗りやすくなっています。一言でいえば「熟成してクセがまろやかになった」という評価です。実燃費は街乗りメインで「ハイオク:10~13km/l」です。前期型よりも魅力的なボディカラーや限定車が多く、長く所有したいと思わせる魅力があります。

エクステリアでは、フロントバンパーとリアバンパーのデザインなどが小変更されましたが、前期型と後期型の見分け方で最も分かりやすいのがインパネの色です。前期型はシルバー、後期型はブラックになっていますので、中古車を選ぶときには必ずチェックしてください。

MINIに詳しくない中古車店では、2002年発売の初代を「前期型」、2世代目をすべて「後期型」と表記している場合がありますので注意が必要です。初代をフルモデルチェンジした2世代目は、まったくの別モデルです。

信頼性の低い初代MINIには要注意!

初代はMINIに詳しい専門店で購入

初代 ミニクーパー

※写真は初代MINIのクーパーSとクーパー

これだけは伝えておかなければなりません。それは初代MINI(2002年3月発売)には注意が必要ということです。「MINIが何度も故障して数十万かかった」なんて話を聞いたことがあったら、それは多くの場合、初代MINIのことです。

私は初代MINIのクラシカルなデザインが気に入っていたので、本当は2代目(2007年2月発売)よりも初代が欲しかったのですが、故障の心配が払拭できなかったため購入を断念しました。初代には、パワステやパワーウィンドウ、ドアミラー開閉の不具合、オイル漏れ(2世代目も同じ)、天井が剥がれ落ちる・・などなど、定番と呼ばれるレベルの故障が沢山あります。2世代目の故障は経年劣化による原因がメインですので、定期交換という受け取り方ができます。しかし、初代は劣化する前に壊れてしまう「いわゆる故障」が多いのが特徴です。

やや強引ですが、初代MINIの中古車を購入するならば、もう少し予算を用意して、MINIディーラーの認定中古車など、しっかりメンテされた2代目の前期型が絶対お勧めです。長く乗るならば、より信頼性の高い後期型(2010年10月発売)がベストです。とくにクーパーSの前期型は不具合が多いので、後期型を強くお勧めします。

それでも初代MINIが欲しい場合は、MINIに詳しい中古車ショップで購入してください。専門ショップは初代の弱点を熟知していますので、購入後も頼りになります。購入するときは「〇万キロくらいまで乗りたいんだけど、それまでに修理や交換が必要になるパーツは何ですか? 予防的に交換しておいた方がいいパーツは?」と聞いておくと、将来的な維持費を想定できます。(具体的な事例を答えられないショップは避けた方が賢明です)

もっとも理想的な購入方法は、中古車だけを扱っているショップではなく、整備や修理も行っている「MINIに詳しい一般のショップ(全国一覧)」で、希望の条件にあう中古車を探してもらうことです。納車整備に信頼がおけることはもちろんのこと、購入後のメンテナンスに「MINIの主治医」的なショップを持っていることは安心感につながります。ただし、そのような中古車販売を行っているショップは少ないため、この方法で購入できる方は限られます。気になるショップがあったら問い合わせてみましょう。

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現行型 第3世代MINIの維持費は?

2世代目より信頼性は高いが・・・

第3世代MINI 5ドア クラブマン クロスオーバー

※写真は第3世代MINI 1番人気は中央の「5ドア」、大きなボディで実用性が高い「クラブマン」と「クロスオーバー」も人気上昇中

追記:2020年4月

ここまでの維持費は、2世代目のMINIハッチバック(R56/2007年式/前期型)の例でした。2020年現在は、2014年にフルモデルチェンジした3世代目のMINIハッチバック 3ドア(F56)を、当サイトのデモカーとして所有しています。モデルはクーパーSDで「2016年4月」に追加設定されたクリーンディーゼル搭載モデルです。ディーゼルの太いトルクによる力強い走りが「低燃費&軽油」という低コストで楽しめるのが魅力です。

クーパーSDは発売からそれほど経過していませんが、今のところ3世代目の信頼性は2世代目よりも高いという印象です。といっても、まったく不具合がないわけではありません。国産車と同じレベルには、まだ届いていないのが現状です。

以下は、新車から3年間で発生した不具合です。5つ目の「エンジンの異常振動」以外は、この年式のモデルにおいては定番のトラブルです。

  • バックドアが閉じているのに「開いているよ」のアラート
  • エアコンのカビ臭→ 洗浄とフィルター交換で解決
  • ドアミラー開閉時の異音→ 部品交換で解決
  • 外部装飾アクセサリーの色剥げ→ 部品交換で解決
  • エンジン(低回転域)の異常振動 → 部品交換で解決

新車から3年間は保証(延長も可)が付いているため、これらの不具合による修理費は一切かかっていません。中古車を購入した場合も、新車保証の期間が残っていれば全国のMINI正規ディーラーで保証修理を受けることができますので安心してください。

ちなみに、3世代目のMINI3ドアと5ドアでは、「トランクルーム(荷室)の雨漏り」も定番の不具合となっています(2世代目でも事例あり)。今のところ私のMINIは大丈夫ですが、これがなかなか厄介です。知らず知らずのうちにバックドアの開口部に装着されているパッキン(ウェザーストリップ)からトランクに水が浸入して、カビが発生したり、トランクのフロア下に格納されているパンク修理工具がサビてしまうことがあります。精神的なダメージは大きいですが、パッキンの交換で修繕できますので、致命的な不具合ではありません。「2018年5月のマイナーチェンジ」で改善されましたが、マイナーチェンジ前のモデルを購入する場合には、トランクルームの状態チェックは必須です。

追記:2020年8月現在 よくある故障

ミニ5ドアF55 ミニクーパーS サイドビュー

ミニクーパー F56 ミニクーパーSDのディーゼルエンジン

2014年発売のMINI3ドア/5ドア、2015年11月発売のMINIクラブマンは、発売から4~5年が経過しました。走行距離が5万kmを超える車両も多くなり、チラホラと故障の事例も増えてきました。私のMINIは、前述した不具合の他には今のところ発生していませんが、これからやってくるであろう故障を知っておくことは大事です。

2020年現在、新車登録から4~5年ほど経過した3世代目のMINIにおいて、よくある故障は以下の通りです。

  • エンジンマウントの劣化(破損)
  • ウォーターポンプからの冷却水漏れ

注意:上記の故障事例は全てマイナーチェンジ前の初期モデルになります。マイナーチェンジや年次改良のタイミングで、該当箇所のパーツが対策品に交換されている可能性もあります。

1つ目の「エンジンマウントの劣化(破損)」は、比較的多くの車両で発生しています。エンジンマウントはエンジンの振動を抑える重要なパーツですが、経年劣化によって防振材となるゴムの部分が破損してしまいます。これにより、エンジンの振動が大きくなってしまい、パーツ交換が必要になります。

エンジンマウントの交換サイクルは、一般的に新車から10年または10万km走行毎ですので、4~5年程度で交換が必要になるのは非常に短いといえます。幸いにも、それほど高価なパーツではありませんので、消耗品の1つとして認識しておきましょう。

2つ目の「ウォーターポンプからの冷却水漏れ」は、2世代目のMINIで定番の故障でした。3世代目は改善していると期待をもっていたのですが、残念ながら今回も漏れるようです。MINIの開発元であるBMWでもよくある故障ですので、個人的には信頼性の問題ではなくメーカーの設計思想の違いと受け取っています。「10年もつようには設計していない」というのが実感です。

この他にも、マイナートラブルは様々ありますが、車両の個体差ではなくモデル共通の弱点?といえるレベルで発生している故障のみをピックアップしました。とはいえ、必ず故障するワケではありませんので、過剰に恐れずに「そーゆーこともある」という程度で受け取ってください。

点検整備費用や消耗品の価格がアップ

ミニセブン F55 クーパーSのインテリア

※写真は人気の特別仕様車「MINIセブン

3世代目の維持費も基本的な内容は変わりませんが、MINIディーラーの点検整備費用や消耗品の価格は上昇しています。これは3世代目の仕様に関係している部分と、単純に物価やサービス料が上昇したことの2つに原因があると考えられます。

なかでも「高くなったなぁ」と感じるのはオイル交換の費用です。クーパーS(SD)のエンジンは1.6Lから2.0Lに排気量がアップしたことも影響していますが、従来の約1.5万円から2万円オーバーになりました。さらに、2世代目では環境に配慮したロングライフオイルを使っているという建前がありましたので、年間の走行距離がそれほど多くなければ、2年に1回の交換が推奨されていました。しかし、3世代目では1年に1回、あるいは1.5万キロに達したときに交換が推奨されています。ストップ&ゴーの多い日本の使用環境では、2年毎の交換ではエンジンコンディションを保つために無理があったのだと考えられます。つまり、オイル交換の費用は従来の2倍以上になってしまいました。

なお、3世代目は全てのモデルでアイドリングストップが標準機能のため、バッテリー(詳細)も高価になります。ディーラーで純正バッテリーに交換すると工賃を含めて「6~7万円」ほどかかります。バッテリー交換の目安は3~5年ですが、街乗りメインで短距離利用が多い方は「3年で交換」になる可能性が高いです。そのため、新車から3年目の初回車検でバッテリーの交換が必要になった場合は、車検費用の総額が20万円近くなることを想定しておいてください。

なお、MINIのバッテリー交換は、ある程度の技術が必要ですのでDIY初心者にはハードルが高い作業になります。交換後には、専用の機器を使って車載コンピュータに設定も必要です。基本的には、ディーラーや専門ショップで施工してもらう作業になります。

実例:3世代目 MINI 3ドアの主な維持費

ミニクーパーSD F56

MINI 3ドア クーパーSDの維持費
(ディーゼル/エコカー減税対象車)
12ヵ月点検 消耗品
交換
自動車税
任意保険
合計
1年目 約2万円 約4.5万円 1万円
4万円
11.5万円
2年目 約2万円 約4.5万円 4万円
4万円
14.5万円
24ヵ月点検
車検税金等
消耗品
交換
自動車税
任意保険
合計
3年目
車検
約10万円
※重量税免税
約4.5万円 4万円
4万円
22.5万円

表は、3世代目MINIの3ドア クーパーSDを新車で購入して、3年目の車検までにかかった主な維持費です。点検や消耗品の費用がお得になるサービスパッケージ「TLC」に加入していない場合の例です。「TLC」については後で詳しく解説しますので、ここでは「基本的な費用感」として参考にしてください。

1年目と2年目の維持費は、12ヵ月点検(法定1年定期点検)が約2万円、各年に交換した消耗品(工賃込)は、エンジンオイル&オイルフィルター(2万)、前後のワイパーブレード(1.2万)、エアコン用フィルター(1万)、ウォッシャー液補充(0.1万)です。この中で必須なのは「エンジンオイル&オイルフィルター」だけで、あとは必要に応じて交換となります。

点検費用や消耗品交換の工賃はディーラーによって少し異なりますので、金額は目安としてください。私のディーラーは、やや高いほうに入ります(泣)。

クーパーSDのディーゼルエンジンは2.0Lですので、自動車税は約4万円(39,500円)となりますが、1年目はグリーン化特例による減税が適用されますので、たったの1万円でした(2年目からは減税なし)。なお、2.0Lのガソリンエンジンを搭載するクーパーSは、グリーン化特例の対象外となっていますので、1年目の自動車税も約4万円となります。

※グリーン化特例には期限があるため、購入時期(新車登録)により減額の条件が異なる場合があります。

任意保険はコストパフォーマンスの高いネット保険です。「20等級、ゴールド免許、年間1万キロ以内、車両保険付き、自動ブレーキ無し」の条件で、年間の保険料が「約4万円」でした。2世代目より若干高くなりました。細かな条件を積み上げていくと保険料は大幅に変わりますので、参考程度にしてください。若い方で、新規に加入される方は保険料が数倍に跳ね上がりますのでご注意を。

3年目の車検にかかった総額は、交換した消耗品の費用を含めて15万円程度でした。表の「24ヵ月点検/車検税金等」には、点検整備費用に加えて自賠責保険料や車検代行料を含んでいますが、ディーゼルモデルはエコカー減税が適用されるため、自動車重量税(約2.5万)は免税となっています。

なお、高額な消耗品となるバッテリー(6~7万)やブレーキパッドは交換していません。街乗りメインで短距離走が多い方はバッテリー交換、年間1万km以上走行する方はブレーキパッドの交換が、この車検のタイミングで発生する可能性があります。双方とも交換が必要になった場合は、これよりプラス10万円以上の費用がかかります。

ただし、これらの消耗品費用は工夫次第で大幅に節約することができますので安心してください。バッテリーは純正品ではなく互換性のある「社外品バッテリー(詳細)」を使うことで半分程度の費用に抑えることが可能です。ディーラーでは社外品のバッテリーを取り扱っていないため、MINIや輸入車に詳しい一般のショップで交換します。ブレーキパッドも社外品を使うことで、寿命を2倍以上に伸ばすことができます。

年間の維持費まとめ

新車の第3世代MINI 3ドア クーパーSD(ディーゼル)を購入して1年目にかかった年間維持費の合計は「約11.5万円」。グリーン化特例の減税がない場合は「約14.5万円」。車検のある3年目の年間維持費の合計は「約22.5万円」。エコカー減税がない場合は「約25万円」。

1~2年目の維持費にフォーカスを当ててみると、自動車税と任意保険は同じ排気量の国産車と変わりませんので、それらを除いて点検整備費用と消耗品だけで合計すると年間「6.5万円」になります。これは同格の国産車に比べて、1.5~2倍ほどの費用になります。ハッキリ言って「高い!」です。しかし冷静に考えてみると、国産車が「3万円」だと仮定した場合、月に約3,000円のプラス費用(年に3.6万円)で憧れのMINIに乗れてしまうということです。この金額は、その気になれば誰にでも手が届く範囲ですね。

維持費を節約できる「TLC」は絶対にお勧め!

MINI TLC メンテナンスパック

前項の表では、1年目と2年目の12ヵ月点検が約2万円、1年目から3年目の消耗品の交換が年に約4.5万円としていますが、私は「MINI TLC」に加入しているため、実際にはそれよりも少ない負担で維持できています。

「MINI TLC(テンダーラビングケア)」とは、基本的なメンテナンスにかかる費用がお得になるサービスパッケージです。定額を先払いすることによって、契約期間中の法定1年定期点検やエンジンオイルなどの消耗品が全て無料になります。しかも、走行距離が無制限のため、たくさん走る方ほどお得です。簡単に言えば、複数年分のメンテナンス費用を一括払いすることによって、値引きしてもらえるサービスです。

TLCに加入できる条件は、新車登録から1年以内です。つまり新車で最初の1年点検を受ける時が加入できる最後のチャンスです。このサービスは「確実にお得」なため、多くの方が加入しています。ディーラーの営業マンやサービス担当の方に積極的に勧められると「ほんとに得なのかなぁ・・」と勘ぐってしまいますが、素直に加入することをお勧めします。加入しておかないと損をすると言ったほうがリアルかもしれません。

TLCの主なサービス内容

注意:TLCの価格やサービス内容は、予告なく変更される場合があります。最新のサービス内容は、加入時に確認してください。

MINI TLC「3年」の主なサービス内容
価格(税込) 97,000円
※2017年時点
対象期間 初年度登録から3年間
走行距離無制限
点検 法定1年定期点検×2回
消耗品 エンジンオイル/オイルフィルター
マイクロフィルター(エアコン用)
スパークプラグ
※ディーゼルは不要
エアクリーナーエレメント
ワイパーラバー/ブレード×2回
ブレーキ液×1回
サービス対象外 法定2年定期点検(車検時)/バッテリー/ブレーキローター/ブレーキパッド/ウインドーウォッシャー液/ダメージ修理 など

TLCの3年と5年、どちらを選ぶ?

ミニセブン クーパーS F55

TLCの契約期間は、3年と5年が用意されています。料金は「3年で9.7万円(2017年時点)」です。5年で17万円くらいだったと記憶しています。3年か5年かで迷うところですが、3年経過後に2年延長することが出来ますので、確実に5年以上乗るという場合以外は、とりあえず3年にしておくのがお勧めです。

逆にTLCで損をしてしまうケースは、長く乗るつもりで5年のTLCに加入したのに、初回(3年目)の車検で手放してしまうことです。これは3年目の点検整備を受けないということですから、実質的に2年分しかTLCを活用できなかったことになります。魅力的なクルマが次々と発売される中、先のことは誰にも分かりませんが、TLCへの加入は中長期的なマイカー計画を加味して検討してください。

なお、TLCは契約者本人ではなく「車両」に付帯するため、新しいMINIに乗り換えたとしてもTLCを引き継ぐことはできません。例えば、「MINI5ドア」を購入して5年のTLCに加入した若いファミリーが、子供が大きくなって後席が手狭になってきたため、初回の車検で大型の「MINIクロスオーバー」に乗り換えたい場合に、TLCを引き継ぐことはできません。

実例:TLCで維持費はどれくらい安くなるか

TLC 未加入 TLC 3年
新車から3年間

年間走行距離が
1万キロの場合

※クーパーSDの例

法定1年定期点検
約2万円×2回
9.7万円
オイル&フィルター交換
約2万円×3回
マイクロフィルター交換
約1万円×3回
ワイパーブレード交換
約1.2万円×2回まで
ブレーキフルード交換
約0.5万円×1回
合計 約16万円
注意:3年目の車検で必要な「法定2年定期点検」は別費用

TLCに加入すると「維持費は具体的にどれくらい安くなるのか?」気になるところだと思います。この表は、前項でお伝えしたMINI3ドア クーパーSDにかかった点検整備や消耗品の費用を元に、3年間の維持費を簡素化してシミュレーションしたものです。

TLCに加入していない場合は「約16万円」かかります。いっぽう3年のTLCは「9.7万円」ですので、TLCの方が「約6万円」お得になっています。TLCを使わずに維持費を節約する簡単な方法として、純正より安い社外品の「マイクロフィルター(エアコン用)」や「ワイパーブレード」を購入して自分で取り付けることがあげられます。しかし、それだけでは6万円分を節約することはできませんので、DIY派の方にとってもTLCは十分にお得です。

表の維持費は年間の走行距離が1万キロを前提にしていますが、年に2万キロ走る方は更にお得です。3年で6万キロ走ると、スパークプラグ(ディーゼルは不要)やエアエレメント(吸気用)の交換も必要になり、それらも無料になるためです。オイルも1.5万キロで交換してもらえるため、合計4回分(8万円相当)が無料です。3年でここまで走る方は少数派とはいえ「MINIなのに値引きしすぎ!」というのが私の正直な感想です。

注意点としては、3年目の車検時に必要となる「法定2年定期点検」の費用は含まれないということです。当然のことですが、このほか車検に付帯する法定費用や諸経費、バッテリーやブレーキパッドなどの高額な消耗品も含まれません。それでも、車検時の整備で発生するオイルやマイクロフィルター交換の費用は無料になりますので、車検のトータル費用を軽減することができます。

MINIの公式案内では、3年のTLCで軽減することができる維持費は、年間走行1万キロの場合に「約30~40%」、2万キロの場合に「約50~55%」としています。私があげた実例に当てはめても、ほぼその通りになっています。

まとめると、TLCに加入していれば、新車から3年間(5年のTLCなら5年間)の維持費は、車検を除き「国産車に近いレベル」に抑えることができます。つまり、TLCは絶対にお勧めです!

中古車は「TLC」付きが断然お得!

ミニジョンクーパーワークス ラインアップ

先にも述べましたが、TLCは契約者本人ではなく「車両」に付帯しています。そのため、TLCに加入している中古車を購入した場合も同様のサービスを受けることができます。全国のMINI正規ディーラーに対応していますので、遠方の中古車を購入しても、最寄りのディーラーでOKです。

前項の例に当てはめると、新車から1年落ちの中古車が3年のTLCに入っている場合、残りの2年分でおおよそ10万円分くらいの維持費が節約できます。5年のTLCならば、残りの4年分で20万円分になります。金額はモデルや年間の走行距離などによって変わるため目安になりますが、お得であることは間違いありません。

ただし、中古車情報サイトの車両情報に、TLCに加入しているかどうかは、ほとんど明記されていません。実際にはもっと多くの車がTLCに加入しているはずですので、中古車の見積を依頼をするときはTLCの有無を確認してください。お目当ての中古車が5年のTLCに加入していたら、かなりラッキーです。

気になるミニクーパーの実燃費は?

3世代目のディーゼルは20km/Lオーバーも可能!

ミニクーパーの燃料 ハイオクとディーゼル

※ガソリンエンジンは「ハイオク」、ディーゼルは「軽油」

MINIは見ての通り趣味性の高いクルマですが、本気で購入を考えるとなると「燃費」も気になるところ。燃費の良し悪しだけで選ぶクルマではありませんが、カタログ燃費ではなく実際の燃費(実燃費)は、購入を決定するうえで大切なポイントです。

燃費はモデルやグレード、走行状況(街乗りや高速道)によって異なりますが、実燃費の大まかな目安は次のようになります。

モデル エンジン 実燃費
km/L
第2世代
2007年2月~
前期 ガソリン 9~11
後期 ガソリン 10~13
ディーゼル
クロスオーバー
ペースマンのみ
11~14
第3世代
2014年4月~現行
ガソリン 10~14
ディーゼル 13~17

2世代目は街乗りメインで、おおよそ「9~13km/L(ハイオク)」です。スポーツグレードのクーパーSやジョンクーパーワークスは、ちょっと元気に走ると「10km/L」を簡単に下回りますが、その刺激的な動力性能を考えれば極端に悪くはありません。エンジンが改良された後期型は、乗り方次第で「13km/L」程度まで伸ばすことができます。後期型のMT(マニュアル)モデルにはアイドリングストップが付いていますので、信号の多い市街地では有利です。ボディが大きいクロスオーバーはそれほど伸びませんが、2014年に追加されたディーゼルならば「14km/L(軽油)」程度まで伸びます。

3世代目は街乗りメインで、おおよそ「10~14km/L(ハイオク)」です。数値だけを見ると2世代目から進化していないように感じますが、エンジンのトルク性能が上がっているため、同レベルの燃費でありながら、より力強い走りが楽しめます。また、3世代目はエコドライブができるGREENモード(オプション)がありますので、それを上手く使えば燃費を飛躍的に伸ばすことができます。高速道路ならば「17~20km/L」も可能ですので、ロングドライブでは意外な低燃費にうれしくなります。アイドリングストップも、全モデルで標準装備されています。

注目ポイントは、3世代目のディーゼルモデルです。街乗りメインでは「13~17km/L(軽油)」ですが、流れの良い郊外路をGREENモードで1時間以上走ると「20km/L」オーバーも可能です。自動車専用道路や海岸線など信号機がほとんどない道を数時間走ると「27~29km/L」まで伸びます(当サイトの3ドア クーパーSDにて実測)。ただし、ボディサイズの大きい「クラブマン」と「クロスオーバー」は車体が重いため、これよりマイナス「2~3km/L」程度の燃費が目安になります。

また、ディーゼルの燃料は安い軽油ですので、実質的な燃料代は20km/L以上で走る国産のハイブリッドカーに迫ります。ストップ&ゴーの多い街乗りでは、モーターが発進をアシストするハイブリッドに到底及びませんが、平均速度の高い郊外路や高速道路ならば、ハイブリッドに近い燃料代でドライブできます。デザインが魅力のMINIで、これだけの経済性を秘めているのがディーゼルの魅力です。

ディーゼルのデメリットは?

ディーゼルエンジンはアイドリング時の騒音(カラカラ音)が大きく、低速時(エンジンの低回転域)にステアリング(ハンドル)に伝わる振動も大きいとうデメリットがあります。ガソリンエンジンに比べると全体的にガサツです。また、ガソリンエンジンのクーパーSやジョンクーパーワークスのように高回転域まで回したときの伸びやスポーティな排気音は楽しめません。そのため、ディーゼルの購入を検討している場合は、必ず試乗してから決定してください。

まとめ

第三世代 ミニクーパー

知っておきたい維持費のポイント!

  • 維持費(車検+消耗品)の目安は国産車の1.5倍
  • 10万キロ乗るならば、1.5倍以上の覚悟が必要
  • 税金や保険料は国産車と同じ
  • 第2世代からは故障が少ない(特に後期型)
  • 初代は要注意!(必ず専門店で購入する)
  • 第3世代の維持費は上昇しているが、手が届かないほどではない
  • 新車には維持費を節約できる「TLC」加入が必須
  • 第3世代のディーゼルは20km/Lオーバーも可能

ミニクーパーの維持費について私の経験則から述べてみましたが、いかがでしたでしょうか? 「これなら私もMINIに乗れそう!」と思っていただけたのなら嬉しいです。

個人的に一番伝えたいことは「MINIは国産車より維持費がかかるけど、それ以上に楽しいよ!」ということです。

MINIに乗ると、クルマは移動するための手段ではなく、移動を楽しむためのエンターテインメントになります。仕事で落ち込んだ時も、ステアリングを握って街角をクイクイっと曲がれば、「また頑張ろう!」という気にさせてくれます。信号待ちで、ショーウィンドウに映った自分のMINIを見て嬉しくなるようなクルマには、そうそう出会えません。

楽しくないクルマも相応の維持費がかかります。ならば、プラスαの費用で一番楽しいクルマに乗りましょう!

text by minicooper-sketch.com

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